TOEIC高得点者でもミーティングに参加出来ない理由

TOEIC高得点者でもミーティングに参加出来ない理由


Discussion“We are always getting ready to live but never living.”
-Ralph Waldo Emerson
最近英語力も仕事力も十分に備わっているのに、「私にはまだDiscussionなんて無理。もう少し勉強して英語をちゃんと話せるようになってから大塚さんのセミナーに参加させてください」と言われ、残念に感じることが多い。英語力さえ頑張って伸ばせばDiscussionする力も自ずとついてくると思っている人が多いように感じます。
でも正直TOEIC 700点の人と900点の人が初めてDiscussionに参加して出せる力は変わりません。一瞬で置いていかれてしまいます。求められているスキルが全く違うのです。先日もあるワークショップに参加してまさにこれを体験しました。まず課題が与えられ、いくつかのグループに分けられ、その解決策を英語でディスカッションし、最後に誰かがグループを代表して発表する。
私のグループは全員日本人でしたが、恐らく皆さんTOEIC 850以上は持っていたと思います。実際にdiscussionがはじまり、まず誰かが「私はこう思う」といいます。すると別の人が「私はこう思う」と続き、「はい、次の人!」みたいに、それが一周してしまう。当然それぞれ「なるほど!」と思わせる意見をいっています。
ただこれだとgroup thinking、group decision makingをしているというよりも個々の意見・感想の出し合いになってしまい、話がまとまりません。Discussionの目的は、一人で考えても解決出来ない問題に対してそれぞれ違うバックグラウンドの持つ人達が集まりグループとして具体的な解決法を出すことであって、連帯責任でこれを成し遂げなければならない。
だから「私はこう思う」という考えが出て来たら、その考えに乗っかり「でもそれには**という問題点があるのでは。どうやったらそれを解決出来るか。。。」と誰かが掘り下げ、「それだったら**はどうか」、「いや、こっちの方がいいんじゃないか」とか「あっ、それ面白いね!」と皆でアイディアを出しながら解決策をどんどん具体化していく。
でもどうしても我々日本人にはこのやり方に違和感を覚える。何故か。公の場で「私はこう思う」といった日本人に対し、日本人が日本語で「でもそれには**という問題点があるのでは」とはなかなかいいづらい。相手の考えを否定するのは失礼なのでは、恥をかかせてしまうのではないか、と考えてしまうし、言われた方も自分自身が否定されている気持ちになってしまい、いい気がしない。
だったらあえてそんなことをいって場をの空気を乱さない方が良い。正直、私も日本人に対し、日本語で話している場合、「ちょっとそれって違うのでは」と公の場では言いづらい。日本には公の場でその場で物事を決めるDiscussionを行う文化がないように感じます。
Group thinking、group decision makingというスキルは英語力、英会話力、日本人が考える議論をする力とは全く違うスキルです。ただその参加の仕方、ルールさえ分かれば誰でも身につけられると思っています。ただほとんどの方々は英語力の延長線上にあると思っているし、英語業界もそうした幻想をみせているような気がします。
十分準備ができている(TOEIC 700以上)人はさらに準備に時間を費やすのをやめた方がいい。早くこっちの世界に来て、group thinking、group decision makingでの参加・貢献方法を学んだ方がいい。ということで半年ぶりにDiscussionを体験するオープンセミナー(無料)をやることにしました。
英会話学習ともTOEIC学習ともまったく異なる、group thinking、group decision makingに参加するとはどういうことなのか。それを習得するには、何を心がけるべきなのか。きっと、何かを感じていただける、気付きの多いセミナーになると思います。3/10(日)午前10時〜12時です。お申し込み、詳細についてはこちらを御覧下さい。

Posted by Masafumi Otsuka

Leave a Reply