一瞬で考えをまとめ、伝え切るスキル

一瞬で考えをまとめ、伝え切るスキル


brain_shart「いま一番身につけたい英語のスキルは、ミーティング中に、コメントを入れたいと思った時、瞬時に考えをまとめ、淀みなく伝え切るスキルです。」

最近Global meetingでいかに発言・貢献していくかという企業研修をやっていて、どんなスキルを身につけたいかを聞くとこう答える人が多い。これが出来ないため、

「議論に飛び込むことに躊躇してしまい、その間、話が先に進んでしまう。結局発言できないまま、会議が終わってしまい悔しい。」

と。 確かにこれが出来ると格好いい。15年以上前、私がアメリカでMBA留学をしていた時、授業中で何か発言した時の話。瞬時にカナダ人のクラスメートの手があがり、”I disagree with you. There are 5 reasons…”と言う。

おいおい、5 reasonsって私が発言してからまだ3秒も経っていないぞ。

びっくりしながら一つ一つその理由を聞いてみると、凄い説得力のあることを本当に5つ言う。結局何も言い返せずに「やはり天才はいるもんだ。羨ましい。」と大きく感心したのを良く覚えています。

あれから15年以上経ち、数え切れないくらいのグローバル・ミーティングに出て感じるのが、こうしたスキルは特に必要ないんじゃないかと。 逆に必要なのは一瞬で考えをまとめるスキルではなく、考えがまとまっていない状態で、思いついたことを飛び込んで言ってみるスキル。

理由まで必要ない。もちろんシンプルな理由一つ添えられればbetterですが、別になくてもいいし、世間一般的に言われている三つの理由は必要ない。

I don’t know I can explain this well but I have an idea…
とか
This might sound like a crazy idea but I’m going to throw it out anyway.

みたいに前置きすれば少しはプレッシャーが取れるのではないでしょうか。そこでシンプルに思いついたideaをまず伝える。理由を添えられるのなら一つ添え、

What do you think?
とか
Does this make sense?

と一度対話のボールを場に返し、周りを抱き込み、一緒になって理由を含め、そのアイディアが使えるかどうか考えていけば良い。

議論に深く集中して、理解している中で思いついたアイディアというのは、間違いなく出す価値のあります。特に解決したい問題が複雑であればあるほど、自分の何気ない一言が他の人にinspirationを与え、それがtriggerとなり、面白いアイディアに発展するケースは多い。

例えそのアイディアが採用されず、流されたとしても、全く気にする必要はない。小さい貢献には必ずなっています。

実際、私のビジネススクール時代の発言も結局そのカナダ人が話し終わった後、他の参加者が「確かにそうかもしれないが、Masa (私)の言ったことも一理あるのでは何か」とフォローが入り、より深い議論に発展していったので、貢献といえば貢献。

それより全くアイディアを出さないと次の会に呼ばれなくなる可能性が高い。 こちらの方を恐れるべき。

その場で思いついたことを、一瞬で考えをまとめ、淀みなく伝え切るスキル。これは日本語でも難しい。私はこうしたスキルを身につけるのをgive upしてしまいました。

それよりもっと気軽に考える。瞬時で考えをまとめるスキルではなく、思いついたアイディアだけを瞬時に飛び込んでいってみるスキル。これに周りを抱き込んで議論に持ち込むことが出来れば良いのではないか。こちらの方がスキル的に遥かに開発しやすいと思いませんか。

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Posted by Masafumi Otsuka

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