日本企業に買収された海外企業・現地社員の悲劇

Japanese Corporations日本企業に買収された海外企業の現地社員は日本人、日本企業をどう見ているのか。
M&Aの助言を行うレコフによると2012年度の日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)の件数が515と過去最高を更新したようです。あれだけ超円高が続けば当然です。ただ、買収された側の現地社員の話を聞くと悲しい現実を知ります。
買収された会社は利益の出ている優良企業が多いのでそのまま放っておいても会社自体はまわっています。ただ買収した以上シナジーを出さないと意味がないので本社からいろいろと注文が入る。ここまでは別に日本企業であろうがヨーロッパの会社であろうが変わりません。問題はこの先に起きます。
日本企業は本社が異常なほど権限をもっています。当然買収直後に日本人社長及びスタッフを現地企業に派遣するか、社長をそのまま添えるにしても日本人のお目付役をつける。コントロール意識が強い。

TOEIC高得点者でもミーティングに参加出来ない理由

Discussion"We are always getting ready to live but never living."
-Ralph Waldo Emerson
最近英語力も仕事力も十分に備わっているのに、「私にはまだDiscussionなんて無理。もう少し勉強して英語をちゃんと話せるようになってから大塚さんのセミナーに参加させてください」と言われ、残念に感じることが多い。英語力さえ頑張って伸ばせばDiscussionする力も自ずとついてくると思っている人が多いように感じます。
でも正直TOEIC 700点の人と900点の人が初めてDiscussionに参加して出せる力は変わりません。一瞬で置いていかれてしまいます。求められているスキルが全く違うのです。先日もあるワークショップに参加してまさにこれを体験しました。

何故説明がうまく伝わらないのか

Explanation is the art of not just packaging facts but presenting them in a way that answers the question "why?"--as in, why should I care?
-Lee Lefever
講演を聞きにいったが、話が難し過ぎてうまく伝わってこず、「あれれ?」と消化不良を起こして帰ったことはありませんか。私は良くありますし、自分が話す時、そうなっているのではないかといつも心配しています。何故こうなってしまうのか。
ちょうど先日読んでいた"The Art of Explanation"という本の中に、「なるほど!」と思うストーリーを発見。これはある心理学者が行った実験で、まず「机をたたく人」とそれを「聴く人」の2グループに別け、「机をたたく人」に誰でも知っている簡単な曲(例えばハッピー・バースデーやアメリカ国歌など)を頭の中で歌いながら机をリズム良くタップしてもらい、「聴く人」はその曲名を当てる。単純なゲームをやらせたようです。

oDeskの衝撃

先日、クラウドソーシング・サミットというイベントがありまして、私がよく使っているoDeskという海外のアウトソーシングサイトについてゲストスピーカーとして話してきました。プレゼンの最後に海外アウトソーシングの雰囲気を掴んでもらおうと、実際にパキスタン人デザイナーにポスターを発注したときの動画を見ていただきました。皆さん、結構衝撃を受けていましたので、まずはその2分弱の動画をシェアさせていただきます。特に47秒過ぎあたりがすごい。

日本人の英語に一番厳しいのは日本人

「(英語を)日本人がいない中では普通に話せるのだが、一人でもいると話しづらい…」
先日都知事が英語で行った以下のツイートが話題になっていることを友人が教えてくれました。
We held the first Tokyo Olympic Games as a developing country in 1964. I want make sophysticated events as a leading country next time.
当然、こうした綴り、文法共に間違ったツイートをすると英語の専門家が黙っていません。ビジネス英会話の専門家、慶応大学の日向先生がご自身のブログで、以下のような厳しいことを書いていました。
読売新聞の記事によると都知事の英語によるツイートはオリンピック招致が目的とのこと。しかし、このような意味不明の英語ツイートでは逆効果というものでしょう。

即答なんて出来なくても良い

「何か聞かれたら即答出来ないとダメ。これが出来ないと頭が悪いと思われる。」
頭の回転の速い人は思っても見ないことを聞かれてもスッと何か思いついて、すぐ言葉に出てくる。私の周りには結構そういう人が多く、いつも「すごい」、「そうあるべきだ」と思っていました。
しかし先日ある外資系企業の人材育成担当者に「(英語で)いきなり何かを聞かれ、即答出来るような研修を作れないか」と相談され、ちょっとしたa-ha moment (気付きの瞬間)がありました。「別に即答なんて出来なくてもいいんじゃないか」と。

個性を殺してはならない

「トム・ソーヤーの冒険」の著者、Mark Twain氏は「最も偉大な将軍」を探す旅に出たある男の話を好んで語ったと言います。男はあちこち聞いている内にその人物は既に死んでいることを知る。そこで天国の番人、聖ピーターのところに行き、「最も偉大な将軍」は誰なのかと尋ねる。すると聖ピーターはある平凡な名前が刻まれた墓に案内する。「そんなはずはない」とその男は怒る。「私はその男が生きていた頃を知っている。彼はただの靴磨きだった」と。すると聖ピーターは「その通りです」といった後に「ただ、もし彼が将軍になっていたとしたら間違いなく最も偉大な将軍になっていた」と答えたと言います。
この話、つい先日読み終えたSusan Cain氏が書いた"Quiet"という本に出て来た話で、大きく引き込まれました。
Cain氏曰く
「現代は内向的な人間でもそれを隠し、外交的に振るわざるを得ないほど、外交的な性格が理想とされる社会になっている。それが内向的な人間の個性を殺し、社会全体をダメにしている」と。

Creativityを殺す5つの方法

ハーバード・ビジネス・スクールのYoungme Moon教授が作った動画 "My Anti-Creativity Checklist" に触発され、私が思う「クリエイティビティーを殺す5つの方法」を作ってみました。これはあくまでも土台です。もっとCreativeなVer.2を作りたいのでいい文言や追加項目があればコメントください!

Global Communicationの5つのルール

Global Meetingでいかに貢献するかのセミナーやGlobalでの「コミュニケーションの取り方」のプライベートカウンセリングをやればやるほど皆さん共通の所で躓いているように感じます。
今回は私の考えるGlobal Communicationを行う際に大切になる5つのルールについて書きたいと思います。簡単にまとめると、

  1.  常に理解していることを相手に伝えながら聞く
  2.  Eye Contactを保ち、表情に出すことが大切
  3.  自分で全て説明しようとしない。
  4.  聞かれるまで待つのではなく自らWhyを聞いていく
  5.  何か思いついたら間が出来るまで待たずに言ってみる
もちろんある程度の英語力は必要です。TOEICで言えば600点以上で十分、700あればそれ以上いらないと思います。これさえクリアしていれば英語でうまくコミュニケーションが取れないのを自分の英語力のせいにするのはやめましょう。

ノマド・ワーキング in Berlin

ちょっと遅くなりましたが、ノマド・ワーキングの第2弾として9月に2週間半ドイツ・ベルリンにいってきました。本当はすぐに書こうと思ったのですが、前回のアルゼンチンと違い、いくつか失敗をしてしまい期待していた旅とはちょっと違ったものになってしまったので、躊躇していましたが学ぶことが沢山ありましたのでシェアさせていただきます。
いつも通り、ギリギリになるまで動けないこの性格(何とかならないか!?)のお陰で、出発3日前までノープラン。2日前に航空券と初日に泊まるホテルだけ手配しました。まあ、これは前回のアルゼンチンと同じ。前回のアルゼンチンでは1週間だけ友人作りの為に語学学校に通おうとLonely planetという旅行雑誌に乗っていたブエノスアイリスにある語学学校に片っ端から電話して雰囲気の良さそうな所を決め、さらに1週間住むホームステイ先の手配までお願いしました。
同じアプローチではつまらないので今回はこのブログで度々紹介している海外アウトソーシングサイトのoDeskを使い、