ワクワク感がない所に学びはない
3年くらい前にどうしても絵を描けるようになりたくて、いろいろと挑戦したのですが(以前ブログ記事で書きました)、あえなく挫折。再チャレンジということで2年くらい前に東京にあるアートを専門とする大学の「初級イラスト」公開講座に申し込みましたが、全然初級ではなく2回目の授業で同様に挫折。諦めはしませんでしたが中断していました。
昨年秋にベルリンに行き、その時出会った米国人画家よりプライベートレッスンを受け、再々チャレンジ。プライベートレッスン自体は5回しか取れなかったので、それほど進歩したとは思いませんでしたが、別れ際に彼が言った「何でもいいから毎日描いて欲しい。必ず捉えらるようになれるから…」といわれたので、何か毎日楽しく続けられる「絵の公文」みたいなものがないかと10冊位は取り寄せたでしょうか、ずっと探していました。
ようやく見つけたのが、Draw Squadという児童用のスケッチングのワークブックみたいな本。「これだったら続けられるかも」と思い、昨年暮れからほぼ毎日30分〜1時間、描き続けました。
このDraw Squadという本、合計180種類もの絵を描くワークブックですが、児童向けとあって、とにかく描きたいと思わせるようなワクワク感たっぷりの絵が満載。「線はこうでなければいけない」とか「立体感を出す為にはこういう描かなければいけない」等のウンチクは一切ない。全く飽きないように次へ、次へとちょうど良いストレッチ感を出しながら続けられるように出来ています。
1つの絵を3回描こうと決め、ひたすら毎日描いていましたが、面白いことに30番頃の絵を描き始めると「線って迷いながら描くとダメだな〜」と気付き出す。そして半分くらい過ぎると立体感を出すには、視点と影の描き方が重要であることが分かる。さらに終盤に近づくと描き終えた絵を見て「何か感じが違う!」と感じ、修正しながら、ちょっとしたラインの食い込ませ方やラインが入っていく角度が全体に与えるインパクトの大きさに気付かせられる。
ちょうどGW中に180種類の絵を全て描き終えました。学びはワクワク感がないと続かない、また才能云々以前にうまく教えてもらえず離陸に失敗、開花出来なかったスキルは実はもっと沢山あるのではないか。教える側の責任の重さについて考えさせられました。
何故これほどまでに絵にこだわっているのか。それは将来、以前このブログで紹介しましたBusiness Model Generationを代表とする様々なフレームワークを使い、次のビジネス展開に悩むグローバル企業で、合宿形式の新規ビジネスアイディアを考えるワークショップをやりたいと考えているからです。当然こういったものは一人でやるわけではなく、スケッチアーティストにもチームに入ってもらい行いますが、簡単なイラストはチャチャっとホワイトボードに描くスキルくらいは欲しい。まだまだですが、3度目の正直。ようやくスタートラインに立てたような気がします。
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