Unlearning
- 理解出来ていないのは自分だけなのではないか(止めて聞いたら周りに迷惑がかかるのでは)
- 思いついたことが場違いなことではないか(そう思っているのは自分だけのでは)
- 違うと反論され、何も言い返せないのでは(自爆してしまうのでは)
MBA留学をしていた時、私はこういった思考に呪われていました。私が行った学校の授業が全てケーススタディーで行われ、成績の半分が授業中の発言で決まる。3回連続発言しない授業が出てくると非常にマズイ。仕方なく勇気を振り絞って何かを言っては、「何であんなことを言ってしまったんだ!?」と帰って布団をかぶっては叫ぶ。この繰り返しでした。
授業で話されている内容は何となくついていけているので英語には問題ない。確かに頭の切れる人が多いが、発言内容を聞いていると、それほど実力的に自分が劣っているとも思えない。でもいざ自分が何か発言すると「何であんなことを言ってしまったんだ」と後悔してしまう。
すごい被害妄想です。ただ、最近仕事で英語が通用しなく、悩んでいる方々と話していると全く同じことをいっている。TOEIC® 満点持っていてもこれは変わりません。
前回のブログ記事で「日本には公にDiscussionをする文化がないのでは」と書きましたが、やったことがない以上、いきなりその場に放り込まれてもどう振る舞っていいのか分からない。
いくら英語力(英単語・表現、一発で聞き取る力)を磨いても冒頭の3つのマインドに呪われ、Discussionではすぐに置いていかれてしまう。たとえ何かいっても何を持って貢献したか、それが分からない以上、「何であんなことを言ったんだ!?」とネガティブな気分になるに決まっています。
少なくてもグローバルな場に出た時は冒頭の思考法をUnlearnして代わりに
- 理解していないと後で貢献出来ないので、周りに対して失礼
→だから堂々と止めて聞く - 理解している以上思いついたことが場違いなであることは絶対にない
→だから堂々と言ってみる - 相手の言っていることの方が正しいと思ったらそれに乗っかる。
→堂々と立場を変えればいい
のマインドを身につけていく。私も色々と試していますが、一度身についてしまったことをUnlearnすることは新しいことを学ぶより数倍難しい。私がビジネススクール時代に経験した「布団をかぶって叫ぶ恥ずかしさ」なんて余程追い込まれないと、自ら挑戦しようと思う方がおかしい。
出来る限り嫌な気分にならずにこうしたマインドを身につけてもらうにはどうしたらいいか。引き続き、色々な人と議論しつつ、Trial & Errorを繰り返していきたいと思います。
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