新TOEFL(R) iBTテスト
数年前ある企画で英検1級を受験し、もうこれで2度とテストは受けることがないだろうと思っていましたが、先月よりTOEFLのテストが大幅に変わり、スピーキングが新たに導入され、あまりの難しさの為、留学予定者間に激震が走っていると知り、「これは論より証拠!」と思い、日曜日に受験してきました。
多くの皆様はTOEFLではなくTOEICを受けていると思いますのでまずTOEFLについて簡単に説明します。TOEFLは、Test of English as a Foreign Language(外国語としての英語能力テスト)の略で、英語を母国語としない外国人が、アメリカの大学・大学院に入学して、授業についていけるだけの総合的な英語力、一般常識をもっているかどうかを判定するための英語試験であり、願書提出に際して必ずScore Reportの提出が義務付けられます。とはいってもテストは何回でも受験可能。一番高い点数を提出すればいいというものです。日本国内の企業が英語力の指標として見るTOEICとは大分違います。私も7年以上前、ビジネススクールにアプライする際、何度か受けました。当時はまだペーパーテストでしたが。。。
ペーパーテストがコンピューターテスト(CBT)に代わり、先月よりスピーキングが導入されたiBTへ変更されたわけですが、文法問題がなくなったのは大きな驚きでした。ここが日本人が一番点数を稼げるところだったんですけどね。。。私の付き合いのある予備校経営者は異口同音に「これは日本人殺しのテストだ」「スピーキングの教育など受けていないので無理だ」と悲観的な意見が大半で、それだったらまず受けてみようと思い、重い腰をあげた次第です。
実際に受けてみた感想をいいますと、確かにゲームが大幅に変わったと思います。スピーキングはあるDebatableの議論を聞き、それを要約し自分の意見を言う。準備時間は15秒から30秒しかないのでListeningに問題のある方はまずチンプンカンプンになってしまいます。以前のTOEFLは3つのパート(Listening・Reading・Grammar)であり、大部分の日本人はReadingとGrammarで高得点を取りListeningで落としていたことを考えると高得点を取るのは難しくなったと思います。今回の新しい試験はReading、Listening、Writing、Speakingの4つのパートに別れ、Reading以外は全て音声が絡みますので日本人の最も弱いListeningを狙い撃ちにした試験に変わったと思います。
昨日東京でMBA FairというMBAの各学校の入学選考委員が来日し、自分の学校をPRする一大イベントがあり、母校の卒業生として参加してきました。その時私の母校の入学選考委員に新TOEFLテストについて聞きましたが、「新TOEFLテストは良くなったと思う。より正確にアプリカントの英語力を測定できる」と言っていたのが印象的でした。
長くなってしまいましたがこれからListeningが本当に重要になってくることを痛感しました。
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