日本人の英語に一番厳しいのは日本人

日本人の英語に一番厳しいのは日本人


「(英語を)日本人がいない中では普通に話せるのだが、一人でもいると話しづらい…」
先日都知事が英語で行った以下のツイートが話題になっていることを友人が教えてくれました。
We held the first Tokyo Olympic Games as a developing country in 1964. I want make sophysticated events as a leading country next time.
当然、こうした綴り、文法共に間違ったツイートをすると英語の専門家が黙っていません。ビジネス英会話の専門家、慶応大学の日向先生がご自身のブログで、以下のような厳しいことを書いていました。
読売新聞の記事によると都知事の英語によるツイートはオリンピック招致が目的とのこと。しかし、このような意味不明の英語ツイートでは逆効果というものでしょう。したがって、やめるか、あるいはきちんとした英語の書ける人に添削してもらってから公表すべきです。ましてや、記事の中にもあるとおり、駐日イギリス大使などがフォローしているというのですから、すくなくとも意味の通じるツイートであって欲しいものです。
そして正しくは
In 1964, Japan, a minor power, hosted the Tokyo Olympics. Today’s Japan, a major power, can host the games with a more sophisticated touch.
にすべきだと。公人が世界に向けてspellingもgrammarも間違った情報発信を行っているのはビジネス英会話の専門家としてたださなければならないし、日本人として恥ずかしいと思う気持ちはよく分かります。ただ、私は修正前と修正後を単純比較して、ツイートとしてどちらの方がいいかと聞かれたら間違いなく前者を選びます。
理由は

  • 私がこうしたいという「自分の意思」がこの中に入っているということ。
  • 人に任せず都知事自身がツイートしていることが一目瞭然で親近感が湧いてくる。
  • 意味もちゃんと伝わっている。
駐日イギリス大使もきっと微笑みながら読んでいたと思います。
逆に修正後は文法、綴りは完璧ですが、”I”が消えてしまっており、主語が日本になってしまっているので、何とも味気ないstatementになってしまい、ツイートまでする内容ではなくなってしまう。そもそもこう指摘されるのが嫌で、発信自体をやめてしまう方が余程恐ろしいと思います。
何故か日本人の英語に日本人が一番厳しい。今日もニューヨークで16ヶ月インターンとして働き、つい先日帰国した友人(日本人)とランチをしていて同じことをいっていました。その友人はいま日本で就職活動をしていて、その面接の一部を英語で行った所、面接官(日本人)に「あなたの英語は丁寧さに欠けている。相手に不快感を与えるので通用しない。」といわれたそうです。「ニューヨークで現地の企業相手に英語で営業をしていて一度もそんなことをいわれたことがない」と首を傾げていました。
通じれば何でもいいとは思っていませんが、多くの方々が「(英語を)日本人がいない中では普通に話せるのだが、一人でもいると話しづらい…」と感じているのは異常事態だと思います。もうネイティブを目指す時代はとっくに過ぎ去っています。ベトナム人、インドネシア人とビジネスをしていて綴り、文法を注意する人はまずいないでしょう。少なくても私だったら何が言いたいかを一生懸命聞こうとします。大切なのは格好ではなくあくまでも中身なんですから。。。

Posted by Masafumi Otsuka

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comments

    Jan 23
    2013

    TSJ

    高校の英語教師です。全く同感です。日本の英語教師は、生徒にダメだしするばかり。生徒が英語使うことをencourageしようとしません。そこに、「専門家」や「英語産業」や「出版社」がつけこみ、日本人をさらに脅して商売しようとしています。私は「英語ムラ」と読んでいます。

    私は高校生に、どんどん読む、どんどん聞く、どんどん書く、どんどん話すことを奨励しています。文法など教えません。教えなければ教えないほどどんどん英語を使います。

    もしよろしければ日々思うことを書いたブログをご覧ください。

    Reply
      Jan 23
      2013

      Masafumi Otsuka

      TSJさん
      コメントありがとうございます。ブログ拝見しました。

      【英語ムラ】
      英語ムラとは、国民を「これからは英語ができないとダメだ!」と脅し、「日本人の英語はダメだ!」と洗脳し、「英語ができるためにはこうすればいい!」と騙し、既得権益を守り拡大する勢力のこと。

      私は旧勢力と呼んでいます(笑)。いま英語力も能力も高いのにコミュニケーションの取り方が分からない為に実力を発揮出来ない日本人ビジネスパーソンが雪だるま式に増えています。何とかこうした方々に思いっきり個性を発揮してもらいたくいろいろと試しています。機会がありましたら是非一度お話をお聞かせください。こうやって同じ考えを持つもの同士で大きなwaveを作っていきたいです。

      Reply
        Jan 23
        2013

        TSJ

        ありがとうございます。「コミュニケーションの取り方が分からない為に」というか、「英語ムラ」にダメ出しされまくって、自分の感性を信じられなくなっているだけなのでは?日本でビジネスやってきたかたなら、文化が違っても失敗しながらすぐに慣れていけるはずですよね。そういうことをできなくするような「洗脳」が日本で行われている気がします。なんとかしたいですよね。

        Reply
    Jan 23
    2013

    TSJ

    追加で。

    英検1級の面接試験を受けた時、ネイティブの面接官と議論が白熱し結局「Sorry, it’s time. You stole his time!」と笑われました。his timeとは、日本人面接官の質問時間です。

    採点結果を見ると、contentとdiscourse structure的なもの(うろ覚えですが)はほぼ満点。でも、pronunciationとgrammarは6~7割でした。議論が白熱して、内容も論の進め方もほぼ満点なのに、「発音・文法」はいまいち、って、本末転倒ですよね。内容が伝わってしっかりと議論できればいいという発想ではないようです。

    合格したので文句は言いませんが(笑)

    Reply
      Jan 23
      2013

      Masafumi Otsuka

      英検1級は私も受けにいきましたよ!TOEICに比べ面接があるだけこっちの方がいいと思いますが、あの一次試験のvocabularyにはとにかく参りました。自信を持って答えられたのはわずか3割、2択まで絞れたのが4割、手も足も出なかったのが3割と衝撃を受けました。結局半分しか点数が取れなかったです(笑)。「発音・文法」項目がある以上、評価せざるを得ない。アメリカが主戦消費マーケットだったネイティブを目指す時代の遺物だと思っています!

      Reply
        Jan 23
        2013

        TSJ

        英検こそ「ムラ」の村長的存在ですね(笑)。でも、生徒にも2級を受けさせてますが。ただし、2級も1級も、「語彙問題・文法問題は完全無視!」という対策です。Reading, Listeningが快適に読めたり聞けたりすれば合格できます。中学時代英語が成績「3」だった子が多読でやさしい本を大量に読み、Fluency First的に英語を書くのを繰り返していれば、高3の6月の試験で英検2級に合格しています。私も、1級受けて、語句問題は確信があったのは2割程度、正解は4割でしたが、Reading, Listening, Writingはほぼ自然にできたので合格したんだとおもいます。自分自身も辞書を使わず好きな本と新聞を読みまくるということをしたせいだと思っています。
        日本人の「資格崇拝」もつぶしたいのですが、まず、巷の対策がインチキだというところから始めたほうがいいと思います。例えばTOEICなんかは、問題集なんかやらずに本を読みまくり好きなドラマや映画を見ていた方が絶対にスコアがあがると思います。(私は990でした。何の対策もしていませんし、留学経験もありません。ただ日常的な多読のみです。)まぁこういうこと言うと「ムラ」の方から無責任だという批判がくるのは承知してますが。でも、無責任なのは、問題集や講義でさんざん金をむしりとって、成果があがらなければ「努力が足りない」とさらに金をむしりとるムラの住民です。

        Reply
          Jan 24
          2013

          Masafumi Otsuka

          TSJさん
          > 成果があがらなければ「努力が足りない」とさらに金をむしりとる

          これは私の友人でイノーバというマーケティングの会社を経営している宗像淳氏が「英語ビジネスに騙されてはいけない」という記事で厳しく指摘しています。宗像氏曰く:

          本来のビジネスなら、効果がある商品を売らないとおかしいでしょう?
          50万円を投資したら、50万円以上のリターンが無いとおかしくないですか?

          だけどね、みんな自分のせいだと思っているんですよ。英語が出来ないのは、自分の努力が足りないからだ。もっと、勉強しないとダメだって。
          そうじゃなくて、製品やサービスが悪いんです。

          本当にそう思います。

          Reply
            Jan 26
            2013

            TSJ

            英語産業って、ダイエット産業にすごく似てますよね。

            Jan 28
            2013

            Masafumi Otsuka

            英会話スクール、ダイエット、化粧品業界は苦情3大業界といわれているようです。

    Jan 23
    2013

    Akiko Suzuki

    こんにちは。私はアメリカに留学して3年になります。30代で留学したので英語には苦労しています。
    日本人の「英語を正しく使わないと恥ずかしい」という謙虚さがネックになってあまりしゃべれない、ということはありますね。
    もう一つ、「英語には敬語がないので日本語よりフランクに話さなければならず、目上の人に英語で話すのに抵抗がある」ことも大きいと思います。特にアメリカはフランクですよね。ほぼ初対面でFirst nameで呼び合うのもいまだに慣れません。

    Reply
      Jan 24
      2013

      Masafumi Otsuka

      Akikoさん
      こんにちは。コメントありがとうございます。その通りですね。Global Communicationあくまでも対等です。日本人同士はどちらが立場が上かお互いどうしても意識してしまう。これを外国人と話すときに無意識に出てしまっているんでしょうね。コミュニケーションの取り方を変えるということは人格を変える位、難しいことだと思います。

      Reply
    Jan 23
    2013

    日向清人

    誤解があるようで残念です。「正しくは」と訂正したのではなく、sense of hanging together を醸し出すならせめて、というつもりの案です。

    Reply
      Jan 23
      2013

      TSJ

      門外漢が失礼します。批判の内容は別として、「日本人」が「日本人の英語」を「日本人に対し」「日本語で論ずる」ということを、そろそろやめませんか?

      英語は「イギリス・アメリカの言語」というより、de factoの「国際共通語」として扱うべきだと思います。

      英語の専門家の方が、日本人に「間違えてもいいからまずは使ってみましょう」ということを是非訴えかけていただきたいです。

      都知事の英語Tweetを見て、「都知事ともあろう人がこんなひどい英語を使うとは日本人は知性のない国だ。」なんて思う国があったら、それこそ、そんな国とはつきあいたくないですね、私は。

      都知事の英語tweetに対して、英語圏以外の方からクレームがくるなら、まだ議論しようとも思いますが。都知事の英語tweetに関して、いろんな国の人がどう思うか、英語専門家の方は、普段から世界中の方と英語でやりとりしているでしょうから、そういう話を集めていただきたいな、とも思います。

      Reply
      Jan 23
      2013

      eitaro

      日向先生の文章は猪瀬都知事の英語力を卑下しているとしか読めないですよ。正式な外交文書やビジネスの契約書、科学論文ならばともかくtwitterでしょう。猪瀬都知事のオリンピックへの熱い想いは海外の方にも十分通じそうですし、猪瀬都知事の目的は達成できていると思います。流暢な日本語では海外PRできません。

      日向先生が例として取り上げる英語題材は良くない気がします。それと、TSJさんの日本人の英語添削はやめよう、という意見には大賛成です。

      Reply
        Jan 24
        2013

        Masafumi Otsuka

        eltaroさん
        コメントありがとうございます。確かに都知事に対してでも誰であろうと、もう少し”I care”が出る優しいトーンで書いた方がいいと思います。

        Reply
      Jan 24
      2013

      Masafumi Otsuka

      日向先生
      コメントいただきありがとうございます。誤解の件、大変失礼いたしました。「正しくは」ではなく(以下日向先生のブログより)

      【sense of hanging together】
      センテンスどうしが「ひとまとまりの言葉」と受け止められるような一体感、統一感

      を醸し出すという意味ですね。確かにこの尺度だけで測れば先生の例文の方が前後の一体感は圧倒的にありますね。ただ、ツイートとしては例え公人でもoriginalの方が私は好きです。

      Reply
    Jan 23
    2013

    eitaro

    茂木健一郎(@kenichiromogi)もtwitterで批判していますね。日本人による英語添削を。

    Reply
    Jan 24
    2013

    リセキキョウコ

    私は日本人は間違いをすることに厳しすぎるのだと思います。それが言語面でよく現れるので、このような議論がよくあります。でも、書いておられるように、英検1級のテストは細かいことを気にしすぎるし、アメリカでは平気で喋っていた人が日本人の前では無口になるのも知っています。会話をする時、しゃべり方の癖とか、行ってみればミステイクみたいなのも人の表れと思って感じることを私は優先するようにしています。とはいっても私も日本人で、以前前原さんが外務大臣の時に英語でメディアの前で喋った英語はがっかりでした。地位も関係しますね。ただ、教育についていうなら、間違いはしてもいいから話すことは大事だと思います。

    Reply
      Jan 24
      2013

      eitaro

      前原さんの英語にがっかりしたそうですが、その上目線やめませんか。前原さんの話を聞いた外国人メディアもがっかりするような、何を伝えたいのか全くわからない内容のスピーチだったのでしょうか。地位は関係ありません。例えばオバマ大統領がおかしな日本語を話したとして誰が批判するのでしょう。

      あなたは幼いときから英語環境にいたか、あるいは多大な労力をかけて英語を勉強してきたのでしょうが、前原さんは語学力よりももっと違うことに労力をかけてきたはずです。

      私は間違いなくあなたの前では無口になります。あなたのような方が英語初学者の上達を妨げるのです。

      Reply
      Jan 24
      2013

      Masafumi Otsuka

      リセキキョウコさん
      コメントありがとうございます。私もちょっと抜けているくらいが人間らしくて好感を持ちますね。

      がっかりされたのは前原さんの英語の問題ではなく、プレゼンの方だったと思います。ほ〜んと、日本にはプレゼンの前にリハーサルという概念がありません。グローバル企業のトップや世界の政治家は必ずスピーチライター、プレゼンのコーチ等、チームでしっかりと支えていてリハーサルをビデオ撮りをし、本人を含めて見直し位、やっています。そこまでやっている英語のプレゼンを聞き慣れてしまうとどうしても残念に思ってしまうと思います。英語の問題ではないと思います。

      Reply
    Jan 24
    2013

    a

    なんでもいいけど、コメントでもちょいちょい英単語を挟むのはなんでなんですかね?
    別に日本語に無い語句でも無いし、普通にカタカナででも通用するような単語だけど。
    日本語が不自由なの?
    それともイヤミで英単語使ってるの?

    Reply
      Jan 24
      2013

      Masafumi Otsuka

      これはどうしても私もやってしまいます。英語で一発で意味が伝わる単語が日本語表現にはなかったり、逆もしかりです。嫌味のつもりは全くないのですが、自分の尺度でこれなら大丈夫だろうと勝手に解釈して話してしまう。ただ日本語で分からない言葉がたまに出て来て「それってどういう意味?」と聞くと、「そんなのも知らないの?」といわれるとあまりいい感じがしません。同じですね。分からなければ聞く。聞かれたら出来る限りシンプルに答える。これは心がけていますが。。。

      Reply
        Jan 26
        2013

        TSJ

        はい。私もついついやってしまいます。確かに「日本語力ない」といわれればその通り。たとえ、日本語表現にはない概念でもできるだけ日本語で伝えるべきですよね。

        でも、巷の「カタカナ好き」の人は、結構自慢げかも。(あえていやみで英語教師に向かって「お前ら偉そうにしてるけど、こういう単語知ってんだろうな。」ってカタカナ使ったりしますけど、性格悪いですよね。)

        明治の偉人たちは、英語も何とか日本語に翻訳しようとがんばったんですよね。

        Reply
    Jan 26
    2013

    英語コンプの闇は深い

    確かに重箱をつつくような批評する人もいることはいるけど、それより、日本人一般が異常に英語コンプレックスを持たされているので、英語を話せない日本人が嫉妬や反発をするのが日本人がいる場で英語を話せない最大の理由じゃないかな。

    例として出されている試験官のコメントは実際には、流暢に話す友人への嫉妬・反発から、何かケチをつけられる点はないかと探った結果、恐らく実践経験が不足しているこの試験官は自分が習った英会話学校のテキストを正当化の根拠に使えると思って「丁寧さに欠ける」と言いがかりをつけてきただけでしょう。

    Reply
      Jan 28
      2013

      Masafumi Otsuka

      コメントありがとうございます。嫉妬は当然あるでしょうね。あと自分の権威を守らなければならないことも考えられます。

      Reply
    Jan 26
    2013

    Chico

    日本語の文の中に、英語が入るのは、「バイリンガル」の人たちにとっては、自然現象のようです。「バイリンガル」やその他、日本語で一言では表現しきれない言葉は確かに存在します。「バイリンガル」もその一つです。「2カ国語話者」と表現も可能ですが。そこには「バイリンガル」の広義が含まれないので、違和感を感じる人もいるようです。「これだけ英語知ってるぞ!」と誇示する目的で英語を使う人たちもいるでしょうが、上記のコメントから推測すると、ここで使われた英語と日本語の混合は、そういった目的ではないとわかると思います。文脈というか、言葉の音調というか、そういうものに敏感になるのが、困難な時代(テキストメールが氾濫するので)ですが、だからこそ、そういう事実を留意しておかねばいけないと痛感してます。「英語コンプレックス」と呼ばれry負の感情は、日本人だけではなく、移民の国アメリカでは、よく見られた風景です。例えば、お母さんは英語を一切話さず、アメリカで生まれ育った子供に通訳をさせる家庭は少なくないようです。新しい言語を知識と知能を兼ね備えた成人として学ぶ事は、精神的な屈辱も時には伴うと思います。それは、「幼児程度の会話さえ出来ない」と自己否定的に見た場合です。そして、特に社会の調和を重んじるあまり、自己否定をする傾向の強い日本に置いては、恥ずかしさが先に立ってしまうのは理解出来ます。これは、過ちばかりを指摘する教育にも問題があると考えます。「失敗は成功の母である」ことをもう一度心に留めて、教育をする必要性を感じます。それは、教育を司る側だけでなく、受ける側やその保護者も含めた論議が多様な場でされると、その社会とそこに住む者達にとって必要な事柄が見えてくると思います。このブログもその一つの場として、機能する予感がしています。Otsukaさん、そして、みなさん、よろしくお願いします。

    Reply
      Jan 28
      2013

      Masafumi Otsuka

      Chicoさん
      コメントありがとうございます。私は12歳でアメリカから帰国して、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という諺がウソだということを嫌というほど知らされました。日本では「聞くは一時の恥であり一生の恥」だと。今でも「こいつ苫小牧が読めないんだよ」と友人に良くいわれます(笑)。だから高校時代は帰国子女であることを完全に隠していました。私の周りの帰国子女は中学校低学年以前に帰っていた人はほぼみんな、帰国であることを隠しています。子供の世界は厳しいですからね。これは帰国子女の掟のようなものです。

      「より安く、より効率的に、より高品質」という正解をひたすら追求していれば稼げた時代はもう終わっています。これからはそれぞれの個性が大切になります。教育の現場で個性が潰されないようにするにはどうすれば良いか。私の専門は社会人のグローバル化教育ですが、色々と試行錯誤しながらやっています。Chicoさんのブログも読みました。英語で情報発信、素晴らしいですね。こうして皆で議論出来るといいですね。何だかまとまりのないコメントになってしまいましたが、また色々とご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

      Reply
        Jan 29
        2013

        Chico

        帰国子女であることを隠していた友人が,私にもいます。非常に残念です。日本の土壌に「出る杭は打つ」的な思考が残っているのかもしれません。違い事に対する恐怖は、万国共通であるとは思いますが、日本のような基本的に言語と文化をみんなが共有する国では、「空気を読む」ことが重視され過ぎる傾向にあるように思います。私自身は、帰国子女ではありませんが、言わなければ良かった〜体験を数多くしてきました(爆)元々は、ものすごくシャイだったのですが、自主性を育てるジュニアリーダーなる団体に勝手に登録され、キャンプを2度体験してから、自己主張の塊になってしまったようです。なかなか、よいバランスにはならないもので。現在は、平和的で、プロダクティブな議論の仕方を模索中です。よろしくお願いしまーす。

        Reply
          Jan 31
          2013

          Masafumi Otsuka

          > 主性を育てるジュニアリーダーなる団体に勝手に登録され、
          > キャンプを2度体験してから、自己主張の塊になってしまったようです。
          そういう方は国外に出ると羽ばたいていく人達が多いですね(笑)。最近特に思うのが日本にいるがために潰されてしまっている人がいかに多いこと。私の周りにも帰国子女でない方が、日本の社会、教育システムが合わず、大学も全部落ちて、仕方なく海外に行って羽ばたいていった人が沢山います。面白いことにそのほとんどの人が今日本で社長をやっている。一度外国で認められると日本でも認められる。ちょっと矛盾を感じますが、やっぱりMITとかハーバードとかブランドが出てくるとみんな「この人はきっとすごいんだろう」と萎縮しちゃうのはおかしな話だと思います。ちゃんとその人をありのままで見てあげればいいのに。。。

          Reply
    Apr 19
    2013

    Haru

    はじめまして、ブログの内容、コメントが興味深いです。

    私は日本でコツコツと英語を勉強するという事が出来ないタイプで、正直英語レベルも低いですが、コミュニケーション能力は高いので英語でしかコミュニケーションが取れない友達も多いです。

    英語が上手い日本人の知り合いの中に、「英語を話したいなら日本でも机で勉強するのは当たり前。出来ない人はただ自分に甘く、理解しがたい」という考えの人がおり、その人と英語の勉強について話すといつも責められてる気持ちになっていました。
    もちろん、それは的を得ていますし、私自身に必要な事だと思っていたので、自分を責めたのでしょう。
    その後、私は彼女の前でいざ英語を話す場面になった時、非常に強く「話したくない」と思いました。
    実際には正直なので、言いました、「凄く話しづらい」と。
    そして、私はしかめっ面になり、間違えちゃいけないという気持ちから、あまり言葉が出て来なかったのを覚えています。
    彼女は実際には訂正したりはしなかったですが、否定的な人や意見は、相手を恐縮させるものであると感じました。
    結構なポジティブであり、ストレートで日本社会では変わっていると言われてしまう私でも、圧迫感を感じました。

    私の考えは、人は十人十色です。
    発信する側も、受け入れる側にも多くの場面で意味と背景、気持ちが含まれていますものね。
    記事を読んでもっと英語頑張れるなって思えました、ありがとうございます:)

    Reply
      Apr 25
      2013

      Masafumi Otsuka

      Haruさん
      コメントありがとうございます。

      結構なポジティブであり、ストレートで日本社会では変わっていると言われてしまう私でも、圧迫感を感じました。

      それは良く分かります。少しでも変わっていると罰せられ、修正を余儀なくされるくシステムが日本社会にはありますね。でも時代は変わり者を求めています(笑)!ですので英語を頑張れるというより、その自分の個性を大切にしたいですね。私は「ちょっと変わっているね」を褒め言葉として捉えるようにしています!

      Reply
    May 03
    2013

    yt

    一文で言うと、「日本人の完璧主義的傾向」がそのまま出てるんだと思いますよ。

    そりゃ、完璧なものを発信できたら、相手からなめられないとかあるんでしょうけどね。日本の社会って結構ストレートだと思ってみていますよ。特に批判についてはね。相手に経緯を示してから本音を上手に混ぜるようなことできる人少ないからね。つまり、話者や相手のプライドを尊重できない傾向にあると思って見てる。

    Reply
    Jul 17
    2013

    たこべる

    興味深いタイトルに釣られてやってきました。英語圏在住ですので、確かに日本人の前で英語を話すと聞かれている(judgeされている)という意識はあります。私の日本人の友人はネイティブライクな英語を話しますが、それでもネイティブの友達が”get”だとささやくような声で彼女の英語を言い直したりするのを決して聞き逃さないところが、私も日本人なのだと感じます(笑)。
    しかし、友人も私も日本人の英語には寛容です。

    英語に厳しい日本人ですが、話す人の態度にも問題があると思います。
    英語圏に住む日本人の中には、物怖じせずにどんどん英語を話す人がいます。”間”も”スキ”も与えないほど”話す”のですが、とことんブロークンです。こういう人はきっと上達が早いのだろうなと思います。

    英語が少し話せる日本人ほどミスに対する恐怖や英語に対する過剰意識が話すのを邪魔をするのでしょう。
    これは、自分で克服するしか方法はありません。上のブロークン英語でどんどん話すか、徹底してきちんとした話せるまで勉強するかのどちらかです。前者の方が明らかに上達は早いと思いますが、いつまでたってもブロークン英語から抜け出せないとリスクもあります。しかし、コミュニケーションというのは正しいワードオーダーや適切な言い回しを使うことだけではないということも周知しています。

    Reply
      Jul 29
      2013

      Masafumi Otsuka

      たこべるさん
      コメントありがとうございます。

      コミュニケーションというのは正しいワードオーダーや適切な言い回しを使うことだけではないということも周知しています。

      私はこれに尽きると思います。コミュニケーションはお互い、いっていることをきちんと理解していることが伝わっている、”I care”というのがちゃんと伝わり安心感を感じること。特にノンネイティブと話す場合、私は相手の頷きを確認しながらゆっくりとシンプルな言葉で、「分からないことがあったらいつでも止めて確認していいんだよ」という雰囲気を出しながら話すようにしています。こちらのガードを下げると必ず相手のガードが下がります。最近見ていてネイティブでもコミュニケーションが取れない人が多い。

      Reply
        Jul 31
        2013

        たこべる

        ”こちらのガードを下げると必ず相手のガードが下がります。”

        初めまして、まさふみさん。(ファーストネームの方がしっくりしますのでご了承を)仰る通りだと思います。よくアイスブレーカーなどと言われますが、最近では日本人も海外でビジネスを始める人が増えて、その多くがネイティブをターゲットにビジネスをしています。

        数か月前オンラインで日本の商品を英語で探していましたら、商品についての英語のフォーラムがあり、そこでアメリカ国内で取り扱ってるお店を探し当てました。
        お店は日本名でしたが、日系人がやってると思い、英語でメールを出しました。その後私のクレジットカードが使えないと電話がかかってきました。すぐに日本人だとわかる強いアクセントのある英語を話す人でしたが、私たちは英語で会話をして電話を切りました。

        フェイスブックにはそのお店を支持しているたくさんのアメリカ人の名前がありました。というより日本名が見当たらないほどです。
        注文した商品が届いたときにそのことに納得しました。
        発送の迅速さ、丁寧な梱包、リーズナブルな商品価格設定、アメリカ人が利用しない手はありませんよね。英語がそれほどでなくても日本人特有の細やかな対応はどの国においても好感が持てると思います。
        コミュニケーションが円滑であれば、そこでリレーションシップが築けますよね。

        Reply
    Sep 03
    2014

    anonymous

    最近私が常々感じていることが書かれていてとても共感しました。
    私は英語は中学生のころから得意だと感じたことはないし、苦手で嫌いでした。でも今は研究者をしていて英語がどうしても必要です。
    論文英語はもちろん正しくなければいけないのですが、普段のコミュニケーションはそうではありませんよね。私は今イギリスに留学中ですが、こちらに来て初めて「私の英語でもいいんだ」と自分の英語に肯定的な感情を感じるようになりました。イギリスはヨーロッパも近いのでノンネイティブの英語に寛容、というより寛容などそんな横柄な気持ちなどなく、「ここではみな英語が共通語なので仕方なく話している」ことをわかってくれている気がします。
    私の英語についていつもこてんぱんに言うのは、日本人の上司たちです。
    彼らの添削を受けるのは本当に嫌いです。発音も直されます。私は英語が苦手ですが、女性なのもあるのか、おそらく発音・アクセントだけでみれば彼らよりも遥かに日本語訛りは弱いと思います。
    以前英国のお客様を外食へお連れした時に話していると、その場で三単元のsが動詞についていないことを上司に指摘されました。
    文章も、イギリス人のボスは文章を読んだ時のリズムなどを重点に置いて添削されますがが、日本人の上司は文をすべて書き直すか(日向先生がされたようにニュアンスが正しく伝わるように、とのことでしょうがその時点で自分の言葉ではなくなってしまいます)、xxxという言葉につく前置詞はこれじゃない、などの細かい指摘を受けます。
    彼らはおそらく、私よりも文法的に正しく英語を書いたり話したりすることができるのだと思いますが、私は彼らの完璧な英語などに近づきたくもありません。

    Reply
      Oct 05
      2014

      Masafumi Otsuka

      どうも日本人は英語を間違って使っている他の日本人を見ると自分のことのように「恥ずかしい」と思っているような気がします。そう思う以上、より自分は完璧にしないといけない脅迫感から話せなくなる。Lose-Loseです。

      私も論文まではいかないまでも、ブログや報告書、メール等英語でほぼ毎日書いていますが、あまり文法は気にしません。仰る通り読みやすい構成やリズムを大事に書いています。難しい言葉は極力使わない。

      たまにメールで文法のミスを指摘されますが、全て日本人英語関係者です。それも内容には一切振れず文法だけ指摘されます。英語はあくまでもコミュニケーションツール。それが主役になっていること自体問題だと思います。世界で活躍しようとする際、日本人の足を引っ張るのが日本人というのは悲劇ですね。イギリス人のいる前で英語で指摘してもらえば、イギリス人もびっくりするでしょうね(笑)。

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    Mar 10
    2016

    とおりすがり

    皆様のさまざまなコメントを一通り拝読しました。どれも素晴らしいご意見ばかりです。まさに目からうろこが落ちたと感じました。今日も張り切って英語の勉強を続けます。皆様、ほんとうにありがとうございます。

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