「武士に二言なし」マインドで英語を使っていませんか?
今週、USにいる上司が日本に来ていて私の隣の席に座っています。正直へとへとです。何が疲れるかって、日本語あったとしても考えて回答すべき様な内容のコニュニケーションを、英語でするからです。
と、先日、以前英語を指導したことのある方からメールが届いたので、
これは違いますよ(笑)。日本語ではまずは聞かれないことを英語ではダイレクトに聞かれます。ダイレクトに聞くのは別にまとまった答えを相手に求めていないからです。武士に二言なしではありませんが、日本人は考えをまとめてないと口を開いてはいけないと思っていて、このマインドで、聞かれていると思い、固まってしまいます。武士に二言なしマインドでダイレクトに質問されたら欧米人でもさえも答えに困ってしまいます。
と、返信させていただきました。良く「TOEIC®の点数は出た。次は何をしたら良いのか?」
という質問をされますが、こうしたマインドの違いを理解することが重要だと思います。
突然聞かれるということは、聞き手はそんなに完成された回答を求めているのではないので、
- Wow! I’ve never thought about that…
- Umm… Don’t know but…
- Alright… Ummm… I’m kind of thinking out loud…
みたいに、もっと軽い感想からスタートして、相手をengageしながら考えをまとめていく。だからドーンと受けない。「後で立場を変えてもいいや」的な考えで、YesかNoか、又はその場で思いついたことをいって、簡単に理由を添えられれば一つ言えばいいし、言えなければ
“That’s my gut feeling but can’t come up with a good reason.”
といい、続けて
- What do you think?
- Do you agree with me?
みたいにすぐに抱き込んでしまえば良い。そして相手の考えと理由を聞いてしまえば楽になります。もし、こちら側が理由を説明していて、「うまく説明できていないなー」と思ったら瞬間に、直ちに説明するのをやめ、
- I’m not explaining well, am I?
- I’m confusing you, am I?
みたいに抱き込んでしまえば、コミュニケーション力の高い相手であればまず
“No no. I think I get it. You mean ***, right?”
と自分がどう理解したかを教えてくれるので、それに乗っかってしまえば良い。
「あくまでも対話しながら一緒に問題解決をしていく。だからもっと軽く考えるべき」
とアドバイスさせていただきました。
日本語は考えをまとめてから説明する言語ですので、いきなりダイレクトに聞かれるということはまずない。ダイレクトに聞かれるということは、聞いている側は整理された回答は求められていない。「何か一緒に考えられるネタを出してよ」的な軽い感覚で聞いています。
こうしたちょっとしたマインドの違いを理解できるともっと楽にコミュニケーションができると思いますよ!
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