Discussionを仕切る難しさ

Discussionを仕切る難しさ


今日は「欧米流ミーティング・Discussionでの貢献法」というセミナーを行いました。出席者7名で誰でも感情移入できる問題を提起し(今回は米国、車のディーラーがよく使うだましのテクニック→事前課題はこちらをご覧ください)、それを英語で議論を通じて解決するというセッションを行ったのですが、毎回Discussionを仕切る難しさを感じます。特に出席者が全員初対面で、Discussionを行うのは初めての場合はさらにハードルが上がります。本格的なDiscussionが初体験という状況の中、どのように緊張を解き、発言しやすい雰囲気を作っていくか。議論をコントロール、誘導してしまうとDiscussionのダイナミズムが一気に失われてしまう為、ある程度は自由に議論を泳がし、その過程で解決に導いていく。その中で「英語力 ≠ コミュニケーション力」、「Discussionのスピード感」「フレームワークの使い方」など今までこのブログで伝えてきたことを伝えていこう(気づきを与えよう)としています。

TOEICで満点近い点数を取り、英語力もバックグラウンドも申し分ない日本人がMBA留学をし、初のCase Discussionを体験するとき、ほぼ全員5分や10分で何について話されているのか全く分からなくなると苦痛を味わいます。近年増えてきた英語でミーティングを会社で行うビジネスパーソンも全く同じことが起きるといいます。英語力も能力も申し分ないのにどうしてこのようなことがおきてしまうのか。これを体感することがこのセミナーの目的です。

セミナーで私が伝えたい答えは単純で「コミュニケーションを図れないのを英語力のせいにするのはやめましょう。どんなことをしてでも相手の話を理解しようとする心構え・Attitudeが重要で、それを英語力不足のせいにして諦めてしまうところに問題がある。」ということです。

どうしたらこのメッセージを最も効率的に伝えられるか、ここ一年いろいろな方法で試してきました。はじめは1時間くらい講演形式で欧米流コミュニケーション方法について一方的に話す方法を取ったのですが、なかなかメッセージがうまく伝わらない。逆に「だから日本人はダメなんだ。」と全く意図しないメッセージに受け取られてしまう始末。だったら少人数で実際にこの欧米式のコミュニケーション方法を体感してもらおうと試行錯誤を重ねて現在はこの方法で行っています。

ただ、残念なのがセミナーのタイトル「欧米流ミーティング・Discussionでの貢献法」が参加へのハードルを高くしているのか、参加し欲しいと思っている人になかなか参加してもらえません。もちろんセミナーのQualityもあげていかなければなりませんが、もっと気軽に参加できるようなタイトルや雰囲気もあわせて作っていかなければと思っています。良いタイトルがありましたら是非教えてください。


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