変化のスピードについていけるか

speed.jpgIBMが隔年で発表しているGlobal CEO Report。2010年版が先日出ました。これはIBM社が1,500名社以上のグローバル企業のCEOと直接面談し、世界のトップが今後の世界情勢をどう見ているか、そしてそれにどう対処していこうとしているかを調査したものです。

今後の世界動向を占う上で、とても分かりやすく書いてあり、このレポートを通じて、今後どういった人材が求められているのか大いに参考になります。2008年度のレポートではグローバル企業の成功条件の一つとして「世界中のタレント(人材)の活用」が挙げられていたことが非常に印象的でした。私は日本企業がこの「世界中のタレントの活用」を行うには

「肩書きや国籍に関係なく、世界中の人々とオープンなCommunicationが取れる人材」
「英語によるDiscussion・問題解決の場
で積極的に参加・貢献していける人材」

想いをBlogで発信しよう!

start_blogging.jpg土曜日に無事、「リーマンショックが世界を変えた-ビジネス英語がこう変わる」セミナーのUstream配信、終えました。配信にご協力いただいたHさん、Sさん、参加いただいた9名の方々、視聴していただいた皆様、また告知協力いただいた方々、ありがとうございました。

今月からDiscussionの行い方を教えに宇都宮大学で公開講義を持つと何気なくTwitter上でつぶやいたところ、「DVDで見たいので何とかならないか」から「いっそUstreamを使ったライブ中継をやってみては」と発展し、勢いでやってしまいましたが、家庭用ビデオカメラ2台とSkype用に買った会議用マイク付スピーカー(タコ型)でライブ配信が出来るとは、正直驚きです。音はあまりよくありませんでしたが、個人の想いを伝達する手段として、ブログ、Twitter、Facebook、Youtubeに続いて、ライブ放送というのは非常に大きな可能性を感じました。

その場で全員で考える

financial_quotes.jpgまずはちょこっと告知。水曜日にプレスリリースしましたが、今週22日(土)午前10時から行うセミナー、「リーマンショックが世界を変えた-ビジネス英語がこう変わる」をUstreamというインターネット放送局を使い、ライブ配信します。昨日リハーサルをしましてて友人に問題なく見れているよといわれた時はさすがに感動しました。すごい時代になっています。視聴には当日→http://ustre.am/hxk3/をアクセスください。

さて、今回の記事。先週土曜日に「グローバルエンジニアに求められるビジネス感覚」というセミナーの報告。「株価はどう決まるのか」というテーマでディスカッションを行いました。今回は100%日本語。日本語でのDiscussionを仕切るのは初体験。「お前はいったい何を専門にやっているんだ?」と突込みが入りそうですが、「広い意味でのグローバル人材教育を行っている」と答えています(笑)。セミナーのタイトルに「感覚」と書いてあることがポイント!

時代の変化に気づこう!

change.jpg「他の受講者の英語レベルはどれくらいでしょうか。自分はTOEIC***点を持っています。」

セミナー案内を出す度にこういった問い合わせを受けます。ほとんどの英会話スクールがクラスをレベル別に分けていて、レベルを上げる為に努力させる仕組みを作ったからでしょうか。または英語以前に無意識のうちに、「自分より英語力のある人たちと話し恥をかきたくない」「自分よりレベルが低い人と話しても勉強にならない」と思ってしまうからでしょうか。必ずといっていいほどこうした質問を受けます。

こうしたマインドはここ数年で一気に時代遅れになってしまったことに気づかなければなりません。

人は何故変われないのか

monkey_banana.jpg外部環境は大きく変化しているのにどうして人間は変われないのか。"Thinkertoys: a handbook of creative-thinking techniques (Michael Michalko著)"に「なるほど!」と思う、ストーリーを発見。これはある科学者が行った5匹の猿を使った実験です。

5匹の猿をある檻に閉じ込め、天井にバナナを吊るすとともに、その下に階段を設置します。するとすぐに一匹の猿がバナナに気づき、階段に向かって走り出す。しかし階段を上ろうとした瞬間に科学者はその猿に氷水を浴びせる。非情にもバナナを取ろうとした猿のみならず、残りの猿達にも氷水を浴びせます。

当然別の猿も挑戦します。しかし同様にその猿も仲間達も氷水をかけられる。何度かこれが繰り返されるうちに猿たちはバナナを諦めます。実験はここから面白くなります。