洋書をAudio Bookで聞く

昨年初めてiPODを買い、自分の中で大きな発見がありました。それは学習スタイルとして視覚(見る)よりも聴覚(聞く)に頼ったほうが集中できるということです。

本を読むのは昔から好きで今でもジャンルを問わず週に1-2冊読みますが、つまらない話が続いてしまうとたとえその先が面白いと言われても途中で挫折してしまいます。挫折率は3割程度。あまり根気がありません(笑)。買った本の3割も読み終わらないのはお金がもったいない。何とかならないかと常々思っていた中、ちょうど一年前同業のアメリカ人が本を読む代わりにAudio Bookで聞いているという話を聞き、これだったらどんな本でも一応読み終えることができるかもと思い、それだけの為にiPODを購入しました。

Discussionを仕切る難しさ

今日は「欧米流ミーティング・Discussionでの貢献法」というセミナーを行いました。出席者7名で誰でも感情移入できる問題を提起し(今回は米国、車のディーラーがよく使うだましのテクニック→事前課題はこちらをご覧ください)、それを英語で議論を通じて解決するというセッションを行ったのですが、毎回Discussionを仕切る難しさを感じます。特に出席者が全員初対面で、Discussionを行うのは初めての場合はさらにハードルが上がります。本格的なDiscussionが初体験という状況の中、どのように緊張を解き、発言しやすい雰囲気を作っていくか。議論をコントロール、誘導してしまうとDiscussionのダイナミズムが一気に失われてしまう為、ある程度は自由に議論を泳がし、その過程で解決に導いていく。その中で「英語力 ≠ コミュニケーション力」、「Discussionのスピード感」「フレームワークの使い方」など今までこのブログで伝えてきたことを伝えていこう(気づきを与えよう)としています。

常識と非常識の線引き

恥をさらすようですが、先日入院している知り合いのお見舞いに行った時の話。

知り合い:「ここはマンショウ(満床)らしいよ。」
私:   「マンショウって何?」
知り合い:「え~、そんなことも知らないの(笑)?これだから外国人は困るね。」

こうしたことは、私にはよく起きます。言われ易いキャラクターということはもちろんありますが、昔からとにかく分からないことはあまり深く考えず聞いてしまう。もちろん私だって恥ずかしい思いは出来ればしたくありません。しかし帰国子女の私には一般的な日本人として「何を知っていなければならず、何は知らなくても良いか」、つまり常識と非常識の線引きが分からないのです。今ではこのように言われても気にならないようになりましたが、MBA留学するまでは外国人呼ばわりされるのが嫌で嫌でたまりませんでした。聞くのを控えていた時期もありました。

英語力をつけるためだけの勉強は百害あって一利なし

勝利の方程式.jpg【英会話】→【ビジネス英語】→【ミーティング・ネゴシエーション・プレゼンテーション】→【実践で使えるようになる】

これが仕事の現場で使える英語力を身につけるための勝利の方程式と言われており、どこの英会話学校も英語教育関係者もこれを謳っておりますが、私にはこの方程式に大きな疑問を感じています。私にはどうしても【英会話・ビジネス英語】から【ミーティング・ネゴシエーション】へのステップがウソに見えてなりません。それも【英会話・ビジネス英語】のステップで時間をかければかけるほど、その次の【ミーティング・ネゴシエーション・プレゼンテーション】への道がますます遠のいていくように感じます。