“Um-hum”を使うのはやめましょう

“Um-hum”を使うのはやめましょう


週間東洋経済の「脱TOEIC特集」で弊社のサービスが紹介されて以来、MANABI.stのレベルチェックテストを受けるTOEIC高得者が増えています。終了後別途カウンセリングを予約してもらい、一緒に講師側で録音された音声を聞くとほぼ共通した所で躓いている。
先週カウンセリングを行った中で3名はTOEIC 900点を超えていました。これだけの点数を持っていても仕事で英語が通用せず困っているという。何故か。
音声を一緒に聞いていていつも感じるのが、聞く姿勢が完全にpassiveになっているということです。これはTOEICの点数に関係ない。ほぼ全員passive、受け身で聞いています。”um-hum”や”yes”だけ挟みながら聞いている。
これ意外に思われるかもしれませんが、”um-hum”や”yes”のみで確認されると相手が「この人、本当に理解しているか」と不安になります。

日本人的感覚で言うと「理解しているから問題ない」と思われるかもしれません。特にTOEIC高得点者は一発で聞き取る能力が非常に長けているのでちゃんと理解はしています。しかし「理解している」のと「理解していることを相手に伝える」のは全然違います。前者が日本式のコミュニケーションの取り方だとすると、後者がglobalでのcommunication取り方です。
テストを受けるほぼ100%の方々が前者のコミュニケーションの取り方をしています。例えば(下線は受講生):
Today I want to tell you about a gym owner who was struggling to get new members to join his gym.
Um-hum
He tried normal newspaper advertising, web marketing, and even handing out brochures in a shopping mall but nothing worked.
OK
So the owner was thinking all the time what innovative ways he can do.
Um-hum
みたいな感じでみんな聞いています。これがpassiveな聞き方です。これをずっと続けていると相手が次第に不安になってきます。だからactiveに聞く。activeに聞くとはどういうことか。単語や表現を挟みながら確認作業をとっていくコミュニケーションの取り方です。同じ例を使うと:
Today I want to tell you about a gym owner…
OK, a gym owner (と被せてしまう)
yes, who was struggling to get new members to join his gym.
getting new members… wow that should be tough…
You’re right. That’s tough… So he tried normal newspaper advertising, web marketing, and even handing out brochures in a shopping mall but nothing worked.
Umm…, so nothing worked…
みたいな感じで単語、表現で確認する。すると「きちんと理解していますよ」と相手に伝えながら話が進んでいくので相手は安心します。ポイントは間が出来るまで待つのではなくどんどん単語、表現で被せていく、絡んでいくことです。
特にわからない単語が出て来たらその瞬間その単語を疑問系にして止める。”gym owner?”と一言いえば相手が”yes, the person who owns a gym… you know, like weight lifting, swimming pools, a gym…”みたいにすぐ説明してくれます。
これが出来ないから相手に不安がられたり、理解しているつもりが知らないうちに置いていかれてしまう。テストを受ける方々ほぼ全員passiveに聞いている。こうならない為にどんなトレーニングをするべきか。
まず事前課題のテキストがあってそれ元にQ&A方式で行うレッスンはやめた方がいい。事前に内容が分かっているとこの大切な確認作業のプロセスが省かれてしまう。
もし今英会話のレッスンを取っていたらまずテキストを事前に読んでその内容について話し合うというスタイルはやめ、その場でテキストの内容をを説明してもらうように変えてみてください。
そして例えば25分のskypeレッスンだったとしたら最低10回は相手が話している最中に単語、表現で被せる感覚で確認作業を取ってみる。そしてそれを必ず録音するして後で聞き返す。skypeには録音出来るアプリが沢山あります。「skype 録音」で検索をかけると沢山出てきます。私個人的には共に有料になりますが、windowsの場合pamela call recorderを、macの場合はcall recorderをお勧めしています。
これ、簡単のように見えて実際にやろうとすると非常にuncomfortableになります。だから録音をして、相手にどんな風に聞こえているか客観的に後で聞いてみる(慣れるまで相当恥ずかしいと思います)。そして「単語で確認を取っている」ことを確認、コミュニケーション感が出ているかどうか検証してみる。3回連続で”Um-hum”や”Yes”続けたらアウトと考えてください。一旦コツ、感覚を掴むと楽にコミュニケーションが取れるようになります。是非挑戦してみてください。
ちょっと告知になりますが8/22(水)19時より東京でオープンセミナーをやります。こういったコミュニケーションの取り方ついて話しますのでお時間がある方は是非いらしてください。詳細はこちらまで。

Posted by Masafumi Otsuka

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