Writer’s Block

Writer’s Block


writer's block.jpgブログを書いている時、30分でササっとで書いてしまえる時と、1週間経っても全然書けない時があります。その違いは何なのか。うまく書けない時、アイディアがまとまらない時は大抵、最も伝えたいコアのメッセージが定まっていないケースが多いような気がします。定まっていないというか、伝えたいことはある。しかしとにかくあれもこれも盛り込もうとする。すると焦点がぶれてしまい、結局何も伝わらなくなってしまう。

悲しいことに必死に考えている本人はそのことに気づいていない。最後にメッセージを一本化する為にバッサリと折角書いた文書を切り捨て、「ああまた同じ罠に陥っていたのか」と気づく始末。何度も同じ過ちを繰り返す自分にがっかりしながらアップしています。これをどうやら欧米ではWriter’s Blockと呼んでいるようです。

ブログでさえほぼ毎回Writer’s Blockに悩ませられる中、現在「グローバル人材育成プログラム」専用のウェブサイトを作っており、尋常でない苦しみを味わっています。

今年一年、「今後どういったスキルが求められ、それをどのように育成していくか」について

  • Communicationの取り方
  • Creativeになる為のマインドセット
  • Presentationにおけるメッセージの伝え方

等を中心に深く考えてきました。来年リリースする「グローバル人材育成プログラム」はいわばその一種の総括であり、そのウェブを作るとなると自然と気合いが入ってしまいます。今までこのブログで書いてきたことを全て盛り込んでやろうと、どうしても意気込んでしまう。

そうすると全てが大切なように見えてしまい、焦点がぶれてしまい、結局何も伝わらなくなってしまう。気づかずうちに負のスパイラルにまた入ってしまうのです。お陰で、この1ヶ月間ほぼ毎日、土日関係なくホカ弁(いまは「HottoMotto」というみたい)+終電(世はこれをゴールデンコンビと呼ぶそうです)の生活を送っています(悲)。ちょっと前に書きました「世界基準のCommunication Style」という言葉もこの新ウェブサイトの製作過程で難産の末、生みだしました。でもその言葉に執着するあまり、今度はどのようにそれを使いシンプルにキャッチコピーに落とし込んだらいいのかが出てこない。そして時間ばかり経過していく。。。

ここ数ヶ月迷惑を掛けまくっているデザイナーさんには「結局一番大事なことはなにか」「喫茶店で友人に『シンプルに言うとこういうことです』と考えてみては」といわれ、余計深く考えてしまい、さらに混乱。デザイナーさんに「こんなの出てきました」と以下のものを持って行き(この先は読み流してください・笑):

  • 多様な世界にはオープンなCommunication Styleが必要
  • 日本でのCommunicationそのもののあり方が海外では通用しない
  • 多くの日本人は英語を日本流コミュニケーション方法で使用しているということ
  • 実践を想定して英語をツールとして使いこなす練習が必要
  • 大切なのは英語力ではなくどんなことをしてでも相手の話を理解する、思いを伝えるマインドセット。
  • 世界とCommunicateできる喜びを知ってほしい
  • 効果の見えないグローバル化教育にはもう投資しないで欲しい
  • MeetingもNegotiationも全てベースはCommuniation力にある
  • 異なる価値観、多様性に触れると新たな発想が生まれる。
  • 多様の中で信頼を築く能力が重要になってくる。

これを渡された可哀想なデザイナーさんは「。。。」。長い沈黙の後、「等身大の自分で考えているからこういうことになるんですよ。10億倍の感じで自分を見てみないと出てきません」と意味不明のことを突然言い出され、どう解釈していいのかイマイチ理解できず(Bさん、ごめんなさい)。結局Bさんが言いたいことを「『木を見て森を見ず』状態になっていますよ」と勝手に解釈し(違っている可能性は大・笑)、とりあえず、いままで考え書き留めてきたことを一度全て捨て、再出発することにしました。

そして会社内に閉じ込もって考えるのをやめ、外に出て行く作戦に変更。良く通っているカフェの店長をはじめ、いろいろな人に聞かれてもいないのに「私はこういうことをしているんですよ」とシャイな性格に鞭を打って、積極的に話しかけ、どの説明方法が一番刺さるか、その反応をチェックしていました。

すると「英語と日本語ではCommunicationの取り方に違いがある。」ことから説明すると最もシンプルに伝わることが分かり、「カギはコミュニケーションの取り方にある」というCoreとなるフレーズに辿り着きました。そこで現状ベストと考える新ウェブサイトのキャッチコピーは以下の通り。

カギはCommunicationの取り方にある
世界基準のCommunication Styleを3ヶ月で体得させる
MANABI.stのグローバル人材育成プログラム

キャッチコピーは「えっ、それはどうしたら出来るようになるの?」と思わせられるかどうかが勝負になります。ターゲットは企業人事部。いままで散々「メッセージをいかにシンプルに感情移入できる形で伝える」重要性についてこのブログで書いてきましたが、どうも自分が当事者になると客観的に見れなくなってしまいます。ご意見をいただけると本当にうれしいです。


Posted by Masafumi Otsuka

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