ミッションとパッションどちらの方が大切か
The Power of MomentsというStanford大学のビジネススクール教授が書いた本を読んでていて、面白い話を発見。ミッション(本ではpurposeと表記)とpassionどちらの方が大事かという話。
もちろん両方持っていればいうことなしですが、従業員にどちらか一方を求めるとしたらどちらの方が良いか。UCバークレーのハンセン教授が行なった実験が面白い。
まず合計5,000人の従業員とそのマネージャーに対しアンケートをとる。質問例として
ミッション:「自分の仕事が周りの人や社会に対しどれだけ貢献していると感じているか」
パッション:「仕事に対し、熱意やexcitementをどれだけ感じているか」
を従業員に聞きそれをデータ化。そしてそのデータを元に従業員を
- ミッション・パッション共に高い従業員
- ミッション・パッション共に低い従業員
- ミッションのみ高い従業員
- パッションのみ高い従業員
の4つのブロックに分ける。さらに、上司にアンケートに答えた全従業員のパフォーマンス評価を聞き、それぞれのブロックに入った従業員のパフォーマンス評価の平均値を取る。
結果が面白い。
まずミッション・パッション共に高い従業員の従業員パフォーマンスの平均値は上位20%以内だったといいます。100点満点で考えた方がわかりやすいので、ここから先は勝手に100点満点表記で切り替えるます。このブロックは80点以上。
次にミッション・パッション共に低い従業員。10点。まあ、当然といえば当然か。。。
さてミッションのみ高い従業員のブロックはどうか。64点。あれれ、意外と低い。だとするとやっぱりパッションかと思い読み進めると、
パッションのみ高い従業員ブロック。。。20点。
ミッションを持つ方が3倍以上大事!?
これは意外でした。本書では「パッションを追求せよ」というアドバイスは必ずしも良いアドバイスではないと。どうせだったら「ミッションを追求せよ」とアドバイスした方が良いと。
確かに上司としては凄まじいパッションを持って全く異なったゴールに向かって突き進まれるのは恐い。もちろんちゃんとミッションを理解させられない上司も悪いような気がしますが。。。
参考記事
パッションより大切なもの。
超優秀なプレイヤーは出世させてはいけない
優れた従業員は会社を去るのではなく直属の上司を去っていく
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