Does this make sense?

Does this make sense?


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まずはちょこっと告知。先日、約10年間続けて来た電話/Skypeによるプライベート英会話”MANABI.st“のサービス内容を大幅に変えました。今までビジネス英語、医療英語、MBA受験、法律英語と特殊なニーズに対応したサービスを提供しておりましたが、今回、思い切ってこれをやめて、グローバル・コミュニケーション一本に集中。TOEICのListening Sectionで300点以上持つ人を対象に「英語は3ヶ月決着をつける」というコンセプトで作りました。ご興味のある方は是非こちらをご覧下さい。
さて、今回は最近あったちょっとした”A-ha moment(気付きの瞬間)”について書きたいと思います。
仕事でちょっと疲れたので、休憩にと下の階にある会社にお菓子をもらいにいったら、そこの社員が何かに怒っている。

私:「何があったんですか?」
彼:「全く。A銀行は許せん!」
私:「何が起こったんですか?」
彼:「いや、B銀行に口座をもっているC企業というのがいてね。そこの社長さんにメチャク
チャ迷惑をかけちゃったんだよ。というのもC企業からB銀行まで片道車で40分かかる。。。(とここで30秒くらい説明し出す。説明しながら思い出したように機嫌が悪くなっていく・笑)」
私:「ちょっと待って。A銀行はどこにいっちゃったんですか?」
彼:「まあ黙って最後まで話を聞けよ(怒)!」
私:「。。。」
そして黙って話を聞いているとちゃんと最後にA銀行に繋がり何で怒っていたのかよく分かる。日本語は最後まで聞いていて「ああなるほど、こういうことをいいたかったんだ」と分かる言語だと深く納得しました。
今までActive listeningの重要性について何度も書いてきましたが、Active listeningだけではダメだと改めて感じました。Active listeningとは「どんなことをしてでも相手のいっていることを理解し続ける聞く姿勢で、単語だろうが内容だろうが分からなくなったら瞬間に止め、確認作業をする」ことで、これはちょっとトレーニングをするとすぐ身に付きます。
ただ、Active listeningでも単純に話の内容だけをpassiveに理解し続けるのと、「この話とA銀行の話のつながりは何だろう」と考えながら聞き、「ん!?」と思ったらその場で確認するのとでは全くそのコミュニケーションの取り方が違います。
ことグローバル・コミュニケーションにおいていは最後になって「ああ、なるほどこういうことをいいたかったんだ」にはならないのです。「いっていることは分かるけどmake senseしない」と思ったらすぐに止めて”Why?”と確認を取らないといけない。「話の内容をフォローしていくのではなくその内容がmake senseしているかどうか」も考えていなければならない。英語を使う際には特に強く意識しなければいけないと改めて感じました。
現在コミュニケーションのコーチングみたいなことも新しいコースで取り入れ、一緒にレッスン音声を聞きながら直接アドバイスすることを始めましたが、Active listeningの先にあるこの部分がうまく伝え切れずムズムズしていましたが、冒頭の話をするとほとんどの方に納得してもらえる。言うは易しですが。。。
グローバル化が益々進む過程でクリティカル・シンキングの講座が流行っているのもこうした理由が一部あるのかもしれません。

Posted by Masafumi Otsuka

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