ネイティブ社員にこそ英語教育を!

ネイティブ社員にこそ英語教育を!


Global Communication Rule「グローバル・ミーティングでしっかりと発言、貢献出来る日本人を育成しよう」とここ数年、多くの企業でDiscussion研修を行ってきましたが、最近「日本人がspeak-upする以上に外国人、特にネイティブはspeak-downするスキルを学ばないといけないのではないか。」と強く感じることがありました。

「ネイティブにこそ英語教育を!」と日本語だけで叫んでも仕方がないので、今回はネイティブ向けにNative English speakers much re-learn Englishと私の英語ブログでも同じテーマで書きましたので周りにいらっしゃるネイティブにも共有していただけるとうれしいです。

きっかけは、ある日本の大手企業で行たAdvanced Discussion研修でした。Advancedですので、すでに私のBasic Discussion研修(全8週間、週一回、一回2時間)を終えています。今回は、よりリアルな状況を作ろうと外国人駐在員(大部分がネイティブ)にも参加して頂きました(日本人8名、外国人4名)。

全8回(週1回、1回=2時間)のコースを以下のように設計
毎回参加者を2グループに別けて、各グループ、ファシリテーターを指定。課題を与え、15分間その課題解決のDiscussionを行ってもらう(1グループ6名)。そのDiscussionを全てビデオに撮り、終了後、全員でそれを見ながら

  • きちんとみんな参加・貢献していたか。
  • ミスコミュニケーションが起きていなかったか。
  • 誰がどこで置いていかれたか。
  • 思いついたが言えなかった発言はあったか
  • ファシリテーションにおける大事なポイントはどこか

等、問題を全てあぶり出して、どうやって解決するかを議論します。例えば第1回目。グループ別Discussionを終え、全員集合してビデオを見ていると、冒頭からネイティブ同士話し出す。すると話すスピードがどんどん上がっていき、周りに日本人がいるのをお構いなしで話を進めていく。別に悪気があるわけではなく、「何にもいわない」 = 「話は理解しているが、特に言うことがない」だと本気で思っている。

そんな中、ある日本人が何かアイディアを思いついたのか、数センチ、手を動かす【現場】をキャッチ。「ここだ!」と思い、ビデオを止め、「何を考えていたのか」をその日本人に直接聞いてみる。するとそれが質の高いアイディアで、もしタイミング良く出ていればより良い意思決定に繋がったことをネイティブ達は知り、驚く。そこでその日本人に何故言わなかったのかを聞いてみる。

日本人: 「入る為の間を待っていたが、早過ぎてその間を見つけ出せず、そのうちに話が進んでしまった」

私:?「日本人は人が話している所を遮るのを失礼だと思っています。例え置いていかれたとしても遮らず黙って最後まで聞いてしまう。だからあなた方ネイティブはこうした間を作ってあげなければ いけない。こうしたちょっとしたBody Languageを常にDetectしていかないとダメ。」

Native A: 「でもそんな数センチの手の動きなんて察知出来ないよ。気付きようがない」

日本人 A: 「実は私もその手の動きに気付いていた」

日本人 B: 「だったら誰かがそうしたちょっとしたシグナルに気付いた時、Discussionを止めてWait. I think ** has come up with an idea…みたいにengageするルールにしたらどうか」

Rulebookそこで、このAdvanced Discussion Course。8週間かけて、ネイティブ、非ネイティブ共通したGlobal Communication Rulebookを作っていこうということになりました。当然、Rule #1はBody languageについて。

Body Languageを注視する(ネイティブ向け)
ネイティブ同士で熱い議論をしている時は要注意。間違いなく非ネイティブを置いていっている。そうならないために

  • 非ネイティブのBody Languageを常に注意深く見ること。
  • 非ネイティブのBody Languageが出てきやすいように、シンプルな言葉を使うこと。
  • Eye ContactをAvoidしていない非ネイティブを常に探し、その人の頷きのペースに合わせて出来る限りゆっくりと話すとこと。ちょっとでも『??』という表情をしたら、Am I confusing you?と抱き込みなさい。

より大きくBody Languageに出す(非ネイティブ向け)

  • 下を向かない。話している人を必ず見る。
  • 無表情はダメ。理解しているのだったら頷く。分からなかったら顔を傾ける。
  • Body Languageを数倍大きく見せる様、意識をする。

他の人のシグナルに気付いたら(ネイティブ・非ネイティブ問わず)

  • 「あっ、この人置いていかれそう」と思ったらその同僚の為に止めて確認作業をしてあげる
  • 「この人、何か思いついた」と察したら、止めてきちんと引き出してあげる

参加者は毎回前週の学びを新しくアップデートされたルールに則って次のDiscussionを行う。そしてセッション中に皆で新たなルールを作っていく。こうやって回を重ねる毎にルールブックが洗練されていきます。ちょうど今週で全8回を終えましたが、最終的に6つのルールを作りました(随時ブログで紹介していきます)。

終わってみて一番驚いたのが、外国人駐在員のマインドの変化です。日本人以上に英語力(Communication力?)が上がったように感じました。はじめの頃に比べると考えられないくらい、ゆっくりとシンプルな言葉を使い、周りが置いていかれていないことを気遣いながら、Discussionに参加している。そうすることによって、みんな貢献が出来、さらにより質の高い意識決定が出来ることが分かる。

「ネイティブ社員にこそ英語教育を!」ずっと日本人の英語力をあげることばかりクローズアップされていますが、それと同様、いや、それ以上にネイティブに対するトレーニングが重要なのではないかと大きく感じました。


Posted by Masafumi Otsuka

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