Nov 20
2015
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現地社員の声(1) メール洪水で溺れそう…
日本企業に勤める日本人社員に現地にいる外国人社員とどのようにコミュニケーションを図っているかと聞くとその大部分が、「メール」といいます。その理由を聞いてみると、
- スピーキングは苦手、なかなか伝えたいことを伝えられない
- 文章化すると証拠が残るし、後で知らなかったと相手は言い訳しづらい
- 色々な人をcc出来るので情報を共有しやすい
- 時差があるので直接話すのは難しい
確かに日本人からみるとごもっともな理由だと思いますし、こちらの方が効率的だと考えるのも良くわかります。しかし、現地にいる外国人社員の立場からみると、まるで変わってきます。彼ら、彼女らの立場からすると:
- ほとんどの日本人がメールでやり取りを希望するため、メールボックスが日本本社からのメールで常に溢れかえっている
- 指示のメールに対し、細かいニュアンスを直接話して確認したいと伝えても、みんな(ccが異常に多い)で共有したいのでメールで返信して欲しいと言われる
- 仕方なく細かいところ確認のメールを入れると、回答が遅い上、曖昧なケースが多く、話せば一瞬で済むことでも数日から数週間かかることが少なくなり
- CCで知らない人(特に偉い人)が沢山入っていると気軽に聞きづらいし、相談もできない
結局日本では効率だと考えてやっていることでも現地にいる外国人社員からみれば極めて効率が悪い。あまりにも手間がかかるので、折角現地でしか得られない良い情報を持っていても、「口頭ではなくメールで出して欲しい」と言われ、結局上げないケースが多く、損をしている日本企業は少なくなく、非常に勿体なく感じます。
Global Talent Managementはいかに現地の人材を活用するか。彼ら、彼女らに良い仕事をしてもらうために、どんなサポートが出来るかという発想が必要です。今回はその一つの例としてメールの話を書きましたが、この分野、最近少し思うところがありますので、色々な視点から書いていきたいと思います。もちろんあくまでも主観。異論反論大歓迎です!
参考記事:
日本企業に買収された海外企業・現地社員の悲劇
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