知識ではなくアイディアを求める読書術
「大塚さん、何か面白い本ありませんか。」
ブログで面白いと思った本を紹介しているせいか、お勧めの本を良く聞かれます。「ありますよー」といっていくつかの本を挙げると「どんな内容でしたか」と当然聞かれる。ここでいつも即答出来ない。「面白かった!」としか言えず、「それでは全く伝わってきません」と大抵、呆れられてしまいます。それでもグローバル・コミュニケーションを教えているのかと(笑)。
言い訳をさせていただきますと、私は本に知識を求めていません。求めているのはいま抱えている問題を解決するヒント(アイディア)です。より具体的に書きますと:
- 世界で自ら関わってみたような、ワクワクする新しいトレンドが起きていないか。
- Ideationに使えそうな、新しいCreativeな発想を引き出すテクニックはないか
- Discussion SeminarでCase Studyとして使える面白いネタはないか
- 斬新な考え方、変わったモノの見方はないか
- ブログで紹介出来るような面白いネタはないか
こういったフィルターに対して、情報を一気に流し込む。フィルターに引っかからない情報は全て無視。砂金採りみたいな感覚。この先砂金が出てこなさそうな本はすぐに読むのをやめる。挫折率は60%以上。はじめは途中でやめるのに罪悪感を感じていましたが、いまは「自分の目利きが悪かった。Next!」と割り切っています。
自らフィルターに引っかかる箇所は全て蛍光ペンで引き、何か具体的なアイディアが思いついたら本に直接書き込みます。そして読み終わったら、該当箇所をSCANして、フィリピンにいる秘書にお願いして、そこを全て文字起してもらっています。あがって来たWORD Documentを再度読み直すとよりinspirationが湧き、さらにアイディアが出てきやすい。
さらに、Documentはジャンル(Creativity, Sales & Marketing, Finance & Economics, Teaching, Presentation, General Business等)毎に分類したファイルに保存。そうすると何かアイディアに詰まった時に、「あの本のドキュメントを引っ張ってくれば、何かアイディアが湧くかも…」と後日、thought trigger (新しい発想を出す引き金)として使える。今、Creativityというジャンルだけでも42冊分のドキュメントが入っています。
以前誰かにこの話をしたら、本を読む代わりに「大塚さんのその本のファイルを下さい」と言われたので、送ってみたら、「全く意味不明。やっぱり本を読んでみます。」と言われてしまいました(苦笑)。「なるほど。こういったものは個人ノートと同じで自分でないと読めないのか」と妙に納得したのを覚えています。
私は変わった人間ですので、読書術もちょっとずれているのは分かりますが、皆さんの読書術(特にこのブログを読まれている方はちょっと変わっている方が多いので・失礼!)、とても興味あります。
- 挫折率60%というのは忍耐力がなさすぎ?
- 線を引かない人が多いと思いますが、どうやって覚えているのか。別途メモを取っている?
- そもそも本に何を求めているのか?
- 他にも変わった読書術や整理方法があるのか?
是非教えてください!
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