プレゼンの準備法

プレゼンの準備法


presentation planning.jpg皆さんはプレゼンを行う際、どのように準備をされていますか。深く考えずぶつけ本番で臨む方。パワーポイントのスライドだけしっかりと作り、大した練習はせず臨む方。当日読み上げる原稿をしっかりと作り安心して臨む方。原稿を丸暗記をして臨む方。いろいろといらっしゃると思います。

最近日本語・英語問わずプレゼンのコーチングをする機会が増えており、学ぶことが非常に多いです。合わせて、いろいろんな人のプレゼンを見に行く機会も多く、感じることがたくさんあります。私が考えるプレゼンの準備法について何回かに分けて書きたいと思います。

まずは何の為にプレゼンをするのか。e-mailや書類で送る訳ではなく、電話会議で話すわけでも映像で見せるわけでもない。わざわざ人を集めて、あえてプレゼンという形態で聞いてもらう意味は何か。これは見過ごされがちですが非常に大切な点です。

プレゼンとは「聴衆の心に響くメッセージを伝え、そのメッセージに沿って『よし頑張るぞ!やってみるぞ!』と動機付ける為に行うものである」と私は考えています。ただ知識や情報を伝えるだけの為でしたらファイルをe-mailに添付して送れば済む問題です。忙しい中、わざわざ来てもらい、自分の話を聞いてもらう理由は何か。この疑問に答えてあげることから出発しなければなりません。

そういいますと大抵の方は「私は何も社会を変えるためにプレゼンを行っているわけではなく、単に**という情報・話を伝えたいだけである。」と思うでしょう。しかし、その情報に意味を持たせてあげなければ聴衆はそれを吸収できません。聴衆は常に「結局あなたは何を伝えようとしているのか。それを自分が受け取るメリットは何か」について考えながら話を聞いています。これにしっかりと答えてあげていないと、tune outする(あなたの話を聞かず、ほかの事を考える)理由を与えてしまいます。とにかくみんな忙しい。あなたの話に感情移入できなければ、たとえその場にいても聴衆はすぐに別のことをやりだします。そうならないためにも伝えたいメッセージは何か。そのメッセージを受け取ることによるメリットは何か。準備は常にここから出発しなければいけません。

最近私が行っているセミナーでは「英語力とコミュニケーション力は違う。しかし大部分の人は英語力ばかり強化し、身につけた英語力を日本流のコミュニケーション方法で使用している。何故そうなるのか。どうしたら今持っている英語力を使い、外国人とより円滑にコミュニケーションを図ることができるか」をメッセージにして準備を行います。

どんなプレゼンでも聴衆の心を掴めるかは冒頭の5分で決まります。まず自分のメッセージは何か。そして聴衆にとってそのメッセージを受け取ることによるメリットは何か。そしてどうして自分がそのメッセージを伝えるのに最も相応しいか。この3点をしっかりと伝える。そして伝え方も単に言葉にして言えばよいという問題ではなく、聴衆がもっとも受け取りやすい、感情移入しやすいストーリー形態にしなければいけません。これが本当に難しい。。。プレゼンの準備をするとき、冒頭の5分に全体の50%以上の時間を費やしているように感じます。


Posted by Masafumi Otsuka

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