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記憶力とクリエイティビティは同じコインの表裏みたいなもの
- Joshua Foer
マインドマップ、記憶術、速読術を勉強したことのある人なら聞いたことあるかもしれませんが、その生みの親であるトニー・ブザンという人がいます。この人が記憶術に興味を持つまでのストーリーが面白い。ブザン氏曰く:
子供の頃、Barryという親友がいた。一緒に通っていた学校はクラスが教科毎、頭の良さに応じてA〜Dにクラス分けされていて、私は全ての教科、A(一番上)のクラス、彼は全てD(一番下)のクラスにだった。
私は研修やワークショップをする仕事をしていますが、人の名前を覚えるのが苦手で、こうしたスキルをつけようと、記憶力を上げる本を何冊か読みましたが、どれもピンとこず、挫折。「才能がないんだな〜」と諦めていました。
しかし、昨年の暮れ、面白い本を発見。「ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由」という本で、著者で平均的な記憶を持つ、Joshua Foerという米国人ジャーナリストが記憶力の世界大会を取材。そこで何故か世界でトップクラスのイギリス人のMemory Atheleteに気に入られ、「本気で記憶力について取材したかった
以前、同じタイトルの記事で、ビデオ会議が出来る環境の中、何故多くの方々は英語に不安があるのにも関わらず、あえてテレカンを行なっているのか。相手が直接見える分、テレカンをビデオ会議に変えるだけで遥かにコミュニケーションが取りやすくなると、主に私の経験をベースに書きました。
ただ、「私の経験だけだと説得力が足りないな〜」と思い、もしかしたらちゃんと比較研究がされているのではないかと調べてみたところ、ドイツのFraunhofer Instituteという研究機関が行なった興味深い実験を発見。
先月(9月)の初めに、TEDxのイベントで"Why most global communication fails and what to do about it"というトークを行ってきました(動画は最後に埋め込みます)。
今回のスピーチは日本人向けというよりも、英米人向けに「グローバルビジネスにおいて、英語はもう、あなたたちの言語ではないんだよ。もっとノンネイティブに合わした話し方をしないと結局自分を含め、みんなが損をする」をコア・メッセージにスピーチを設計しました。
英語でのテレカンや会議に参加するどころか、すぐに置いていかれてしまい何も発言できないで苦しんでいるTOEIC®高得点者が増えています。弊社では英語での会議で、しっかりと発言・貢献できるようなスキルを身につける企業研修を行っておりますが、大部分の方々は社内に最新のビデオ会議システムが備わっているのに、あえて海外とのやりとりをテレカンで行っていることに、いつも驚かされます。
テレカンはビデオ会議に比べ7倍難しい
私はほぼ毎日、世界中にいる誰かとSkypeによる打ち合わせをしていますが、
情報量が増えれば増えるほど人間のattention(集中力・注意力)は欠落していく。
- Herbert Simon, 心理学者
スマホが脳に与えている影響について研究したThe Smarter Screen: Surprising Ways to Influence and Improve Online Behavior (Shlomo Benartzi著)という本を読み終えましたが、これ、かなり面白い。
店舗型旅行代理店と現在のオンライン旅行代理店、どちらの方がコミッション(手数料)が高いか?
私は出来る限り、毎日30分間、時間をとって、絵を描くようにしていますが、きっかけは6年前にこのブログで紹介しました、絵は右脳で描け (Betty Edwards著)という本でした。
Edwards氏曰く:
同じものを見ていてもアーティストは(無意識に)我々一般人とは違う独特な見方でそれを捉えている。その見方さえ身につければ誰にでも絵を描くことが出来る
と。そして、5つのステップに分けて、この「アーティスト独特な見方」を自己学習していくワークブック形式の本になっているのですが、3つ目のステップで躓いてしまい、あえなく挫折。その後すっかりと忘れていました。
今週、USにいる上司が日本に来ていて私の隣の席に座っています。正直へとへとです。何が疲れるかって、日本語あったとしても考えて回答すべき様な内容のコニュニケーションを、英語でするからです。
と、先日、以前英語を指導したことのある方からメールが届いたので、
これは違いますよ(笑)。日本語ではまずは聞かれないことを英語ではダイレクトに聞かれます。ダイレクトに聞くのは別にまとまった答えを相手に求めていないからです。
私は世界20カ国以上の人々とコラボして、色々なプロジェクトに関わってきましたが、その場でわからない事を聞いた時、相手から「そんな事もわからないのか?」なと言われた事は一度もありません。聞かれたら、ちゃんと親切に説明してくれますし、逆に相手からどんなに初歩的な質問をされても「そんな事も分からないのか?」や「それは自分で調べなさい」など言った事はありませんし、そう思ったことすらない。
特にプロジェクトを指揮している立場にいると、例えトンチンカンなことであっても聞いてもらった方が、相手がどのレベルで理解しているのかを一瞬で把握でき、その場で解決できるので安心します。
直接は存じ上げませんがマイクロソフトのアメリカ本社で日本人エンジニアとして働くの牛尾 剛氏が最近書いた「生産性を向上させるためには、日本人エンジニアに英語での会話力は必須だと思った」というブログ記事、が面白い。
「何故外国人はやたらとDiscussionをしたがるか。多くの日本人がDiscussionに対し、誤ったマインドを持って臨んでいて勿体無い。もっと気軽に考えて欲しい。」
という素敵なメッセージを現場目線で非常に分かりやすく伝えています。ちょっと長い記事ですが、その小タイトルを書き出して見るだけでも勉強になります。