まずは以下動画を見てください。

この動画、前回の記事「Global Project Managementを学ぶスパルタ研修」のキックオフイベントで見せるために私がfreelancer.comというサイトを使い、パキスタン人アニメーターに作らせたもので費用はわずか$100。我ながら惚れ惚れする出来でした（笑）。

Suntoryさんで行っているこの研修。Freelancer.comという世界中のアーティストに仕事を依頼できるサイトを活用し、予算$400以内、期間３ヶ月で２分間のアニメを作るというもの。アニメのお題は「世界中に散らばる社内外国人向けに自分の部署にリクルートする為のビデオを作ること」。これを部署毎に制作する（全１０部署、各部署５名でチームを組む）。

２週間前にこの研修のキックオフイベントを行ったわけですが、その事前打ち合わせで、どうやってこのプロジェクト概要を参加者に説明するかが悩みの種でした。アニメをFreelancer.comを使ってつくるマニュアルを作成しても、それはあくまでも私のやり方であって、正しいやり方などない。さらにGlobal Project Managementはマニュアルのない中でCreative Problem Solving Skillも合わせて身につける研修ですのでマニュアルなど作ったら逆効果。また、Freelancer.comのサイト内の機能もあまりにも多く、ここを説明しだすとキリがない上、あれもできるこれもできるというと複雑すぎて参加者が混乱してしまう。

そこで、考えたのが、私が実際にこのキックオフイベント用にアニメを制作し、その制作過程を当日見せることでサイトの使い方を含めてイメージを掴んでいただけるだろうと。さらにそれを設定した期間、予算内で収めることができれば、このプロジェクト自体実現可能であるということもわかってもらえる。

「よーし。久しぶりにfrelancer.comを使ってアニメをつくるぞ！」ということでイベント３週間前に冒頭のビデオの制作を決意。２分はちょっと長いと思い、１分間のアニメを半分の予算（$200）で制作することにしました。

キックオフイベントで見せるアニメなので、「さあ、これから地獄の研修がはじまりますが頑張って（Let the show begin!）」的なメッセージを込めたモノを作る。イメージは映画の予告編風。

早速脚本家を$50以内、ナレーターを$30以内、アニメーターを$120以内で雇うという予算配分の元、Freelancer.comで募集を開始。台本は一度も評価がついていないアメリカ人に書いてもらい、Narrationも同じアメリカ人にやってもらい（合計$90かかりました）、最後にパキスタン人に$100でその台本と音声を元にアニメを作ってもらいました。

わずか２万円で私みたいな全くの映像の素人が世界中のタレントを活用してこんなこの程度のモノを作れる。パキスタン人アニメーターにはキックオフイベントにゲストとしてSkypeで登場してもらいましたが、その女性の若さにみなさん驚いていました。さらにアニメの技術はYoutubeやMOOC（大規模オープンオンライン講座）で学んだとのこと。そのハングリー精神には圧倒されました。本当に恐ろしい時代になってきたものだと改めて感じます。。。