セミナー@DHC


DHC Seminar.jpg日曜日にDHCさん主催で「欧米流コミュニケーションを学ぶ」というセミナーを行いました。そう、あの化粧品販売のDHCさんですが、元は翻訳会社で、Daigaku Honyaku Centerの頭文字をとってDHCにされたという事実は意外と知られていません(笑)。いまでもDHCの文化事業部は翻訳者養成(通信教育+セミナー)ではとても有名です。6年位前に一緒に仕事をした関係で今回セミナーをやることになりました。

今回も伝えたいメッセージを「英語力≠コミュニケーション力」の一点に絞り、セミナー構想を練りました。ただ今回は私がいつもやっているセミナーとは大分様相が異なります。いつもは8名限定で、事前課題を与え、より密なDiscussion形式でみっちり3時間かけて身近な問題解決を行い、「英語力≠コミュニケーション力」を体感していただく方式をとっていましたが、今回は人数が20名を超え、しかも事前課題は出さず、2時間と時間も短い。そんな中でどのように伝えていくか、前日ギリギリまで悩みました。その為、e-mailがほとんど放置状態となってしまい、多くの方にご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。。。

新しい学び方


Grange Elementary.jpgTED Conferenceの記事内で紹介しましたCreativity教育の第一人者であるKen Robinson氏が書きました"The Element"を読み、その中で大変刺激を受けた話がありましたので今回はそれを紹介したいと思います。私は常に知的好奇心を満たしてくれるものに飢えており、こういった話をヒントに今の自分の状況に応用することが出来ないかと発想を膨らませています。今回の話はグローバル人材育成のカリキュラムを作る際の大きなヒントになりました。これはある小学校に導入されたInnovativeなカリキュラムの話です。

イギリスの中部に位置するノッティンガムシャー(Nottinghamshire)にグランジ(Grange)小学校というとてもユニークな取り組みをしている学校があります。なんと学校の中にグランジトン(Grangeton)という町を作ってしまったのです。6年生から町長を選出し、学校に食堂、スーパー、お土産店、新聞社、テレビ局、ラジオ局、美術館や語学学校まで作ってしまい、その運営は全て生徒に任されています。

貢献とcontributionの違い


stepping stone.jpgビジネススクール時代には何百ものDiscussionに参加し、最近ではDiscussionを仕切る機会が増えてきました。特に仕切るようになってからいろいろなことに気づかされます。前回と前々回の記事で日本語と英語によるDiscussionの違いについて触れました。今回は誰しもが躊躇する「英語によるDiscussionでどのように貢献すべきか」について考えていきたいと思います。

まずは質問。皆さんは「貢献」という言葉を聞くと何を連想しますか。恐らく「社会貢献」や「国際貢献」を想像するでしょう。日本で「貢献」というと、個人で何かするというよりもまとまって何か大きなことをするという意味での使われ方が多いように感じます。これは社会の中で集団意識という概念が強いために、個人として目立って何かをするというよりも「みんなで力を合わせて大きなことをする」というストーリーの方が好まれるという文化的な背景が強い為だと思われます。よって「貢献」というとどうしても広義に捉えてしまいます。

対して英語で"contribute"というと、寄付的(例えばcontribute money to~)な意味合いが強く、例え小さなことでも個人として何ができるかという狭義で使われます。この「貢献」と "contribute"のギャップこそDiscussionに出席する多くの日本人を苦しめているように思えます。

聞き手の重要な責任とは


Seminar.jpg日曜日に「欧米流ミーティング、Discussionでの貢献法」というセミナーを行いました。このセミナーは「英語によるDiscussionとは何か」を教えるのではなく体感してもらうもので、実際に誰もが感情移入できるような現実的な問題をDiscussionを通じて解決することで、①Discussionとは何か、②どのように貢献したら良いか、を感じ取っていただきます。いつもは簡単なIce Breakingを行った後、すぐにDiscussionに入っていくわけですが、今回はちょっと趣向を変え、冒頭で以前「Active Listeningの見える化」の記事で日本語と英語のコミュニケーション方法の違いを説明する為、弊社で行っているCommunication Test for Professionalsを受験した2名の生徒のスクリプトを文章として見せましたが、その音声を実際に聞いてもらい、コミュニケーション方法の違いを解説したところ、「な~るほど。そういうことだったのか(英語で言う"A-ha moment")」と深く納得していただいた感触を得ました。

Discussionについて考える


discussion.jpg先日、外資系企業に勤める友人より「(会社で)英語のミーティングがあって、久々に参加したが、言っていることがなかなか聞き取れない。どうも気持ち自体が萎縮してしまって、あまりよろしくない。 どうしたら良いか」という相談を受けました。最近、こういう相談をよく受けます。今までいろいろな形で日本語と英語によるコミュニケーション方法の違いについて書いてきましたが、今回はミーティング・Discussion方法の違いについて考えていきたいと思います。

まず第一に感じるのがDiscussionとDebateを混同してしまって考えている方が非常に多いことです。Debateとはお互いあるポジション(立場)を取り、そのポジションを変えることなく戦い、どちらの主張がより説得力があるか聴衆に判断させるもので、政治家などがテレビなどで行います。普通の日本人的感覚では相手の弱点をズバズバと指摘するようなDebateをやりたいと思う人は少ないように感じます。そしてDiscussionもDebateの一種だからと考え、尻込みしてしまう。しかし、私はビジネススクール時代を含め、今日までDebateを一度も行ったことはありませんし、ビジネスの世界に入り英語でDebateが行われている光景を生で目撃したこともありません。

presentation zen


プレゼンテーションZEN.jpg「昨年読んだ全ての本の中でNo.1はどれか?」と聞かれたら迷わず"presentation zen"と答えます。実は前回書きました"TED Conference"も先月書きました"Powerpointの使い方"の記事も基本は全てこの本に教わり、Creativityに関しても多くのInspirationもいただきました。本当はもっと早くブログで取り上げたかったのですが、今まで多くの人にこの本をプレゼントしながらも洋書という事でなかなか読んでもらえず、日本語版が出るのをずっと待っていました。本日、ようやく翻訳版が出たようですので声を大にして紹介します。

さてこの本。著者は以前Apple在籍時にCEOのスティーブ・ジョブスのプレゼン製作チームに加わっており、現在は関西外大の准教授であるGarr Raynolds氏です。「どうして世の99%のプレゼンはつまらないのか。」をまず説明し、どのようにしたら聴衆にとって聞きやすい、メッセージの伝わりやすいプレゼンが出来るのかについて解説しています。

TED Conference


Speech.jpg「洋書をオーディオブックで聞く」という記事でオーディオブックを聞くだけの為にiPODを購入したという話をしましたが、今回はオーディオブックと同じくらい頻繁にiPODにダウンロードしている動画サイトを紹介します。

TEDというこのサイト。グローバルリーダーを志す人、知的好奇心に飢えている人、スピーチ・プレゼン力を磨きたい方には"Must See"のサイトだと思うのですが、周りに話をしてみるとほとんどの方は知りません。見ていて心底「英語が出来て良かった」と思わせてくれる超優良サイトです。

TEDとはTechnology、Entertainment、Designの略で、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、様々な分野で活躍するその時の最も旬な著名人約50名集めて、それぞれ18分間のスピーチをさせる一大イベントです。過去には元副大統領でノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア、元米国大統領のビル・クリントン、マイクロソフトの会長で世界最大の偽善団体を運営するビル・ゲイツ、貧困問題に立ち向かうアーティストU2のBono等、数多くの著名人が登場しています。そのモットー、"Ideas worth spreading"から察するとおり、「自分の研究・事業・考えが世界をより良くする為にどう貢献しているか」を熱く発信する場となっています。

Japan Timesの紙面座談会


先日英字新聞The Japan Times主催の紙面座談会「理工系英語教育をめぐる諸問題」のモデレーターを務めてきました。産業界(現在英語教育に携わる元大企業のエンジニア)から2名、教育界(大学教授)から2名の計4名で理工系英語の現状とその問題点について議論しましたが、本質的な問題点はビジネスもエンジニアリングの世界もほとんど変わらないという印象を持ちました。

今回の議論を簡単にまとめてしまいますとその問題点は以下のようになります。

  1. 産業界と教育界の交流がほとんどない為、技術の現場で求められている英語力・コミュニケーション力のニーズがうまく吸い上げられていない
  2. そのニーズに沿った、(継続的に)測定可能な指標がない
  3. 指標がないのでカリキュラムが作れない
  4. カリキュラムがないので教える側は自分が好きなようにやらざるを得ない
  5. 教える側が自分が好きなように教える為、教える内容がバラバラになり教え方等の蓄積が起きない

Active Listeningを見える化


Active Listening.jpgActive Listeningという言葉をご存知でしょうか。Active Listeningとは相手の話を聞くとき、内容を誤解なくきちんと理解できるように、絶えず相手にその内容を確認しながら聞く姿勢で、テニスのラリーのように"What do you mean by...?","Can you give me an example?", "This is what I hear you saying..."などやり取りを行いながら理解を深めていくやり方で、英語によるコミュニケーション方法の基本となります。

対して、Passive Listeningは相手の話に頷き、時には「そうですね」等の相槌を打ちながら黙って聞く手法で、内容の是非の判断や批評する姿勢で聞きません。相手に好きなように気持ちよく話させる方法で、普段我々が使用しているコミュニケーション方法となります。このActive Listening Skillを身につけず、単語・表現力・リスニング力などの英語力ばかりを強化し、身につけた英語力をPassive Listeningの手法で使用している多くの日本人ビジネスパーソンの現状については何度かこのコラムで書いてきました。

STEP BULATS受験記


Standardized Test.jpg「大塚さん、私(弊社の社員)は何を目標に英語を頑張れば良いのでしょうか?」と良く聞かれるのですが、この質問にはいつも困ってしまいます。我々英語教育関係者がきちんとした目標を示すことができないから多くの方々(企業)がTOEICの点数に頼ってしまう。このもどかしさは常に感じています。

私は社会人1年目にTOEICを受け、MBA受験時にTOEFL(PBT)・GMAT、MBA卒業後にCASEC、英検1級、TOEFL(iBT)、Phone Pass、TSST(アルク)と一通りメジャーと呼ばれるテストは受けてきました(各受験記はこちら)。そこで感じたことは、テストでコミュニケーション力を測る場合、対面のインタビュー形式でなければダメだということです。