即興芝居(インプロ)を通じて学ぶ大切なビジネススキル

即興芝居(インプロ)を通じて学ぶ大切なビジネススキル


Improv即興芝居。瞬間瞬間、有効なアイディアを出し、大事なポイントを押さえ、予期せぬ展開に対応し、大胆な行動を起こしていかなければならない。厳しい競争を勝ち抜いていくビジネスマンや社会人として必要とされる、大胆な発想力と決断力、積極的な実行力を鍛えていく。
- 今井 純

先月(2015年7月)の初め、前々からいってみたかった、カナダで毎年夏に行っている10日間の即興芝居(Improvisation)の合宿にいってきました。「即興芝居?ついに大塚、気が狂ったか??」という声が聞こえてきそうですが、「この即興芝居のスキル(演技手法)はプレゼンやファシリテーションに大きく役立つ」と4年前、あるビジネス書で読み、「やってみたい」と、早速東京で行っている即興芝居のワークショップに参加。いきなり舞台に上がり、即興で芝居をやらされるわけですが、何しろ演技などしたことがない。周りのレベルの高さに全くついていけず、大きく浮いてしまい、瞬殺。いま思い返しても変な汗が出てきます(笑)。

ただ、冒頭の引用に代表されるようにこうしたスキルはいまの自分のキャリアに役立つことは確信。何とかならないかと、即興芝居に関する本を何冊か読んだり、初心者向けのワークショップを探したり、経験者に話を聞くなど、興味を持ち続けていました。色々と調べていると、

  • どうやら即興芝居の中興の祖と呼ばれる人がいて、彼が毎年夏に即興劇を教える10日間の合宿をカナダ(カルガリー)で行っていること。
  • この人、教えるスキルも天才的らしく、ワークショップ自体は役者、作家、脚本家など演技経験者の参加が多いが、ビジネスパーソンの参加も少なくない。初心者でも違和感なく上級者と混じって学べるとのこと(ホンマかいな・笑)。
  • 彼は高齢であり、いつまでこの合宿を続けるかわからないとのこと。

が分かってきて、「これは行かないと一生後悔する!」と、一昨年”10 Days with Keith Johnston in Canada”というワークショップへの参加を決意。しかし、世界中から人が集まる超人気のワークショップ。募集を開始してもすぐに埋まってしまう。ようやく3年目にして、運良く申し込むことが出来、7月の初旬についにいってきました。

Keith Johnstone大小、あまりにも多くのことを学びすぎて未だ頭の中で整理できていませんが(整理出来次第、順次記事にあげていこうと思っています)、最も勉強になったのが、Johnstone氏の発想法。この人、劇作家としてデビューした時、「もっと役者をspontaneousに見せることが出来ないか」と考え、それを深く研究。そして、当時行われていた演技指導法を全て否定。その過程で即興芝居という新しい分野を切り開いていったといいます。

合宿初日、Johnston氏は開口一番

Be average… be ordinary when you come on stage. Do not do your best.

と。「ん!ベストを尽くすな!?」…なんだそりゃ〜。そしてこう続けます。

聴衆は自分と変わらない普通の人を見ていたい。普通の人が一番面白い。聴衆は自分と変わらない普通の人が舞台の上でトラブルに直面した時、どうそれを解決するか、自分と重ね合わせ考えながら見る。舞台でベストを尽くそうとする、いいところを見せようとすると、普通だったらしないことをついついしてしまう。それが、その人の個性を消してしまい、観ていてつまらない人間にしてしまう。

と。そしてこの10日間を通した合宿のゴールは(私の勝手の解釈かもしれませんが・笑)

「いかに舞台の上で普段と変わらない自分でいられるか」

という。ただ、これは簡単に聞こえて実は、本当に難しい。何しろ我々はいままで

「一生懸命やったか。死に物狂いで頑張ったか。ベストを尽くしたか。」

と尻を叩かれ育ってきた。その逆をやれと突然言われても… 特に舞台の上に立つと恥をかきたくない。また見られているという緊張と、何か面白いことを言わないと場が持たないというプレッシャーに負け、とてもではないが平静でいられるわけがない。

初日、初めて舞台に立った時、あまりの緊張と恐怖で、頭が真っ白になりました。しかし、驚くことに最終日(10日後)には、芝居のスキルが向上したかどうかは別にして、少なくても舞台に出て行く恐怖心は全くなくなりました。それも知らない間に。。。

どういうプロセスを経て、こうなったか。ここにJohnston氏の凄さというか、いままで体験したことのない「これぞ斬新!」と呼べるプログラム設計がなされており、今後セミナーやワークショップを行う際の大きなヒントをもらいました。また「教育者とはどうあるべきか」について大きく考えさせれました。

ここら辺は書き出すと長くなる(というか本当はまだまとまっていない・笑)ので、大事なところはPart 2へと続きます。

参考記事
HAPPYに失敗出来る学習環境を作る(これがPart 2です)

※ 10 Days with Keith Johnston in Canadaのプログラム内容については一緒に参加され、名古屋でインプロを教える松澤修二さんのブログ「人生はインプロだ!」でDay 1からDay 10 まで細かく書いていますので是非ご覧ください。中部地方にいらっしゃる方は彼のインプロ・ワークショップをオススメしますよ。彼から本当にたくさん学びました。私も名古屋に行く際は彼のワークショップに出たいと思います。尚、ここで使用している写真は全て松澤さんに撮ってもらい、無許可で使っています。Thank you Shuji!


Posted by Masafumi Otsuka

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