答えは社内にある
Group ideation processes, when well designed and well facilitated, are capable of generating a host of highly attractive creative options, and occasionally truly breakthrough solutions, to virtually any business challenge.
-Bryan W. Mattimore
Ideation Facilitatorという言葉をご存知でしょうか。IdeationとはIdea + Creationの造語で、新商品の開発をはじめ、どんな難しく、Creativityが求められる”business challenge”でも、関係者を一同に集め、1日か2日のワークショップ形式で実現可能なアイディアや解決案を引き出すファシリテーターを指します。その第一人者が書いた本、Idea Stormersを最近読み、刺激を受けまくりました。この本かなりヤバいです。
著者のBrian Mattimore氏はBen & Jerry’s Ice Cream(アメリカではハーゲンダッツより有名)の新商品名を考えるセッションを仕切ったり、Louis Vuittonの新しい香水のプロモーション方法を考えるワークショップを実施したり、過去1,000回以上のこうしたクリエイティブなワークショップを行ったとのこと。こういった類いのHow to本は沢山出ていますが、これほど多くの実例を交え、そのノウハウを惜しみなく公開した本は出会ったことがない。
ちょうど今、私自身、全国に100以上の販売代理店(店舗)を抱える外資系の二輪メーカーから依頼され、売上に直結する顧客体験を提供するにはどうしたら良いか。斬新なアイディアを3つ、1日かけて考えるワークショップを行っています(以前ブログ記事で紹介しました)。そこで使っているフレームワークも彼が編み出したものらしく、同じものが載っていたのには驚きました。
Mattimore氏曰く、
「競争や変化の激しい今日のビジネス界で成功するには、常に新しいビジネスアイディアを考え、出し続けないと一気に置いていかれてしまう。」
そして、これを社内の一部の人間が考えたり、外部のコンサルタントに任せる時代は終わったといい、こう続けます。
「経営者は社内のどんな人間からでも、うまくモチベートさえ出来れば、新しいビジネスアイディアを沢山引き出せることを知らなければならない。こうした社内リソースを如何にうまく活用出来るかが今後の経営者の腕の見せ所である。」
といい、この本にcreativityやinnovationを引き出す為の技術を沢山書いています。最近私自身もこうしたIdeation Facilitatorの仕事を行ったり、CreativityやInnovativeな思考法を教える1日セミナーを作って欲しいと頼まれたりしていることを考えると、Mattimore氏が言うように確実に時代は変わっていっているのを感じます。答えは社内にある。これだけは間違いなさそうです。
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