Steve Jobsが語るCreativity

Steve Jobsが語るCreativity


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Creative ideas are always new combinations of old ideas.
-Michael Michalko
何故ある人はcreativeなアイディアが沢山出てくるのに多くの人は出てこないのか。何故人はある分野の専門家になればなるほどcreativeやinnovativeなアイディアが出てこなくなるのか。ちょうど今、”Creative Thinkering(Michael Michalko著)”という本を読んでいて先日亡くなったSteve Jobs氏が昔、Wired Magazineという雑誌のインタビューで、語った話を思い出しました。ジョブス氏曰く(ジョブス調で好き勝手に翻訳してます・笑):
「Creativityというのは単純に2つのものをつなぐことによって生まれるんだよ。Creativeな人の大部分は軽い罪悪感を感じている。何故かって?別に考えに考えてアイディアをひねり出しているワケではなく、たまたま何かをみて、それを自分の過去経験したこととシンクロ(一体化)させて、自然に思いついちゃうんだよ。」

そしてその理由についてこう続けます。
「Creativeな人々は他の人たちと比べものにならないほど多種多様な経験を積んでいる。しかし我々IT業界はずっとITのことしかやってこなかった人が多い。全く異なる分野(業界)での経験がないからcreativeな発想につなぐ経験(点)がない。だから従来の延長線上の発想しか出てこない。つなぐ2つの点がないと新しい発想が出てこないんだよ」と。
そう考えてみると面白いことにいまやっているDiscussionのクラスもまさか10年後にこんなことをやっているとはMBA留学する前も卒業した後も思っても見なかった。ビジネスを学びにMBA留学したつもりが500本くらいCase Discussionを授業でやり、教授によってケースの仕切り方が全然違う為、いろいろなスタイルを見ることが出来た。ビジネス以外のものも拾って来てこれが一つの点となりいまのGlobal Communicationのクラスにつながる。
本当に嫌いでMBA時代もずっと避けて来たプレゼンテーションもリーマン・ショックで会社が潰れそうになった時にある研修会社からプレゼン講師の依頼が舞い込んで来て受けざるを得ない状況から独学で勉強して、挑戦したのも一つの点。
帰国子女で、日本の小学校教育がすっぽり抜けている為、普通の日本人だったら知らなければならないことを知らなく、バカにされ続けそれが嫌で嫌でたまらなかった経験も今となれば一つの点。
こう考えると点となる経験は沢山持った方がいい。出来ることなら今いる業界と全く違うexcitingな経験をもっともっとしたい。ということで最近画策しているのがちょっと落ち着いたら1〜2ヶ月間アルゼンチンにでも行って、タンゴとか絵とか学んでこようと思っています。こうした経験が何につながるかは分かりませんが、何らかの形で将来にプラスになるはず。ジョブス氏がスタンフォード大学で行った伝説のスピーチで語った
未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない。だからこそ、これから作る点が将来何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じて行動する。。。自分の心の声に耳を傾け、それを信じて行動する勇気を持つ。
これこそ先が見えない混沌とした時代には必要なマインドなのではないかと感じます。ということで今持っているクラスを終えたらアルゼンチンに行ってきます。考えるだけでワクワクします(笑)。


Posted by Masafumi Otsuka

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