Apr 15
2012
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Don’t plan… “Improvise!”
まずはちょこっと告知。4/22(日)午前10時より英語によるDiscussionを体験していただくオープンセミナーを行います。詳しくはこちらを御覧下さい。さて、今回のブログ記事。最近ビジネス書を読んでいると”improvise”という言葉をよく見かけます。日本語に直すと「即興」。世の中がこれだけ複雑化し、1年先すら読めない時代。いままであったものをよりcheaper, faster, betterにするというビジネスモデルが通用しなくなったことは今期ソニーを始め日本のエレクトロニクス業界が計上した巨額な赤字をみればよく分かります。
「こうした不確実な時代、大切になるのは先々まで計画してR&Dに巨額な投資をするよりも計画はそこそこに小さくはじめ、実験し、走りながら考え、先の見えないゴールに対してimproviseしていくスキルが重要になってくる」と最近読んだJugaad Innovationという本の一節に大きく頷かされました。当然ビジネスは一人で行っているわけではないのでこれには様々な国の人達とのコミュニケーションは避けて通れない。
最近、私よりも語彙力はあるのではないかと思うほど、高い英語力を持った人がMANABI.stのGlobal Communication Courseを受講するケースが増えてきて、「何故だろう」と不思議に思っていましたが、この本を読んで「なるほど。そういうことか」とちょっとした”A-ha moment”がありました。
こうした受講生とレッスンの音声を一緒に聞いていると相手とcommunicationを図っているというよりも完璧なQ&Aをやっている。それも常に答える側にまわっている。自分の意見をいった後にそれについてどう思うか、相手の意見は何か、何故そう思っているのか、絡んでいかない。皆さん頭がいいので即答し、聞かれてもいないのにその理由を話しだす。そしてconversationalというよりもstatement調に答えている。そこで沈黙。。。
これでは会話は発展していきません。答えたら例えば
- “What do you think?”
- “Do you agree with me?”
- “Am I making any sense here?”"
とか必ず返してあげないとそこで終わってしまう。
また聞かれるまで待つのではなく、逆に”Why?”とか”Wait. I thought we were talking about X, what does Y have to do with X?”みたいに「ん!?」と思った瞬間に”Wait!”と会話を止めてどんどん絡んでいき、”So what do you think?”聞かれる前にどんどん質問していく。質問していきながら相手の発言にのっかり「それいいね。そういえば**という経験を昔したな。それって何か応用出来ないかな。。。」みたいな形で抱き込んでいかないと新しい発想が出てこない。
「この人と話していると新しい発想が出てきて楽しい」と思われると次も呼ばれるし、どこにいっても重宝される。それには「聞かれる→答える→さらに聞かれる→答える」というpassiveで想定の範囲内のコントロールされた会話ではなく、ある程度”let go”して流れに任せてimproviseする。ゴールは同じでもどうやってそこに辿り着くのかはその場の化学反応に任せる。
こうした環境を作るには絶えずconversational調で話したり、相手の話に乗っかる姿勢でいたり、即答せず”Wow! That’s tough… Well, let’s see…”みたいなところからはじめ思考プロセスをオープン化し、相手を抱き込みながら一緒に考えるモードにいれたりと日本人同士話しているのとは全く違うコミュニケーションの取り方に慣れないといけません。
先日こうした話をカウンセリング中にしてたら「まるで女子高生みたいな感覚で話さなければいけないんですね」といわれ、今の女子高生がどんな風に話しているのかは知りませんが、「そうそう。感覚的にはそんな感じ」と言ってしまいました。高い英語力を持っていても、完璧なQ&Aが出来たとしても通用しない時代。逆にそこそこの英語力とこうした常に絡んでいくマインドを持っていれば重宝される。時代が凄いスピードで変化しています。そろそろ英語、ことコミュニケーションに対する考え方を変えていかないと一気に取り残されていくように思えます。
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