Global Projectの成功、その9割は誰を選ぶかで決着する

Global Projectの成功、その9割は誰を選ぶかで決着する


choosing the right talent私は今までoDesk (現Upwork)やFreelancer.com等世界中のフリーランサーたちに仕事を発注できるサイトを通じて、大小含めると50プロジェクト程度、計20ヵ国、150人以上のフリーランサーたちと仕事をしてきました。

いろいろと痛い経験をしましたが、こうした経験を通じて学んだこと。それは、「プロジェクトが成功するかどうか、その9割は人を選んだ段階で既に決着」しているということです。だから私は採用に関しては絶対に妥協しません。

グローバル・クラウドソーシング・サイトを使って人を探す際、「出した募集要項の応募者の中から一番良い人選ぶ」という方法を取っている人が多いと思いますが、私は「これ!」という人が現れるまで、何度でも募集広告を出し続けます。

以前oDeskで中国のIT事情に関するマーケット・リサーチの仕事を出そうと、ITに詳しい中国語の話せるMBAホールダーを探しましたが、その時は6回募集広告を出し、30名以上面接してようやく「これ!」という人をみつけました。

「とっとと雇って早く仕事を始めた方が効率的では?」と思われがちですが、結局こちらのイメージするものが上がってこないと、自分で全部やり直す羽目になり、逆に雇わなかった方がよかったということになる。このタイムロスとストレス(←こちらの方がやっかい)を考えると、ここで時間をかけた方がはるかに効率的です。

それだけ「誰を選ぶか」が大切になります。ではどうやって「これ!」という人をスクリーニングするのか。これはあくまでも私のやり方です。人それぞれだと思いますので、何かヒントになってもらえれば嬉しいです。

レジュメを見た段階で、その人が果たしてその人が何が出来るか、必要最低限のスキルは持っていそうか、大体想像がつきます。問題は私と一緒に仕事をして、その人が高いパフォーマンスが出せるか。ここを私は一番チェックします。

面接で見るのは2点。「高いコミュニケーション力」「成長マインドセット」を持っているかどうかです。

高いコミュニケーション力
これはこのブログで何度も書いていますActive Listening Skillです。ビデオSkypeの面接中に見ているところは、

  • 自然体で、一方的に話すことなく、きちんと対話ができること
  • 私の言っていることを正確に理解していることを表情や言葉でしっかりと伝えられること
  • しっかりとeye contactを保ち、話している話題に対し、”I care”の姿勢が伝わること
  • ビデオ画面上での存在感(ビデオ会議スキル

成長マインドセット
これはスタンフォード大学の心理学教授によって提唱された言葉で、これを

「自分がどんな時に頭が良いと感じるか」問われた時、「与えられた課題をミスなくこなした時(固定マインドセット)」ではなく「何か新しいことを学んだ時(成長マインドセット)」というマインドセットを持つこと。

と定義しています。これと高いコミュニケーション力を持っていれば、やってほしい仕事に対し、徹底的に話し合いが出来、そこで求められた必要なリソース(人、モノ、カネ)をしっかりと与えていれば、自ら考えてやってくれるので、仕事がやりやすい。面接中見ているポイントは

  • 安定志向ではなく成長のためのチャレンジを求めているか
  • 異なった見解に対するオープンさ
  • 言われてから動くのではなく、自ら考えて率先して動く力があるかどうか

ここら辺をチェックしながら、良さそうだったらまずは、小さい仕事から与えて、期待通りパフォームするかどうかチェックしていきます。

プロジェクトが成功するかどうか、その9割は人を選んだ段階で既に決着する。裏を返せば一度雇ってしまうと10%の自由度しかない。これは何もグローバル・クラウドソーシングの話だけではなく、一般の現地のタレント採用にも当てはまるような気がします。あっ、これ、あくまでも私のやり方ですので、もし違った角度で採用されている方、是非教えてくださいね!

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Posted by Masafumi Otsuka

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