脅威のサイト"Freelancer.com"

脅威のサイト"Freelancer.com"


freelancer以前友人の町田龍馬さんに「いまは英語さえ出来れば世界中のタレントにアクセス出来、どんな仕事でも発注先さえ間違えなければ脅威の高品質をあり得ない低価格でアウトソース出来る」とfreelancer.comというサイトを紹介していただき、一度使ってみたいと思っていました。

現在2時間のDiscussionセミナーをビデオに撮り、それを終了後に全て見返し、誰がどの発言を引き出したかをマッピング。個別にその人がどこで貢献したか、今後の課題を含め一人一人にメールでfeedbackしてきましたが、これをやると軽〜く6時間はかかる。なんとかこの時間を短縮し、時間をより効率化したい。そこでセミナーのDiscussion中の音声のテープ起こし(一言一句書き出し書面化する作業)の仕事をfreelancer.comで発注しようと思い、募集をかけてみました。このサイト、かなりヤバいです。

早速アカウント作成。いろいろと調べてみると数千万円のウェブ案件から数十ドルの簡単データ入力の仕事まで様々な仕事が募集されています。中にはアメリカの大学生が自分の卒論を$30ー$150の予算で募集をしてたりして、見ていて飽きません(笑)。このサイトの仕組みは募集された仕事(事前に予算の範囲は書かれています)に対し、働きたい人がこの金額とこの日数で働くとBidを入れる方式で依頼主がbidされた人の中から前に行った仕事の評価を見ながら決めます。
さて、私が今回発注したDiscussion音声のテープ起こし。これをやってもらえるとDiscussion音声がスクリプト(文字データ)としてあがってくるので、大切な部分だけを残し、それをベースに一気に一人一人にFeedbackを書くことが出来る。私の作業量が半減します。日本で英語のテープ起こしの相場を調べてみると、1時間1万円〜2万円かかります。急ぎの納期だとさらに上乗せされます。そもそも会社にお願いするのでどんなqualityのものがあがってくるのか検討も出来ません。

freelancer_website.jpg

そこでfreelancer.comで”transcribing audio files(テープ起こし)”で検索をかけてみると、いろいろな人が同様の仕事を発注していることを発見。ほとんどの人が予算$30-$150(これが選択出来る最も低い予算帯)で募集をかけていました。そして以下のような文面で仕事を募集してみました。
I have approximately 50 minutes (25 minutes * 2 files) of audio that I need transcribed. Each file consists of a discussion by 5 people. I will give you the names of the 5 people and each of their first spoken word during the discussion. I would like you to write who said what as a dialogue during the discussion. You may leave out the “um-hums” and trivial short comments.
Though the discussion is done in English, people participating in the discussion are all non-Native speakers (4 Japanese per each group). I have attached a sample audio (1 minute) to check whether you can handle Japanese accented English. It would be helpful for me if you can do this so I can choose among the bidders. As for the sample voice transcribing, please define person as A, B, C, D, E.
Please provide an exact dollar amount and the amount of time you need for around 1 hour of service in your bid.
Thank you,
するとみるみるうちにbidが入ってきて、1日もたたないうちに12カ国から18人bidがあり価格も$30-$150とすごい開きがありました。今回、日本人英語が聞き取れる人でないと意味がないので、それを見分ける意味で1分程度ののオーディオファイルを添付し、これをまず試しにテープ起こしを提出してほしいと依頼。しかし18人中わずか3名しかきちんと出してきませんでした。その3名のbidが全員$30, 2日で仕上げると連絡してきました。あがってきた英語を読んでみると一人だけしっかりと訳している。この人はインドネシアに住んでいる人のようです。何度もサイト上のメールのやり取りをしながら仕事を発注。発注と同時に半額をfreelancer.comのサイトにお金を預けます。受注側はこれを確認してから仕事に取りかかる。仕事を終えたら相手はその半分を要求し、こちら側は許可する。そこで細かい修正依頼をかけて最後にOKを出したら残りの半分を支払うという仕組みになっています。
今回、発注依頼を出し3日経っても仕事が出来上がってこないので、「2日でやるといったのにどうなってんだ?」と急かしたところ、「すみません。体調を崩してしまって。。。」との返答。「だったらそう連絡しなければダメだろう。」と少しキツめに書いた所、悪い評価を書かれるのを恐れたか数時間で送ってきました。あがってきたテープ起こしはほぼ完璧で、それをもとにfeedbackがかけましたので普段6時間かかるところ、3時間ちょっとで個別feedbackを出すことが出来ました。

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個人アウトソースの専門家で世界でベストセラーになった”The 4-Hour Workweek(邦題:なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?)”の著者、Timothy Ferriss氏によるといま、インド人、中国人を時給4ドルから15ドルでvirtual assistant(遠隔秘書)として雇えるといいます。$15だとハーバードのMBAクラスの人を時給で雇える。例えば「この分野について3時間だけ調べて、レポートをまとめて出して」とか「こういった分野の人とアポを取りたいんだけど連絡先を含め、出来る限り多くの情報を集めておいて」といった仕事を$30くらいで依頼出来る訳です。
インドネシアで$30といえば日本で3万円以上の価値がある。日本人と比較にならないほどハングリー精神に満ちてる。つまり英語さえ使いこなせれば世界中のタレントにアクセス出来ることになるのです。それも仕事の大部分がノンネイティブが行いますので益々コミュニケーションスキルが重要になります。
Ferriss氏によると簡単な仕事を時給10ドルでインド人に発注。指示をはっきりしたつもりが間違って仕事の内容を解釈され、23時間無駄働きをさせてしまい、$230ドル支払ったといいます。そして後日カナダ人に時給25ドルで同じ仕事を2時間でやってもらったといいます。やはりアメリカ人でさえ、英語を使ったコミュニケーションを図るのに苦労しているのがよく分かります。
今まで、絶対に自分では出来ない仕事以外は全て自分でやらなければというマインドでいましたが、今回このfreelancer.comを使ってみて、また”The 4-Hour Workweek”を読んでみて、自分にしかできない仕事以外は全てアウトソースしようという考えに変わりました。そうした方が作業効率がグーンとあがり、毎日楽しいと思うことに力を注ぐこと出来る、と。

Posted by Masafumi Otsuka

8

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comments

    Apr 01
    2011

    DangerZoneTokyo

    頭の隅に追いやられた本件についての懸案事項がスッキリ片付きました。有難うございます。
    囚人のジレンマを内包しつつも、余りある可能性。第三者間取引の場ではなく、機能そのものを提供するシステムも活発化すれば、個人間における収入源・協働源が広がるし、また、いとも簡単に侵食もされる。後戻りは出来ない今、どう向き合うかは自分次第。
    ワクワクしますね。I will try to gather future unique people through it!
    And thank you again.

    Reply
    Apr 05
    2011

    Makino

    最近、これからどんな仕事をするかを考えているのですが、ちょうど、私にしかできない、または私だからできることって何かな~と考えていたので、とてもタイムリーな話題でした。
    実は、自分の中で、自分にしかできないことが明確にできていないことに気づいていました。そして、なんでもできることが大切みたいな気分になり。そんなことしていたら人生の時間が足りないよ~、と思ってました。
    そうか、これって「自分で出来ることは自分でやりなさい」カルチャーの影響か・・・。かなり納得。大学の研究でも日本はデータ収集、分析、検討と全部一人でやるのが当然だけど、アメリカではデータ収集や分析はアウトソースすることが多いみたい。日本ではそんなのってひんしゅくという雰囲気だと思う。
    「自分にしかできない仕事以外はアウトソース」、やはり重要ですね。そしてそれでできた時間で、自分にしかできない部分を伸ばさなければ。今は学生だから、そんなことできるお金がないんですけどね~。笑

    Reply
    Apr 07
    2011

    Masafumi Otsuka

    DangerZoneTokyoさん 返信遅くなりました。本当におっしゃる通りで、これはもう後戻りが出来ない。使われるか、うまく使いこなすか。非常にexcitingな時代に入ってきました。組織の中の個人が活躍出来る時代ではなく個人が自分の個性を想いっきり発揮出来る時代に急送に変わって来ています。

    Reply
    Apr 07
    2011

    Masafumi Otsuka

    Makinoさん 本当にそう思います。全部自分でやるほど効率の悪いことはないと今更ながら私も痛感しています。30ドルで自分3日分の仕事を外注出せると考えれば全然安いと思います。その間にもっと自分にしか出来ないことをやる。でも確かに今まで全部やるのが当然というマインドから「自分にしか出来ないこと」といわれても困ってしまいますね。でも時代はますますその方向に向かっています。日本が世界でも最も効率の悪い国の一つとして常にランクインするのもこのマインドが原因のような気がしてしまいます。

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    Jun 24
    2016

    aaaa

    あぁ、今話題の奴隷システムですね。フリーランスとしてやる奴は相場以下の価格でやるバカなので、当事者になるなら低価格で高品質のものを要求する側になったほうがいいですよね。自分は外国のサイトでまともな価格のものさがして、日本のサイトで馬鹿に下請けさせてます。日本のほうはひどい惨状なってるけど、使う側としては美味しい。

    Reply
    Aug 07
    2016

    野里

    興味ある記事なのでおじゃましました。

    >それを見分ける意味で1分程度ののオーディオファイルを添付し、これをまず試しにテープ起こしを提出してほしいと依頼

    翻訳なんか見極めるのに判断しやすいですが、もう少しレベルの高いのだと見極めるのが難しくなりますね。コンサルみたいなものを短期間でフリーランスで雇用する感じです。もし管理人さんがそのような経験があれば、参考にさせてください。

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