外部タレントとコラボし、仕事を超効率化させる方法

外部タレントとコラボし、仕事を超効率化させる方法


collaborating実は『自分にしか出来ない仕事』と思っていることでも、自分の得意な部分と不得意な部分に分解し、不得意な部分は外部タレントとうまくコラボすることにより、より仕事のクオリティーも効率も上げることができるのではないか。

ここ数年「自分でなくても出来る仕事」や「自分には出来ない仕事」はoDeskというグローバル・アウトソーシングサイトを使い、どんどん外注。今では秘書2名、文字起こし3名、グラフィックデザイナー2名、プログラマー1名、日→英・英→日翻訳家各1名、計6カ国10名に常時仕事をお願いしています。

しかし昨年の11月から12月にかけて、セミナー・ワークショップの設計、新規提案書の作成、走っているセミナーの個人に対するフィードバック、終了したセミナー・ワークショップの報告書の作成が一気に重なり、「自分にしか出来ない仕事」でパンク寸前の状況に追い込まれ、藁にもすがる思いで周りにいる仲間の協力を得て、ギリギリ切り抜けるいう事件が起き、それが冒頭で書いた大きなA-ha moment(気付きの瞬間)に繋がりました。

私はセミナー・ワークショップを設計するのが好きなので、出来る限りそこに多くの時間を費やしたい。また、ブログを書くことによって「大塚さんこういったことが出来ませんか」とお客さんから面白い仕事をお願いされるケースが多いので、ブログの更新頻度を上げたい。

しかし、仕事を依頼されたら提案書を作成しなければいけないし、セミナー・ワークショップを実施したらその報告書も書かないと行けない。もちろん提案書も報告書も書くことは出来ますが、私はこうしたフォーマルなものを書くのが苦手で、「きちんと書かなければ」と思うがあまり、作るのに人の何倍も時間がかかってしまう(はい、「きちんと」が苦手な人間です・笑)。

今回はあまりにも追い込まれたので、こうしたことをいつも一緒に仕事をしている仲間にSOSを出し、協力を依頼。

  • 営業・提案書はビジネス・パートナーであり、私も講師として所属している企業研修のタレント事務所、ファブリス株式会社の社長、鈴木眞二さんに、まなび株式会社の名刺、メールアドレスまで持ってもらい、顧客先に同行してもらい、提案書を作って送ってもらい
  • セミナー・ワークショップ終了後のレポート作成(今回は英語での報告)はMANABI.st(弊社が一般向けに行っているスカイプによるGlobal Communication Training)で教える長年のビジネス・パートナーのSharon BeltrandelRio先生に手伝ってもらい
  • 走っているセミナー(例えば8週間のDiscussionセミナー)の個人個人に対するフィードバックは、翻訳家の下岡聡子さんに来てもらって、セミナーのビデオ(Discussionセミナーは全て動画で録音して、参加者に共有しています)を一緒に見ながら、私が各参加者に対するフィードバックを口答で話した内容を書き起こしてもらいました。

こうすることにより、提案書もすぐに出せるようになり、1週間以上経ってもかけなかった報告書も、1時間のミーティングを3回行い、わずか3日で完成度が高いものが出来る。個人フィードバックもタイムリーに返せます。

「自分にしか出来ない仕事」と思っている仕事でも、自分の得意な部分と不得意な部分に分解し、不得意な部分を外部タレントとうまくコラボすることによって、クオリティーも生産性も上げることが出来る。

今週の英Economist誌の特集記事The future of worksの中で

ファイザー(製薬会社の最大手)が2008年に最も優秀の社員の時間の使い方を調査した所、その2割〜4割をルーチンの仕事(データ入力、パワポのスライドの制作、ウェブでのリサーチ)に費やしていることが判明。今ではこうした仕事の大部分を外部に委託している。

という記事を読み、何か共通したものを感じました。ルーチンは「外部に委託」、ルーチンではない苦手なものは「外部とコラボ」する感覚。これこそ時代にマッチした新しい仕事のあり方なのではないかと。


Posted by Masafumi Otsuka

Leave a Reply