プレゼンの練習法

Rehearsal.jpgようやく新らたにスタートするグローバル人材育成プログラムのウェブサイト(http://global.manabi.st/)が完成しました。2年間、いろいろとを試しながら形にしてきたプログラムですのでワクワクしています。今回、イメージを伝える為、恥ずかしながら、60秒の動画まで作ってしまいました。今年はこのプログラムを通じて、世界に羽ばたいていこうとしている人たちを応援していきたいと思っています。

If you're too scared to watch yourself speak, how can you expect your audience to watch you?
--Scott Berkun

さて今回のブログ。ここ1ヶ月、トヨタ社長が2月5日に行った記者会見で使用した英語が英語業界関係者の中で話題になっています。どうやらニューヨークタイムズ紙に「ブロークン・イングリッシュ」と書かれたらしく、ビジネス英語の重鎮、日向清人さんがブログで豊田社長の話した英語をスクリプトにするなど、その英語が大きな反響を呼んでいます。

Audiの悪夢

crisis management.jpg「トヨタ自動車が2009年、2010年に販売したカローラについて従来のフロアマットの問題に加え、新たに『スピードを出すとハンドル操作が難しくなる、走行が不安定になる』と米運輸省に150件以上の苦情があったため、同省が新たな調査に乗り出す」という今朝のNHKのニュースを見て、あるゾッとする事件を思い出しました。1986年にAudi社に起こった悲劇です。

事件は当時米国で人気だったドキュメンタリー番組(CBSの"60 Minutes")のある特集から幕を開けます。番組のタイトルは"Out of Control (制御不能)"。ある神父とその妻、6歳の子供、そして殺人を犯したある自動車(Audi 5000)が登場。息子を失った妻のKristi Bradosky氏のインタビューから始まります。

クリティカルとCriticalの違い

helping hand.jpg今回もまずは告知。2月19日(金)19時より私の母校のDarden Graduate School of BusinessのTokyo ChapterがCold Call Nightsというイベントを開催します。今回は一橋大学MBAの石倉洋子教授がDiscussionセッションをホストします。誰でも参加できます。詳しい内容とお申込みはこちらをご覧ください。

さて、今回の記事。「結局何が言いたいのかね。」、「君の話のロジック、よく分からない」と言われた経験はないでしょうか。私は何度もあります。今でも言われます。こういわれると何故か自分全てが否定された気持ちになる。しかし不思議なことに外国人にこう言われたことは一度もありません。何故か。。。

正解を求めないMind-set

Unsolved Puzzle.jpgまずはちょこっと告知。2月14日(日)に「世界基準のCommunication Styleを学ぶ」というセミナーを行います。ちょっと新しいことを試してみたいと思っています。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

When I went to school, I did not learn anything much except for the hidden message that every major problem in life had already been solved ... For years afterward, when confronted with a problem that was new to me, I ran for an expert. It never occurred to me ... that I might come up with my own answers ... The world is not an unsolved puzzle waiting for the occasional genius to unlock its secrets. The world, of most of it, is an empty space waiting to be filled.
--Charles Handy

最近読み終えました本の中で出会ったCharles Handy氏(経営思想家)の言葉に大変勇気付けられます。例によってスーパー意訳(笑)しますと

ありのままの自分でいる大切さ

if_you_want_to_write.jpg
本当の自分を見つけ出す文章術.jpg"The most modest and sensitive people are the most talented, having the most imagination and sympathy, these are the very first ones to get killed off. It is the brutal egotists that survive."
--Brenda Ueland
前回紹介しました"If you want to write (邦題:本当の自分を見つける文章術)"という本、てっきりWritingに関する本だと思っていましたが、実はCreativityに関する本でもあり、この分野に関し昨年読んだ多くの本の中で最もinspirationを受けた本でした。過去1年間読んだ本の中で文句なしのNo.1の本です。70年以上前に書かれた本にも係わらず、文章が非常に読みやすく、温かい。今後益々重要になってくるCreativityについて非常に考えさせられました。
冒頭の引用。意訳ですが、「内気で繊細な人にこそ大きな想像力や共感力が備わっている。しかし、こうした人たちは自己中心的な自信家によって真っ先にその才能が抹殺されてしまう」、激しく同意してしまいます。誰しも「お前そんなことも知らないのか」、「その考え、バカじゃないの」といわれたくありません。私は帰国子女で小学校がすっぽり抜けています。

Writingについて考える

writing.jpg今、"If You Want to Write (Brenda Ueland著)"という1934年に書かれた本を読んでおり、いきなり序章の:

"Everybody is original, if he tells the truth, if he speaks from himself. But it must be from his true self and not from the self he thinks he should be."

という言葉に大きなInspirationを受けています。

これまでプレゼンやコミュニケーションを中心にブログ記事を書いてきましたが今回はWritingについて考えてみたいと思います。私には正式にWritingについて習った記憶がありません。小学校はアメリカの現地校に通っていた為に分かりませんが、中学・高校・大学と日本で教育を受けてきて、作文や読書感想文を提出した記憶はあっても、出した文章について指導を受けた記憶がありません。社会人(私の場合は銀行員)になってからも書いたものといえば前任者の書いた稟議書をそのまま写したくらい(本当です・笑)。そもそもWritingに相当する日本語が思いつきません。

What is your uniqueness?

uniqueness.jpg誰もがuniquenessを持っています。しかし自分のuniquenessに気づいている人は意外と少ない。Creativity研究の代表的な本である"Uncommon Genius"の中で著者のDenise Shekerjian氏は「普段、自分が意識しないで普通に行っている、誰もが出来て当たり前と思い込んでいることの中に、uniquenessは隠れている。」と書いています。

前々回、私のuniquenessの一つに「普段我々日本人が無意識に行っているコミュニケーションの取り方がよく見える」と書きましたが、これがuniquenessであるとは昨年まで全く気づきませんでした。まさしくShekerjian氏の言う通りで、偶然が重なり、昨年突然大きな気づきとして現れました。

きっかけは、本を読むのではなく聴くというスタイルとの出会いからでした(詳しくは「洋書をAudio Bookで聞く」をご参照ください)。

Writer’s Block

writer's block.jpgブログを書いている時、30分でササっとで書いてしまえる時と、1週間経っても全然書けない時があります。その違いは何なのか。うまく書けない時、アイディアがまとまらない時は大抵、最も伝えたいコアのメッセージが定まっていないケースが多いような気がします。定まっていないというか、伝えたいことはある。しかしとにかくあれもこれも盛り込もうとする。すると焦点がぶれてしまい、結局何も伝わらなくなってしまう。

悲しいことに必死に考えている本人はそのことに気づいていない。最後にメッセージを一本化する為にバッサリと折角書いた文書を切り捨て、「ああまた同じ罠に陥っていたのか」と気づく始末。何度も同じ過ちを繰り返す自分にがっかりしながらアップしています。これをどうやら欧米ではWriter's Blockと呼んでいるようです。

ブログでさえほぼ毎回Writer's Blockに悩ませられる中、現在「グローバル人材育成プログラム」専用のウェブサイトを作っており、尋常でない苦しみを味わっています。

新たな挑戦

take off.jpg年明けのリリースを考えている法人向けグローバル人材育成プログラムがようやくまとまりつつあります。これは過去2年に渡り、「いま世界ではどのようなことが起きていて、どういったスキルの人材が求めれているのか」について「英語仕事人に聞く」というインタビュー企画をはじめ、多くの方々の意見を聞き、また過去の自分の経験も踏まえ、いろいろと試しながら考え、作りあげてきたものです。

結局今後大切なのは「世界標準となっている英語によるコミュニケーションの取り方」、「Discussionを通じて問題解決を行っていく際、きちんと参加、貢献していくコミュニケーション力・マインドセット」を身につけさせることであり、これを3ヶ月で一気に身につけるプログラム構成になっています。もちろん今後もさらにいろいろと試しながら修正を加えていきますが、ようやくこのブログを通して報告してきた試みが実を結びそうです。それにしても今年に入って、自分でも驚くくらい、いろいろな発見がありました。

Michael Porterのメッセージ力

michael porter.jpgMBA留学時、Strategy(戦略論)でBマイナスの成績をつけられ、これではまずいと帰国後、戦略論の権威であるハーバードビジネススクールのMichael Porter教授の「競争戦略論Ⅱ」という本を買い、読むも途中で挫折。周りにいる友人にStrategyって何かを説明してもらってもイマイチ理解できず。自分はやっぱり頭が足りない、戦略家(Strategic Thinker)にはなれないとずっと諦めていました。

昨日幸運にもMichael Porter教授の講演を聴きにいくという機会に恵まれ、なるほどStrategyとはこういうものなのだと理解すると共に、1時間聴衆をInspireし続けられるPorter教授のプレゼン力の高さ、その発するメッセージ力の強さに圧倒されました。

以前「プレゼンの準備法」という記事でプレゼンとは「聴衆の心に響くメッセージを伝え、そのメッセージに沿って『よし頑張るぞ!やってみるぞ!』と動機付ける為に行うものである」そして