Global Communicationの5つのルール

Global Communicationの5つのルール


Global Meetingでいかに貢献するかのセミナーやGlobalでの「コミュニケーションの取り方」のプライベートカウンセリングをやればやるほど皆さん共通の所で躓いているように感じます。
今回は私の考えるGlobal Communicationを行う際に大切になる5つのルールについて書きたいと思います。簡単にまとめると、

  1.  常に理解していることを相手に伝えながら聞く
  2.  Eye Contactを保ち、表情に出すことが大切
  3.  自分で全て説明しようとしない。
  4.  聞かれるまで待つのではなく自らWhyを聞いていく
  5.  何か思いついたら間が出来るまで待たずに言ってみる
もちろんある程度の英語力は必要です。TOEICで言えば600点以上で十分、700あればそれ以上いらないと思います。これさえクリアしていれば英語でうまくコミュニケーションが取れないのを自分の英語力のせいにするのはやめましょう。

簡単に説明しますと:
  1. 常に理解していることを相手に伝えながら聞く
    自分が理解していることと相手に自分が理解していると伝えながら話を聞いているのとは同じようで全く違います。前者は相手が本当に理解しているかどうか不安になります。だから”Um-hum”や”Yes”で確認をしないで、単語、表現でちゃんと確認を取ることが重要になります。
  2. Eye Contactを保ち、表情に出すことが大切
    外国人と話している時は絶対に下を見てはダメです。考えているとき以外は常にEye contactを保ち、分かっているんだったら頷く、ちょっとでも”?”と思ったら顔を傾ける。表情に出せば相手も”I’m confusing you, aren’t I?”と言ってくれるので、自分が相手の話をどう捉えているのか、”So you’re telling me that…, right?”とシンプルに聞いてあげればいい。
  3. 自分で全て説明しようとしない
    日本人同士日本語で話す時は話し手責任がほぼ100%で話し手ははじめから終わりまで自己完結型で説明する。相手は黙って聞いています。Global Communicationは相手に自分の言おうとしていることを言わせたり、一緒に対話を通じて説明するスタイルを取ります。だから常に2番目で書いた相手の表情を確認しながら対話することが非常に大切になります。自分も相手もしていることが大前提になります。”…, right?”といって頷くのを待ったり、ちょっとでも表情を硬くしたら”Am I confusing you?”とすぐにengageする。

  4. 聞かれるまで待つのではなく自らWhyを聞いていく
    ほとんどの会話を聞いているとQ&A sessionになっている。それも
    外国人が聞く→日本人答える
    (沈黙)
    外国人が聞く→日本人が答える
    と答える側に常にまわってしまう。これだと外国人からみると「何で私ばっかり聞かなければ行けないのか。私の意見に興味がないのか」と思われてしまいます。聞かれる前に聞いてしまう。

  5. 何か思いついたら間が出来るまで待たずに言ってみる
    とにかく「この人と話していると新しいアイディアが出てくる」「この人と話していると楽しい」と思われないと次が呼ばれない。同じトピックで相手が何かいってそれに対して化学反応を起こしたら最後まで相手が話し終えるまでお行儀良く待つのではなく、とにかく遮断してでも相手の話に乗っかってみる。これはトピックを変えると失礼になりますが、その延長線上であれば新しい視点を出している可能性が高く話が予期せぬ方向に羽ばたいていくので相手が喜びます。
世界を舞台に活躍するにはこうしたコミュニケーションの取り方をしないといけません。ただあまりにも日本人同士が日本語で行うコミュニケーションの取り方と違うので分かっていても出来ない。
先日企業研修をしていた時に後ろで見ていた人事の担当者に
頭では分かっているけど、いざというなると、タイミングや質問内容など、いろいろと考えているだけで、ディスカッションを止められない人に対して、「でも、止めなければ駄目です」、と言い続けるのは、平行線のまま、あまり効果がありません。
と言われ、もっとHowの部分をちゃんと伝えないとダメだと反省しました。今回挙げた5つのポイントについて、今までも色々書いてきましたが、よりHowの部分を分かりやすく伝えることが出来ないか。今後考えていきたいと思います。皆さんのご意見もお聞かせください!

Posted by Masafumi Otsuka

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comments

    Mar 04
    2015

    凧(

    お久しぶりです。最近、ブログ更新の速度が早いですね。
    コミュケーションの取り方についてですが、私が日々思うのはこれは英語圏で不可欠です。
    是非6番目に入れて欲しいのは、「聞かれたら聞き返す」です。

    How are you?聞かれたら、貴方はどうなの?と聞き返すことは、コミュニュケーションの基本のような気がします。日本ではそのような習慣があまりないせいか、一方通行の質問、回答、END。になってしまいがちです。常に日本語でも聞かれた質問と同じ質問を相手に繰り返す習慣をつければ、割合英語を話しても出そうな気がします。いかがでしょうか?(笑)

    Reply
      Sep 10
      2015

      Masafumi Otsuka

      すみません!こちらすっかりと失念しておりました。またすっかりと更新頻度が落ちてしまいました。

      6番目大賛成です。聞かれたら聞き返さないと相手に失礼です。聞かれるということは相手もそれなりに意見を持っているはず。それを自分だけ答えて相手がどう思っているのか聞いてあげないのは無礼(笑)極まりない。自分が答えるよりも聞く方が大切かも。そしてその意見に乗っかって自分の意見を言った方が楽ですよね!

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