パッションより大切なもの。

big_magic明確なパッション(人生のゴール)を持っていない人に、「自分のパッションを追いかけなさい」というのは、最悪なアドバイス。「ダイエットの成功法は極めてシンプル。ただ痩せれば良い」といっているのと同じ。
 - Elizabeth Gilbert, 作家

ちょうど、20代の頃、当時勤めていた銀行を辞めるとき、「君はその歳(当時26歳)にもなって、まだ自分のやりたいことがわからないのか」と当時の上司に言われたことがいまでも鮮明に覚えています。最近色々と就職や転職の相談を受けていて、自分のキャリアゴールが見えず、そういう自分を責め、苦しんでいる人が多いように感じます。当時私も同じように自分を責め、情けない思いをしました。

知識の価値が大暴落する時代

UBERUBERという個人向けハイヤーを提供する会社。2009年設立し、未だ未公開ながら昨年資金調達した際、時価総額5兆円弱($4.1 Billion, 現在のユニクロととほぼ同等)というとてつもない価値が付くも日本では実質的なサービスは行っておらず、凄い凄いとはきいていましたがピンときませんでした。

先月フィリピンに出張に行き、その凄さを感じるとともに知識の価値が一瞬にしてなくなっていくことを実感。ゾッとしました。

バランスは取れていない方が良い

balanced2人はそんなに変わりようがない。足りないものを克服させることに無駄な時間を費やすな。長所を探してあげ、伸ばしてあげるだけでも、相当難しいのだから。
- マーカス・バッキンガム

20年前、銀行員としてキャリアをスタートした時、先輩で「すごい!」と思った人は、「バリバリ営業が出来、見ていて惚れ惚れする芸術的な穴のない稟議書を書き、契約書類などミスなく整えることができ、事務処理も完璧。しかも人格者」、非の打ち所がない、バランスを取れていた人。「そっか、色々とスキルをつけながら、ここを目指さなければいけないんだ」と思っていました。いまでも大部分の日本企業では長所を伸ばすというよりも弱いところを鍛え、よりバランスのとれた人間を育てるというスタンスで人材育成をしているのは変わっていません。

コミュニケーション力が低い人の特徴

Communication Circleコミュニケーションは線ではなく円である。「だってあの時言ったじゃん!」とまるで伝えたいことを言った段階で自分の役割は完了と(後で問題が起きた時)文句を言う人がいるが、相手が伝えたメッセージを正確に受け止めていなかったらコミュニケーションは成立していない。
- Michael Shurtleff (Casting Director)

最近読み終わった"ザ・オーディション(マイケル・ショトレフ著)"という役者向けのオーディション準備本が面白い。これは7月に即興演劇(インプロ)の合宿に参加した際(詳しくはこちら)の時にSuggestされた本の一つで、著者は多くの大ヒットブロードウェイ・ミュジカルやハリウッド映画の配役を手がけたキャスティングの神といわれている人。本の中でActive Listeningについて書いた箇所があり、大きくinspireされました。