分からないことをその場で「分からない」というスキル

asking cautiously「分からなければ『分からない』とはっきり言っていいんですね。これが一番の学びでした。」

昨年秋にある大手日本企業で2ヶ月(週1回、1回2時間)に渡り、Global Discussion研修を行い、終了後に受講生にこう言われ、また、昨年忘年会の席で以前行っていた一般向けのDiscussionクラスの受講生が、

「大塚さん所で一番学んだのは(英語というよりも)知らないことは、知らないと聞いていいんだということ」

だったと言われ、「え〜、そこ?」と驚きました。と同時にこれは、英語以前に世界をベースとして活躍する際に見過ごされている、最も重要な「スキル」なのではないのかと思うようになってきました。

グローバルコミュニケーション力をあげる3つのステップ

3 Stepsここ3年、受講生と一緒になって弊社の講師と実際のSkypeで行ったレッスン音声を聞くカウンセリングセッションを行っていて、皆さんグローバルコミュニケーション力があげていく過程で共通して3つの壁に当たることが分かってきました。今回はこれをまとめてみました。皆さんベースとなる英語力はTOEIC® で700点以上持っています。

1. Active Listeningの壁
まずGlobal Communication Testを受けて頂き、そのテスト音声を一緒に聞きますが、講師の話に対して、"Um-hum"とか"Yes"で相づちを打って、質問されるまで黙ってpassiveに聞いている。これではブログ記事で何度も書きましたが、講師が受講生が本当に理解して聞いているのか不安になります。

経験で解く日本人。フレームワークで解く外国人。

framework vs experience「解決案はクリエイティブで面白いと思うが、授業で教えたフレームワークを使っていない。どうやってその結論に辿り着いたのかが分からない。思いつきで答えているとしか思えないので点数のつけようがない。」
ちょうど先月から全国に100以上の販売代理店(店舗)を抱える外資系の二輪メーカーから依頼され、売上に直結する顧客体験を提供するにはどうしたら良いか。斬新なアイディアを3つ、1日かけて考えるワークショップを行っています。フレームワークを使ってワークショップは進めていくのですが、なかなか思うようにいかず、どうしようか考えていた所、アメリカにMBA留学していた時に教授に言われた冒頭の言葉を思い出しました。

何故沈黙(awkward silence)が出来てしまうのか?

awkward silence最近弊社で行っているGlobal Communication Courseのカウンセリングをしていて、多くの方があることに勘違いをしていることに気付きました。それは「沈黙」に対する考え方です。

沈黙が出来る構図は大体同じ。【まずは何か聞かれる】→【思いついたことを言う】→【自分は話し終えたつもりが、相手が黙っている】→【焦る】→【自ら沈黙を破り、また話し出す】→【話している内に空回りし出す】