アクティブリスニングの良い例、悪い例

active_hound.jpgここ1年、skypeによる個人レッスンを先生側で録音させ、後日受講生とそれを一緒に聞き、「ここで置いていかれたでしょう。私だったらこういって確認する、話を膨らませる。」などアドバイスするCommunication Coaching(!?) なるものをやっています。

前からアクティブリスニングの重要性について記事を書いてきましたが、こうして1年も色々な人のレッスンを聞いていますと皆さんが共通して躓いているところが良く見え勉強になります。

レッスンは事前課題が一切なく、その場で先生にあるテーマに沿ったストーリーを語らせ、それを理解することから出発します。例えば「寄付は貧困問題解決に役立つか?」を問うストーリー。レッスン冒頭で米ヒューレット・パッカード社(HP)が貧困問題の解決策として普通の寄付みたいなことを嫌い、"HP started off with the question 'What could we sell to these poor people?'"という話を先生が言い出したとします。突然こうしたことを言われてどう反応するか。

Best idea vs Worst idea

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Break the group into teams and ask each one to come up with the best idea and the worst idea... then, redistribute the worst ideas... Within a few seconds someone always says, "Hey, this is a great idea!"
-Tina Seeling
Creativityをテーマにした授業を出来ないか。。。今ちょうど行っている短期集中Discussion Courseで前から試してみたいと思っていたアイディアを「エイ・ヤー!」と試してみました。面白いですね。実際にやってみて改めて「誰もがCreativityをもっている」ことを確信しました。
冒頭の引用。スタンフォード大学のデザインスクールのSeeling教授が"What I Wish I Knew When I Was 20 (20歳のときに知っておきたかったこと)"という本に書いたことで、「2つのグループに分けて悪いアイディアと良いアイディアを出させる。そしてその場で良いアイディアを破り捨て、悪いアイディアを交換。『他のグループが"悪い"と思ったアイディアを良いアイディアに変えなさい』と指示。すると驚くほどのcreativeなアイディアが出てくる」と。「ホンマかいな。。。」とずっと試す機会を伺っていました。

不安・恐怖心とどう向き合うか

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"It's so hard to get comfortable. It just comes and goes..."
-Jerry Seinfield
いろいろとcreativityやプレゼンに関する本を読んでいますが、大きくinspireされる本に限って、必ず引用、紹介される1つのDVDがあります。ずっとみたいなーと思っていましたが、regional codeの関係で、見れずにいました。しかし先日運良く見ることが出来、何か新しいことに挑戦しようとする時に絶えず襲ってくる不安や恐怖心とどう向き合うべきか、大きく考えさせられました。
"Comedian"というタイトルのこのDVD(日本製のDVDプレイヤーでは再生出来ません)。ある日こつ然と姿を消した伝説のコメディアン、Jerry Seinfield氏のその後を追ったドキュメンタリー映画です。
Jerry Seinfieldといえばアメリカでは知らない人がいないくらい有名なコメディアンで、自分の名がついたレギュラー番組を約10年間持ち、ピーク時に年間200億円以上稼いだといいます。しかし、1998年にすべてを捨て、突然表舞台から去る。

なぜ大部分のプレゼンはつまらないのか

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It's not about you. It's about the audience. 
-TJ Walker
「なぜ大部分のプレゼンはつまらないのか?」昨日「朝カフェ次世代研究会」という恐らく世界一の早朝勉強会(何と朝6時半に開始!)にてこのお題で講演をしてきました。タイトルがこれでつまらない講演だったらと考えると思わず笑ってしまいますが、ここ数年いろいろな人のプレゼンを見ていて「折角素晴らしいメッセージを持っているのにうまく伝え切れてなく勿体ないな〜」と思う機会が多かったので、ちょっとタイトルは刺激的でしたが、自分の中で新しいことに挑戦するという意味も込めてやってきました(笑)。
さて、冒頭の引用。アメリカで有名なプレゼンのコーチであるTJ Walker氏が"Presentation Training A-Z"という本で語った言葉でいつも通りスーパー意訳しますと「(プレゼンは)あなたが主役ではない。主役はあくまでも聴衆である。」そしてWalker氏はこう続けます。

ユニークな自分の見つけ方

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...human resources are like natural resources; they're often buried
deep. You have to go looking for them. They're not just lying around on the
surface. You have to create the circumstances where they show themselves
.

(Ken Robinson, TED Conference 2010)

石倉洋子さんの新書、「グローバルキャリア(ユニークな自分の見つけ方)」という本を読み終え、CreativityInnovation研究で有名なKen Robinson氏が昨年のTED Conferenceで語った冒頭の言葉を思い出しました。

いつも通りスーパー意訳しますと「個人の才能(人的資源)は天然資源と同様、深い所に埋まっている。浅い所にはないので探しにいかなければならない。(だからこそ)こうした才能が自然と浮かびあがってくる環境を作ってあげないといけない」と。

 

成功体験を捨てる勇気

cirque.jpgOur biggest goal is to continue to force ourselves to always start our creative work on a white page and not take advantage of past successes and challenging ourselves.
Guy Laliberte, Founder, Cirque du Soleil

シルク・ドュ・ソレイユ。過去世界37カ国で20種類ものエンターテインメントショーを公演。

サーカスをベースにするも、動物は一切を使わず、ダンス、演劇、オペラなどを組み合わせ、大変幻想的でクリエイティブなショーを展開しています。

私はDVDでしかみたことがありませんが、「これ、ライブで見たら不思議な世界に引き込まれ、ワクワクし通しだろうな〜」と年内にはどこかで見に行こうと画策中。ちょうど10年前にラスベガスでやっていた"O(オー)"というシルクのショーを予約するも運悪くダブルブッキングにあい、見れなかったのが今でも悔やまれます。

さて、冒頭の引用。

 

脅威のサイトFreelancer.com

freelancer以前友人の町田龍馬さんに「いまは英語さえ出来れば世界中のタレントにアクセス出来、どんな仕事でも発注先さえ間違えなければ脅威の高品質をあり得ない低価格でアウトソース出来る」とfreelancer.comというサイトを紹介していただき、一度使ってみたいと思っていました。

現在2時間のDiscussionセミナーをビデオに撮り、それを終了後に全て見返し、誰がどの発言を引き出したかをマッピング。個別にその人がどこで貢献したか、今後の課題を含め一人一人にメールでfeedbackしてきましたが、これをやると軽〜く6時間はかかる。なんとかこの時間を短縮し、時間をより効率化したい。そこでセミナーのDiscussion中の音声のテープ起こし(一言一句書き出し書面化する作業)の仕事をfreelancer.comで発注しようと思い、募集をかけてみました。このサイト、かなりヤバいです。

Dr. Houseに学ぶDiscussionの真髄


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意外に思われますが私はアメドラが大好きで、良くDVDを借りてきては見てます。24、CSI、Bonesなどなど。中でも一番のお気に入りは「デスパレートな妻たち」。このドラマは中で話されている会話がめちゃくちゃ楽しい!きっと脚本家が天才なんでしょうね(笑)。

そんな中、「ドクター・ハウス (Dr. House)」というドラマをいつも「これこそDiscussionだ!」と思いながら楽しく見ています。

このドラマは3名のそれぞれ専門分野を持つ個性豊かなチーム率いる大学病院の教授のハウス氏が、毎回Discussionを通じて難病を治療していく医療ドラマです。ハウス氏は白人男性。チームは黒人男性(神経内科)、白人女性(免疫学)、白人男性(集中治療)と多様性(Diversity)があり、それぞれ強い個性を持っています。

「強い個性」というと日本では「自分の見解を絶対に譲らない鼻っぱしが強い人」というイメージをもたれますが、ここでは(もちろんそれもありますが)生い立ち(育った家庭環境)、専門性、性格(優しさ・協調性など)を含めたその人にしかない組み合わせのことを指します。

個性を伸ばす

discussion2.jpgまずはちょっと告知。4月よりDiscussionスキルを3ヶ月という短期集中で一気に身につける講座を開講します。条件はTOEIC(R)500点以上及び社会人経験5年以上です。英語はダラダラやらない。3ヶ月で決着をつける。詳しくはこちらをご覧ください。つきましては3/13(日)午前10時からその体験Discussion(無料)を行いますのでご興味のある方はsupport@manabi.stまでご連絡ください。

ここ2年、宇都宮大学をはじめ、社会人向けにDiscussionを教えるクラスをいくつか持たせていただきました。また、Negotiationの講座を持ったり、前回の記事で書いた「英語によるコミュニケーションの取り方」のコーチングもはじめ、新しいことにチャレンジしてきました。しかし、行き着くところ、皆で問題解決をする場、Discussionの場で自分なりのスタイルで如何に貢献するか。これが出来ないといつまで経っても世界を舞台に活躍できないと強く感じます。Discussionでの貢献。そう書くと何か非常に難しいことをしているように感じてしまう。

英会話とGlobal Communicationの違い

eikaiwa_vs_communication.jpg「録音した自分のレッスンを聞き直すのにすごく時間がかかる」

大きな気づきの瞬間というのはなかなか訪れるものではありません。今まで「英語と日本語とではコミュニケーションの取り方が違う」や「TOEIC(R) 500点持っていれば語彙力は十分。あとはどうそれをツールとして使いこなすかが問題」など書いてきました。どうしたらもっとシンプルにこうしたことを伝えられるか。今回「ハッ」とした出来事がありました。

きっかけは現在行っているちょっとした実験です。題して「英語によるコミュニケーションの取り方」のコーチング。いろいろな方から様々な悩みを聞いているうちに、具体例、特に自分が体験したレッスンを使って指導するのが最も効果的なのではないかと思い、はじめたもので、まずはSkypeで行ったプライベートレッスンを講師側で録音。それを私が実際に聞く。そして後日、「何故あそこで置いていかれたか」、確認作業の行い方を具体的に指摘したり、いきなり聞かれ答えられない時、「私だったらまずこういってみる」等、感じるままにアドバイスをしています。