知識ではなくアイディアを求める読書術

inspiration「大塚さん、何か面白い本ありませんか。」

ブログで面白いと思った本を紹介しているせいか、お勧めの本を良く聞かれます。「ありますよー」といっていくつかの本を挙げると「どんな内容でしたか」と当然聞かれる。ここでいつも即答出来ない。「面白かった!」としか言えず、「それでは全く伝わってきません」と大抵、呆れられてしまいます。それでもグローバル・コミュニケーションを教えているのかと(笑)。

言い訳をさせていただきますと、私は本に知識を求めていません。求めているのはいま抱えている問題を解決するヒント(アイディア)です。より具体的に書きますと:

Creativeな発想を引き出す方法 #2: 最悪なアイディアを出せ!

bad ideaCreativeな発想を引き出す方法 #1として「常識を疑え!」というIdeation Techniqueを以前紹介しましたが、今回は#2として「最悪なアイディアを出せ!」というテクニックを紹介します。

このテクニック、3年くらい前に「20歳のときに知っておきたかったこと-スタンフォード大学集中講義」(Tina Seelig著)を読んで以来、何度もセミナーに取り入れながら色々と実験してきましたが、数あるIdeationテクニックの中では一番ストレートでファシリテートしやすく、面白いアイディアが出てくる確度が高いものだと思います。仕組みは至ってシンプル。例えば銀行で新サービスや商品のアイディアを考えているとします。

「若い人から意見が出てこない」と思った時、自ら問うべき大切なこと

intimidate「若い人から意見が全然出てこない」
「質問をしても固まってしまう」

最近、若手や部下のコミュニケーション力を上げて欲しいと日本語・英語を問わずコーチングを依頼されるケースが増えてきています。しかし実際にその社員と話してみると、少なくても私の目から見て、その大部分はコミュニケーションに問題があるように思えない。逆に知識量、その見識の高さにびっくりするケースが少なくありません。「あれれ!?」と思い、何故そうなのか。本人や周りの方々に聞いてみたり、「その現場をみせてください」とミーティングに特別に参加させてもらったりすると、その社員の問題というよりもトップに問題があるのではないかと感じることの方が多い。

Creativeな発想を引き出す方法 #1: 常識を疑え!

questioning the assumptions新しい発想をいかに出していくか。最近Ideation Workshopについての沢山書いていますが、その中で使われる代表的なフレームワークを今後紹介していきたいと思います。今回は「常識を疑う(Questioning the assumptions)」というもの。

仕組みは至って簡単。例えば「いいビジネスアイディアがなかなか出てこないなー...」と思っているとします。そこでその業界(ビジネス)における常識、誰もが当たり前として考えているビジネスの行われ方、仕組みを最低20個以上書き出してみる。そして、その一つ一つ疑っていく。この代表例として良くあげられるのがファッション家具で有名なIKEAです。

グローバルCEOが社員に求める4大スキルを一度に開発する研修

global collaborationいま求められている商品、サービス、体験は複雑になりすぎてしまい、もはや一人の天才に頼ることが出来なくなった。これからは(国籍、業界、職種を跨いだ)モチベーションの高い人達のコラボによってイノベーションは起きていく
- Tim Brown, IDEO社 CEO

IBM社が隔年出しているGlobal CEO Study 2012によると、グローバル企業のCEOの多くは今後、個人が自社の社員として成功するために重要な特性として、国や業界を超えた「コラボする力」、「コミュニケーション能力」、「創造性」、 そして「柔軟性」の4つをあげています。

グローバルで活躍出来る人材育成に関わるものとして、いかにこうしたスキルを開発するか。日々考えては実践していますが、今回ある企業研修を通じて一つの答えを出せたのではないかと思いました。