自分の価値観を明確にする方法
企業理念や価値観は明確に理解しているが、自分の価値観が分からない社員と企業理念や価値観は知らないが、自分の価値観を深く理解できている社員とではどちらの方が仕事に対するモチベーションや生産性が高く、離職率が低いか。
前回のブログ記事で、後者の社員の方がperformance levelが圧倒的に高いという話を紹介しました。
しかし、DISKやMBTIなど社員の性格判断や特徴を捉えるテストはあるものの、個々の価値観まで踏み込んだテストはなかなか見つからない。
どのように自分の価値観を明確にすれば良いのか。色々なやり方があると思いますが、今回は6月に参加したMANAGEMENT 3.0のセミナー(Nuworksさんが主催)を通じて学んだ方法を解説したいと思います。
自分の価値観を特定する方法
詳しくは”Management for Happiness (Jurgen Appelo著)”という本に書いてありますが、まず同書でAppelo氏が250ものキーワードからなるbig values listから響くキーワードに全て印をつけ、10個に絞り込み、緩くランキングをし、Top 10を書き出してみます。
そして以下の方法で、選んだ価値観をそれぞれ比較していき、自分にとって大事な方に丸をつけていく。
最後に丸の数を数えていき、順位が正しいかどうか検証。Top 3を特定する。
私の場合はこんな感じになりました。
トップ3は
1. Curiosity(好奇心)
2. Uniqueness(ユニークであること)
3. Open Mindedness(オープンに物事を考えられること)
の順位でしたが、当初6位につけたOpen Mindednessが3位に浮上したのはとても興味深かったです。
過去にブログ記事を200本以上書いてきていますが、ほぼ全てこの3つのいずれかの要素が入っていると感じます。
価値観をストーリーにして周りに伝える
さて、自分の価値観を特定したら、その3つの価値観を実践したストーリーを考え、今回のワークショップに参加した方々でお互いシェアしました。
私はグローバルでチームを組織して仕事をしていた時の話で、一昨年あるプロジェクトで重要な役割を担っていたフィリピンのメンバーが、質の高い仕事はするものの、期限を守らないことが続いたことが起きたので、「これはきっと何か理由があるはずだ!」とすぐにマニラに飛び、5時間くらい話して問題を解決した話をしました(詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください)。
自分のストーリーも大切ですが、今回、周りの参加者のストーリーを聞いていてその人の価値観がより強く伝わってきました。ストーリーを通じて伝える大切さがよく分かりました。
皆さんもこのプロセスを通じて、自分の価値観を特定し、それを伝えるためのストーリーを考えてみてくださいね。
次回の記事はこうした話を踏まえ、「ユニークな企業文化をどのように作っていくか」について書いていきたいと思います。本当はここから書きたかったのですが、うまく書けなかったので、3部構成になってしまいました。
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