心理的安全性のない職場ではイノベーションは起きない

psychological_safety「社内での学び、イノベーション、成長を促す環境を作るには、リーダーはまず、fear (恐怖心)を従業員から取り除くことからはじめなければいけない。」
- Amy C. Edmondson (ハーバード・ビジネス・スクール教授)

もう20年以上も前の話になりますが、銀行員としてキャリアを始めた頃、教育の意味であえてやられていたんでしょうけど、鬼軍曹みたいな先輩がいて、何をしても、とにかく怒る。「何故出来ないのか?」と詰められても、目の前で威圧されては考えなど出てくるわけはない。結局黙って申し訳なさそうなオーラを出し、嵐が過ぎ去るのを待っていました。

人生がチェスではなく、ポーカーである理由

chess_or_poker2Self-serving bias(自己奉仕バイアス)という心理学用語はご存知でしょうか。

全く同じミスでも、他人のミスはその人の判断力や実力不足のせいで起きるが、自分がミスは運が悪かったためと自動的に考えてしまう人間の習性からくる偏見。

2003年、メジャーリーグベースボールのワールドシリーズ第6戦。シカゴ・カブスは3勝2敗とホームゲームで王手を迎えていた。3-0でリードで迎えた8回表で1アウト。相手打者がファールボールを打つ。

学び方研究の第一人者が語る最も効果的な学び方

practice3スポーツにしても芸術にしても、うまくなるかどうかは「才能」で決まると子供の頃からずっと思っていました。しかしこれは違うのではないかという思いを年々強めています。

過去教える側のスキルに問題があるという記事をいくつか書いて来ましたが、今回は学ぶ側に視点を当てて、より効果的にスキルを習得する為にどうしたら良いかについて書きたいと思います。

何らかの分野で頂点を極めた人はどのようにしてそのスキルを高めて行ったのか。

ダメ出しではなく「良い出し」のススメ

positive reinforcement「良い出し(positive reinforcement)」という言葉はご存知でしょうか。「ダメ出し(negative reinforcement)」は部下や生徒などが望ましくない行動を取った瞬間にそれを指摘し、改めさせるために行うものに対して、「良い出し」は望ましい行動を取った瞬間にそれを指摘し、継続的にその望ましい行動を促すために行うもの。

ちょっとイメージしづらいと思うので具体的に書くと、「ダメ出し」は「ほら、そうやったらダメでしょう。こうしなさい!」と注意をするのに対し、「良い出し」は「今の**(具体的な行動)、とてもいいね!その調子で続けてね。」という伝える行為。

相手(自分)をコミュ障と思う前に考えるべきこと

communication_disorders私は企業でグローバル・コミュニケーション研修をしていますので、若手と話す機会が多いのですが、「実は私はコミュ障(コミュニケーション力に障害がある人)なんです」と打ち明けられるケースが少なくありません。

仕事以外でも打ち明けられるケースもあるところをみると、最近自分のことをコミュ障と思っている若い人が増えているような気がします。

しかし実際にそういう人と話してみると、問題なく普通にコミュニケーションをとれている。

良い謝り方、悪い謝り方

apology謝罪学というのはご存知でしょうか。いるんですね。こういった面白いことを研究している人が。先日読み終わった、Why Won’t You Apologize?: Healing Big Betrayals and Everyday Hurts という精神科医であるHarriet Lerner氏が書いた本が面白い。

Lerner氏はまずよくありがちなダメな謝り方について具体的に解説します。その代表例を3つあげると、

顧客体験を上げる前に従業員エンゲージメントを上げよう

engaged_employee従業員エンゲージメント(Employee Engagement)という言葉をご存知でしょうか。米Forbes誌によると

従業員エンゲージメントとは従業員が企業やそのゴールに対して抱いている心理的なコミットメント

と定義しています。この従業員エンゲージメントの指標。ここ数年、外資系グローバル企業の中でhot topicになっており、従業員エンゲージメントスコアが前年に比べて大きく落ちた部署や、他の国に比べて低く出た場合、その原因を探って欲しいと、私のような外部ファシリテーターを雇い、ワークショップを行い、その原因を究明し、このスコアをいかにあげていくべきか、トップマネージメントは真剣に考えています。

美談に騙されていはいけない

美談に騙されてはならない"Do everything because you never know where the great idea come from."
-Dale Dauten

1950年代の初め、Don Cooper氏は米キャンザス市の病院でインターンをしていた。するとある男性が身体中痛を訴え、病院に入ってきた。若いCooper氏が診察を始めると男性は急に怒り出し、終始非協力的で接してきた。そこでCooper氏はこの患者に必要なのは精神科治療であると診断。先輩医師と相談の上、まず精神安定剤の投与で落ち着かせ、その後精神科へ移つそうと決める。

危機意識、Creativity、チームビルディングを同時に開発するワークショップ

Scenario Planningシナリオ・プランニングというワークショップはご存知でしょうか。

3年前に友人でスタイリッシュ・アイディアというコンサルティング会社を経営している新井宏征さんから教えていただいたもので、社内の人間を10〜30人集め、10年後に誰もが起こらないと思っているような突発的な出来事をみんなで出し合い、起こる確率は低いかもしれないが起こったら自社のビジネスに大きく影響する出来事を2つに絞るところから始めます。

例えば昨年外資系化学品会社のChange Management Training

21世紀の悪夢

homo_deus1923年にノーベル文学賞作家のAnatole Franceと当時その美貌とダンスの才能で時代の寵児だったIsadora Duncanがある雑誌で対談。「私の美とあなたの頭脳を持つ凄い子供。想像しただけでワクワクしません?」とDuncan氏が尋ねたところ、「いや、私の醜さとあなたの頭脳を持つ子が出来ることを想像した方がゾッとする」とFrance氏は切り返したといいます。

この話。昨年読んだ本の中でぶっちぎりNo.1だったHomo Deus(Yuval Noah Harari著)という本の中に出てきた話。この本。10年前に「フラット化する世界」を読んだ時以上に大きな衝撃を受けました。Harari氏曰く