ノーベル賞受賞者に学ぶ発想力を豊かにする趣味TOP 5
“IT業界はずっとITのことしかやってこなかった人が多い。全く異なる分野(業界)の経験がないから従来の延長線上の発想しか出てこない。Creativeな発想は、異なる2つ以上の経験(点)が繋がらないと出てこない”
- スティーブ・ジョブズ
ちょうど今「オリジナリティとは何か?」について研究した本を読んでいますが、その中でちょっとした面白いデータを見つけちゃいました。これはミシガン州立大学の研究者達が、過去ノーベル賞を受賞した科学者達の趣味(Artistic Hobby)を調査して、それを元に「ノーベル賞を取る確率を上げる趣味TOP 5」と「そのオッズ(倍率)」を発表したもの。これは面白い!
以下、ランキングです。
5位:音楽(Music)
取る確率:2倍UP
楽器、作曲、指揮等
4位:アート(Arts)
取る確率:7倍UP
絵画、版画、彫刻等
3位:工芸(Crafts)
取る確率: 7.5倍UP
木工、機械、ガラス製作等
2位:ライティング(Writing)
取る確率:12倍UP
詩、脚本、小説、エッセー等
1位:パフォーマンス(Performing)
取る確率: 22倍UP
アマチュア役者、ダンサー、手品師等
パフォーマンスとライティングで受賞確率が倍近く違うというは面白い。何ででしょうね?この研究自体を信じて良いかどうかは実際にソースをチェックしてみないと分かりませんが、こうした研究しようと思ったこと自体非常にCreativeに感じます(笑)。
以前紹介したノーベル物理学賞を受賞した好奇心の塊のリチャード・ファインマン氏の自伝「ご冗談でしょう、ファインマンさん」を読むと、ライティング以外は全てプロ級の腕前を持っていたと書いてありました。
私も現在Online Drawing Schoolを受講していまして、毎日朝一時間、絵を描くようにしています。これがどう繋がるかわかりませんが、16本の鉛筆を使ってこういう写真っぽい絵を描いています。
ちょうどいま髪を描くところで苦戦していますが、うまく描けた時の達成感は何事にも代えがたい。ちょっとしたディテールの大切さを学んだり、普段見ないような角度でモノを見る訓練になっているような気がします。
冒頭の引用、一つの分野を極めるために、他の分野に目も触れずそれしかやっていないと、周りとの競争になるだけで、新しい発想は出てこない。ビジネス界、エンジニアリング界にいる人たちはアートの世界のコンセプトを取り入れる。アートの世界にいる人たちはもっとビジネス界、エンジニアリング界の発想を取り入れる。
前回のブログ記事でも書きましたが、いまどの業界も「イノベーションを!」「新しい発想を!」と叫んでいます。こうしたデータにちょっとしたヒントを感じます。
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