個性を伸ばす

個性を伸ばす


discussion2.jpgまずはちょっと告知。4月よりDiscussionスキルを3ヶ月という短期集中で一気に身につける講座を開講します。条件はTOEIC(R)500点以上及び社会人経験5年以上です。英語はダラダラやらない。3ヶ月で決着をつける。詳しくはこちらをご覧ください。つきましては3/13(日)午前10時からその体験Discussion(無料)を行いますのでご興味のある方はsupport@manabi.stまでご連絡ください。

ここ2年、宇都宮大学をはじめ、社会人向けにDiscussionを教えるクラスをいくつか持たせていただきました。また、Negotiationの講座を持ったり、前回の記事で書いた「英語によるコミュニケーションの取り方」のコーチングもはじめ、新しいことにチャレンジしてきました。しかし、行き着くところ、皆で問題解決をする場、Discussionの場で自分なりのスタイルで如何に貢献するか。これが出来ないといつまで経っても世界を舞台に活躍できないと強く感じます。Discussionでの貢献。そう書くと何か非常に難しいことをしているように感じてしまう。


鋭い質問。相手をうならせる深い洞察力。最後にビシッと論点を整理し解決策まで持っていける力。ひどい人は相手を「論破」することが貢献だと考えている。こうした人は明らかに「Discussionでの貢献とは何か」を勘違いしています。私自身もビジネススクール時代、そうでした。何か格好いいことを言わないと評価されない。せめて恥だけはかきたくない。そう思いながら何か発言する。すると”You’re wrong!”といわれ、もっともらしい理由をいくつか並べられ、「うう、言い返せない」と自分を責める。家に帰って「何であんなこといってしまったんだ!」と布団をかぶる。

でも仕切る側にまわってみるとこれが明らかに違うことがよく分かる。正しい貢献法などありません。あるとしたらその人の個性なのです。いきなりクリエイティブなことがいえる人。他人の発言から何かインシピレーションが湧き、それに乗っかりアイディアを進化させることが出来る人。常に「いま何について話されているか」を声に出し確認をする人。わからないことを絶えず質問していく人。ロジカルに考えまとめ上げていける人。凄くポジティブなオーラを放ち、場を和ませる人。などなど、あげれば切りがありません。

私は良くDiscussionを寄せ鍋に例えます。別に正しい味等ない。誰かが入れた具・スパイス(発言)が味(議論の流れ)をどんどん変える。最後になってみないとどんな鍋が出来上がるか分からない。マズければ作り直せばよい。美味しく出来たらみんなで食べる(実行する)。それがDiscussionの醍醐味であり、楽しさでもあります。間違っても自分の頭の良さを証明しようとする場ではないのです。

でもどうしてもみんな「自分の頭の良さを証明する」、少なくても「自分が出来る」ということを認めてもらってはじめて貢献した思ってしまう。いま、クリティカル・シンキングが流行っています。そうするとみんなそっちの方向に走ってしまう。もちろん論理的に考えられるのは重要なスキルです。でも自分がクリエイティブ系であれば逆にそっちを伸ばし、論理的に考えるのが得意な人に任せれば良い。みんなが同じことを出来る必要はないのです。

日本では何でも出来る人が評価されます。でも世界では何でも出来る人は、個性のない人、何も出来ない人に思われてしまいます。別に何でもいいんです。これだったら誰よりもうまく出来ます。この「誰よりも」も余計かもしれません。「これが私の個性です」と言い切れる自信。自分の貢献スタイルを発見し、それを伸ばす。間違っても自分の不得意な部分を身につけようとしない。こうしたことの重要性がここ数年、非常に良く見えてきました。

誰にでも個性があります。ただ、何度もこのブログを通して書いてきましたが、自分で気づいていないケースが多い。特に日本社会のように「人様には迷惑をかけるな」と言われ続けると、何でも自分でやらないと、出来ないとダメだと、意識せずとも思ってしまいます。不得意なことは出来る人に任せればいいのです。

こうした気づきを4月から始まるコースで得てもらえればと今からワクワクしています。まだ空きがありますので興味のある方は是非ご連絡ください!


Posted by Masafumi Otsuka

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