議論を止めるスキルを身につける方法

議論を止めるスキルを身につける方法


stopオープンにその場で物事を決めていくGlobal Meetingで最も大切なスキルは、単語でも内容でも分からなくなった瞬間に止められること。「止めてもいいんだ」ではなく「止めなければいけない」の理由をはじめ、このブログでいくつか似たような記事で書いてきましたが、先日ある企業で行っているGlobal Discussion Courseの一コマとして、この「いつでも止められるスキルを身につける回」を行って、ちょっとしたA-ha moment(気づきの瞬間)がありました。

いつも通り、授業冒頭でどうしてこれが大事なのかを含め、「止め方」、タイミングやどういう言葉を使って止めるべきかを説明。

私はシンプルに”Wait!”と言って止めています。これは「待て!」に聞こえるように思うかもしれませんが、「ちょっと待って!」みたいな感覚に聞こえるので使い易い。オススメしないのが”Sorry!”で止めること。「すみません」という感覚で使っていると思うが、どちらかというと「ごめんなさい」的な要素が強く、別に確認作業するのに謝罪する必要がない。”Excuse me”も特に日本人が使うと声がソフト過ぎて、よく聞こえず、かき消されてしまうのをよく見ていたので、一言でビシッと止められる言葉のほうが良い。

といつも通り、アドバイスをして、サンフランシスコに住む私のビジネスパートナーのSharon先生にSkypeで登場してもらい、一人ずつにあるストーリーを話してもらい、実際に止める作業を参加者全員の前でやってもらい、これがいかに難しいかをまずは体感。そして自分のComfortableな止め方を探してもらう。こうして授業をスタートさせたのですが、今回はその企業にいる社内外国人に多数参加してもらったこともあって、面白いことが起きました。

まず、何人か終了した段階で、私が何度も”Wait!”という言葉を使った見本を見せていると、以前もこの止める回に参加していた社内外国人(フランス人)が「”Wait!”で止めるは逆に失礼にあたる。周りにいる外国人に聞いてみたら、みんなそういっていた。”Excuse me!”と止めるのがマナーだ!」

と言われ、びっくり。過去多くの企業で研修ではなく、Global Project Managementを経験してきてその際、何百ものGlobal Meetingに参加してきて、過去そんなこといわれたことがなく、私の周りでは使っている人も多い(私の悪い影響かも・笑)。「うん!?どういうことだ…」すると今度は参加している日本人に「私は別の研修で『”Sorry”で止めなさい!』と教わった」という。過去にない展開で私自身ちょっと混乱してしまいました(本当!)。

するとSharonが、「いや、言葉よりもその言葉を使う際のトーンの方が大事。私は”Hold on”を使うが、怒鳴れば失礼になるし、普通に話せば違和感なく伝わる。」と。

そのSharonの一言で、面白い議論になり、結局は相手を止めることが目的であって、その手段(どんな言葉を使うか)は問題ではないということ。とはいえ、参加者は自分が使えるComfortableな言葉を見つけたいので、実際にどんな言葉で止められるかを書き出してみようといことになり、以下の言葉が出てきました。

Excuse me, Sorry, Hold-on, Wait, 相手の名前をいう, What?, Can you stop?

この「相手の名前をいう」というのはいいですね!さらに面白かったのが、止めることが目的だったら英語ではなく、「ちょっと待って!」と日本語で言って止めても良いのではという意見が出てきて、「なるほど。それだったら確実に止まる!」と妙に納得したものでした。

いつも「どうやって止めたら良いか」と聞かれるので、私自身も知らぬ間に格好(手段)こだわってしまい、本来の目的、「確実に止めること」を見失っていたことに気付きました。

もう一点。この練習をするとき、止めた後に確認作業をするところまでやらせようとすると、どう確認作業をしようかをまず考えてから止めようとするので、止めるタイミングが微妙にずれてしまったり、タイミングを逸して止められなかったりします。

いつもここを何とか解決出来ないか悩んでいましたが、先日参加した即興劇(インプロ)の合宿中で行ったあるシーンをヒントに

止める人と、止まったらその人のために確認作業をする人に分けたら、少しはこの心理ブロックを解除できるのではないか

と思い、試したみたら止めた後のことを考えなくても良いので、スムーズに止められるようになった方がいつもより多かったと思います。また、逆に確認作業をしなければいけない人はいつ止まるかわからないというプレッシャーからすごく集中するので、こちらの良い練習もなることが分かったのは大きな発見でした。

この止めるスキル。これができるようにならないと、新しいアイディアを出したり、相手の発言に乗っかっていったり、議論を深める質問するということは絶対にできません。どうやったらこのスキルを効率良く磨くトレーニングができるか。いまだ答えが見つかっていません。Any good ideas?

参考記事:
分からないことをその場で「分からない」というスキル

「止めてもいいんだ」ではなく「止めなければいけない」の理由


Posted by Masafumi Otsuka

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comments

    Sep 06
    2015

    RSuzuki

    Speaking foreing people in my business, I got learn that interrupting conversation with a foreing person and ask questions would lead engaging them.
    日本人はあまり質問しないとおもわれているせいか、相手の話をさえぎって色々と確認/質問すると相手がだんだん身を乗り出してきてさらに話してくるというようなことがよくありました。このような経験をしたせいか、今では議論を止めることにさほど抵抗を感じなくなりました。

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      Sep 10
      2015

      Masafumi Otsuka

      Yes! Stopping/clarifying leads to deepening the understanding. 話し手の話を大切に思っているから正確に理解しようと止めるわけで、こうするとI careが伝わる。相手が身を乗り出すのも納得です!

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