ちょっと抜けているくらいがちょうどいい

imperfections"Cling to your imperfections; they are what make you unique."

ちょうど先日、ある会社の新人研修で「この度は**社に入社、おめでとうございます!」と言おうとした所、何を勘違いしたのかそのライバル会社の名前を言ってしまいました。「やっちまった!」と思いましたが、皆さん大笑いして、当初張りつめていたピーンとした緊張感が解け(英語でのDiscussion相当ビビっていたようです・笑)、結果は良しと。

また、セミナーなどで出て来る意見を整理する為、良くホワイトボードを使いますが、英語の綴りが分からなくなることが多く、しょっちゅう参加している外国人に"Hey, is this the right spelling?"と平気で聞く。

College ReadyではなくInnovation Ready

innovation_ready「フラット化する世界」の著者トーマス・フリードマン氏が3/30付NY Timesのコラム"Need a Job? Invent It" に、

いま過去の中流階級を支えてきた「中級スキルで高給がもらえる仕事」がすごいスピードで消え去っている危険な時代に入っている。(中略)中級レベルのスキルで出来る仕事は近々消滅するだろう。(中略)中流階級に所属する人は(スキルをあげて)高度なスキルの仕事に就くか、階級を落とされるか、その選択に迫られている。

と書いています。いまルーチン化出来る仕事が新興国に奪われるスピードがますます加速。ルーチン化出来ない、高度なスキルが求められるも、ニーズがあまりにも複雑化され、どんなスキルを開発すれば良いのか、特にSTEM (Science, Technology, Engineering, Math)以外のいわゆる文系出身者にとってその定義が難く、本来それを担うはずの大学がその目的を果たせていないとフリードマン氏はいいます。

「失敗」ではなく「実験」

experiment"Experiment never fails."
-Dale Dauten

「失敗を恐れるな!」と良く耳にしますが、正直私はこの言葉があまり好きではありません。もちろん失敗から学ぶものは沢山ありますが、それは後で振り返ってみての話。特に公の場で恥をかきたくないし、惨めな思いはしたくない。出来ることならこうしたことから避けて通りたい。

そんなことをいつも考えながら最近兄に勧められた本、「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」の中で、山中氏が研究成果が出なかった時に読んで励まされたと紹介していた本、「仕事は楽しいかね?」(デール・ダーテン著)を読み、大きくinspireされました。「実験を続けている以上、失敗はしない」と。

人材育成のプロがいない日本企業

helping_hand

私は仕事柄、外資系企業と日本企業の人事(研修担当)の方と話す機会が多く、話す度にいつも大きな違いを感じます。それは社員をお客さんとして見ているかです。

外資系企業の人材育成担当者(といってもほとんどが日本人)はいま現場の最前線で活躍している社員の動向、彼ら彼女らが何に困っているのか。日頃から対話しつつ、世界の流れ、それに伴って求められているスキルの変化等、高いアンテナを立てて追っているのが話していてよく伝わってきます。社員を「お客さん」と考えている。

サービス紹介の動画作っちゃいました!

先日の書いた記事「何故説明がうまく伝わらないか」で紹介した本、"The Art of Explanation (Lee LeFever著)"の中で、「ウェブでビジネスを行っている全てのサイトはトップページにシンプルに2−3分でサービス・商品を紹介する動画を入れるべき」と書いてあり、深く納得。
ちょうどサービス紹介ビデオをいつも使っている海外アウトソーシングサイトのoDeskを使い予算$300で、今流行のWhite board animationスタイルで作ってもらおうと思っていましたが、この本の中に「プロ仕様にすれば効果があるワケではない。素人テイストの方が逆に顧客の感情移入を促し効果がある」といくつか彼が作った動画 (Common Craft Styleというらしい)を紹介しながら、そのノウハウを惜しみなく公開。「よし。これだったら作ってみよう!」と決心しました。