Homeアウトソーシング
メキシコのある小さな港町で、バカンスに来たアメリカ人投資銀行家が漁から帰ってきた小さなボートを見かけた。ボートの中を覗くと何匹か活きの良いマグロが入っている。そこで銀行家はその漁師に尋ねた。
「美味しそうな魚だね。獲るのにのにどれくらい時間かかったの。」
「すぐに獲れましたよ。」
「だったら何故もっと獲らないの?」
以前、同じタイトルの記事で、ビデオ会議が出来る環境の中、何故多くの方々は英語に不安があるのにも関わらず、あえてテレカンを行なっているのか。相手が直接見える分、テレカンをビデオ会議に変えるだけで遥かにコミュニケーションが取りやすくなると、主に私の経験をベースに書きました。
ただ、「私の経験だけだと説得力が足りないな〜」と思い、もしかしたらちゃんと比較研究がされているのではないかと調べてみたところ、ドイツのFraunhofer Instituteという研究機関が行なった興味深い実験を発見。
先月(9月)の初めに、TEDxのイベントで"Why most global communication fails and what to do about it"というトークを行ってきました(動画は最後に埋め込みます)。
今回のスピーチは日本人向けというよりも、英米人向けに「グローバルビジネスにおいて、英語はもう、あなたたちの言語ではないんだよ。もっとノンネイティブに合わした話し方をしないと結局自分を含め、みんなが損をする」をコア・メッセージにスピーチを設計しました。
英語でのテレカンや会議に参加するどころか、すぐに置いていかれてしまい何も発言できないで苦しんでいるTOEIC®高得点者が増えています。弊社では英語での会議で、しっかりと発言・貢献できるようなスキルを身につける企業研修を行っておりますが、大部分の方々は社内に最新のビデオ会議システムが備わっているのに、あえて海外とのやりとりをテレカンで行っていることに、いつも驚かされます。
テレカンはビデオ会議に比べ7倍難しい
私はほぼ毎日、世界中にいる誰かとSkypeによる打ち合わせをしていますが、
私は今までoDesk (現Upwork)やFreelancer.com等世界中のフリーランサーたちに仕事を発注できるサイトを通じて、大小含めると50プロジェクト程度、計20ヵ国、150人以上のフリーランサーたちと仕事をしてきました。
いろいろと痛い経験をしましたが、こうした経験を通じて学んだこと。それは、「プロジェクトが成功するかどうか、その9割は人を選んだ段階で既に決着」しているということです。だから私は採用に関しては絶対に妥協しません。
昨年夏に書いた「優れた従業員は会社を去るのではなく直属の上司を去っていく」というブログ記事。多くの日本の大企業の優秀な外国人社員の離職率の高さに悩む中、優れた従業員を探し、高いパフォーマンスを継続的に引き出し、繋ぎ止めている為に、世界で最高峰と呼ばれるマネージャーが絶えず自問自答している、12の質問を紹介しました。
この記事、私のブログには珍しく、大きな反響があり、SNSなどで沢山コメントをいただいたり、色々な方よりご意見ををいただき、大変勉強になりました。多くの日本の大企業の優秀な外国人社員の離職率の高さに悩んでいるのがよく伝わってきました。
サントリー食品インターナショナルさんで9月にキックオフしたGlobal Project Managementを学ぶ研修、先日無事に終わりましたので今回はその報告です。
この研修、「グローバル人材育成」・「自立型人材育成」を手がけるグローバル・エデュケーションさんと一緒に企画し、行ったもので、以下のように設計しました(詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください)。
「仕事の英語はほぼ問題ないが、仕事に入る前のSmall Talk(雑談)がうまく出来ない」
先日、私の3ヶ月のGlobal Discussion Courseに以前参加されていた方から「ちょっと英語の相談があるので会って欲しい」といわれ、冒頭を切り出しました。
どうやら週1回、ヨーロッパにいる上司とビデオカンファレンスをやっていて、必ず仕事の話をする前に、その前の週に上司のプライベートを聞いてから実際の本題に入るらしい。
Everyone loves innovation until it affects them.
- Saul Kaplan (Founder, Business Innovation Factory)
最近ある大企業で行ったデザイン思考、クリエイティブな発想法を学ぶ研修。折角なので新しいビジネスアイディアを考えるというリアルなワークショップに設計。まずIdeationという手法(詳しくはこちらの記事を御覧ください)を使い、新規ビジネスアイディアを沢山出してもらい、その中で、面白そうなものを掘り下げ、具体化していく。
ある程度具体化されたら、そのアイディアの号外新聞を作り、社内告知(もちろんジョークとして)
できれば面白いのではないか。ということで、
oDesk (現Upwork), Elance, Freelancer.comを使用していると大体どの分野の仕事に対し、どこの国の人たちがスキルを付けているのか。また、その国の国民性みたいなものが見えてきて面白い。どの国がこれから成長していきそうか、なんとなく見えてくる(母集団、n=1ですが・笑)。
最近、「パキスタンという国がこれから大きく伸びるのではないか?」と感じる出来事がありましたので、ちょっとシェアしたいと思います。