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ブログを書いている時、30分でササっとで書いてしまえる時と、1週間経っても全然書けない時があります。その違いは何なのか。うまく書けない時、アイディアがまとまらない時は大抵、最も伝えたいコアのメッセージが定まっていないケースが多いような気がします。定まっていないというか、伝えたいことはある。しかしとにかくあれもこれも盛り込もうとする。すると焦点がぶれてしまい、結局何も伝わらなくなってしまう。
悲しいことに必死に考えている本人はそのことに気づいていない。最後にメッセージを一本化する為にバッサリと折角書いた文書を切り捨て、「ああまた同じ罠に陥っていたのか」と気づく始末。何度も同じ過ちを繰り返す自分にがっかりしながらアップしています。これをどうやら欧米ではWriter's Blockと呼んでいるようです。
ブログでさえほぼ毎回Writer's Blockに悩ませられる中、現在「グローバル人材育成プログラム」専用のウェブサイトを作っており、尋常でない苦しみを味わっています。
年明けのリリースを考えている法人向けグローバル人材育成プログラムがようやくまとまりつつあります。これは過去2年に渡り、「いま世界ではどのようなことが起きていて、どういったスキルの人材が求めれているのか」について「英語仕事人に聞く」というインタビュー企画をはじめ、多くの方々の意見を聞き、また過去の自分の経験も踏まえ、いろいろと試しながら考え、作りあげてきたものです。
結局今後大切なのは「世界標準となっている英語によるコミュニケーションの取り方」、「Discussionを通じて問題解決を行っていく際、きちんと参加、貢献していくコミュニケーション力・マインドセット」を身につけさせることであり、これを3ヶ月で一気に身につけるプログラム構成になっています。もちろん今後もさらにいろいろと試しながら修正を加えていきますが、ようやくこのブログを通して報告してきた試みが実を結びそうです。それにしても今年に入って、自分でも驚くくらい、いろいろな発見がありました。
MBA留学時、Strategy(戦略論)でBマイナスの成績をつけられ、これではまずいと帰国後、戦略論の権威であるハーバードビジネススクールのMichael Porter教授の「競争戦略論Ⅱ」という本を買い、読むも途中で挫折。周りにいる友人にStrategyって何かを説明してもらってもイマイチ理解できず。自分はやっぱり頭が足りない、戦略家(Strategic Thinker)にはなれないとずっと諦めていました。
昨日幸運にもMichael Porter教授の講演を聴きにいくという機会に恵まれ、なるほどStrategyとはこういうものなのだと理解すると共に、1時間聴衆をInspireし続けられるPorter教授のプレゼン力の高さ、その発するメッセージ力の強さに圧倒されました。
以前「プレゼンの準備法」という記事でプレゼンとは「聴衆の心に響くメッセージを伝え、そのメッセージに沿って『よし頑張るぞ!やってみるぞ!』と動機付ける為に行うものである」そして
「中国人とビジネスをしているんだけど時々何を言っているのかさっぱり分からない。本当に参っちゃうよ。」
最近こういったことをいう欧米人が増えているように感じます。もちろん相手は中国人に限ったことではありません。
先日(11/29)の日経新聞での「主要7カ国(G7)の存在感が低下している。世界のGDPに占めるG7の割合は1980年代の50%超から2010年年以降は30%台半ばに落ち込む。変わって2014年には世界の新興国全体では世界GDPに占める割合が50%を超えるだろうと国際通貨基金(IMF)は予想している。」いう記事を読み、私の中でちょっとした気づきがありました。
英語の性質がここ数年で劇的に変わってきているのではないかと。