HomeMasafumi Otsuka's Blog
1923年にノーベル文学賞作家のAnatole Franceと当時その美貌とダンスの才能で時代の寵児だったIsadora Duncanがある雑誌で対談。「私の美とあなたの頭脳を持つ凄い子供。想像しただけでワクワクしません?」とDuncan氏が尋ねたところ、「いや、私の醜さとあなたの頭脳を持つ子が出来ることを想像した方がゾッとする」とFrance氏は切り返したといいます。
この話。昨年読んだ本の中でぶっちぎりNo.1だったHomo Deus(Yuval Noah Harari著)という本の中に出てきた話。この本。10年前に「フラット化する世界」を読んだ時以上に大きな衝撃を受けました。Harari氏曰く
The Power of MomentsというStanford大学のビジネススクール教授が書いた本を読んでていて、面白い話を発見。ミッション(本ではpurposeと表記)とpassionどちらの方が大事かという話。
もちろん両方持っていればいうことなしですが、従業員にどちらか一方を求めるとしたらどちらの方が良いか。UCバークレーのハンセン教授が行なった実験が面白い。
まず合計5,000人の従業員とそのマネージャーに対しアンケートをとる。質問例として
あるアメリカの大学の研究者が「社員のモチベーションを上げる要因」に関して実施された調査を過去に遡って調べ、比較対象できる1946年、1980年、1986年、1992年の4つの調査レポートを発見。
どのレポートも社員に対し、「仕事上、モチベーションを上がるのは何か?」という質問に対し、あらかじめ用意された答えの優先順位をつけさせたといいます。「やりがいのある仕事」、「安定雇用」、「高い給与」、「仲間意識」などが常に上位に選ばれていたらしい。
「いま一番身につけたい英語のスキルは、ミーティング中に、コメントを入れたいと思った時、瞬時に考えをまとめ、淀みなく伝え切るスキルです。」
最近Global meetingでいかに発言・貢献していくかという企業研修をやっていて、どんなスキルを身につけたいかを聞くとこう答える人が多い。これが出来ないため、
「議論に飛び込むことに躊躇してしまい、その間、話が先に進んでしまう。結局発言できないまま、会議が終わってしまい悔しい。」
私は日本企業のグローバル化教育に携わっていますが、外国人社員とチームビルディングをほとんどしない日本企業がとても気になっています。チームビルディングは遊びだと思っている。
海外出張に行く際、外国人チームメンバーと仕事だけでなく、少なくても午後半休を取って、一緒に観光や買い物、ハイキングなど個人的な関係を築く時間を作る。こういったことをほとんどやらない。
「何故やらないのか?」とある日本人に聞いたところ、「そんなことをしたらサボっているのではないかと上司に怒られてしまう」という。
先日、ふらっと書店に入り、ビジネス英語の教材を立ち読みしたところ、面白いことに気づきました。見本となる対話文が実際のグローバルビジネスの現場で行われているものと比較し、あまりにもかけ離れていると。
例えばポッドキャストで人気のビジネス英語の7月分のテキスト。まず対話文(スキット)が出てきて、そこに出てきた新しい単語・フレーズが隣のページにリストアップされている。
メキシコのある小さな港町で、バカンスに来たアメリカ人投資銀行家が漁から帰ってきた小さなボートを見かけた。ボートの中を覗くと何匹か活きの良いマグロが入っている。そこで銀行家はその漁師に尋ねた。
「美味しそうな魚だね。獲るのにのにどれくらい時間かかったの。」
「すぐに獲れましたよ。」
「だったら何故もっと獲らないの?」
Black Elephantという言葉をご存知でしょうか。先日ブログで紹介したThomas Friedmanが書いた最新書Thank You for Being Lateという本で紹介されていた話で、Black SwanとElephant in the roomという2つのコンセプトを繋げた造語。
Black Swanはビジネス用語で、全く予期しない大きな出来事が突然起こり、それがさらに予期しなかったイベントへの引き金になり、社会全体がパニックになる現象を指します。最近でいうと、東日本大震災が原発爆発をtrigger(引き起こ)したり、米住宅バブルがリーマンショックに発展するなど。
日本人と日本語でコミュニケーションをとっている時、「ちょっと待ってください。もう少しゆっくりと話していただけませんか。」なんてまず言わない。そんなこと言ったら頭の悪い人だと思われてしまう。これはアメリカ人同士、英語でコミュニケーションをとっている時も同じ。自国の人と母国語で話す際、「もう少しゆっくりと話していただけませんか。」とお願いすることはあまりないように感じます。
私はミーティング中、ネイティブが、抑揚のない、流れるような英語で話し出すと、すぐに”Wait ,”と遮って、”… can you speak more slowly?”と
ここ数年、「社会の変化のスピードにうまく対応できたいない」と感じながらも、その原因をうまく特定できず、モヤモヤしていました。ちょうど、「フラット化する世界」の著者、Thomas Friedman氏の最新書、Thank you for Being Lateを読んでいたところ、「なるほど、そういうことか。。。」と感じた箇所を発見。Friedman氏曰く(いつも通り、大塚のスーパー意訳です。ご了承ください。)、
過去数世紀に渡って、人間は変化に対応出来るスピードを徐々に上げてきた。1000年前までは人間が何か新しい生活慣習を身につけるのに2-3世代(約100年間)もの時間を要したが、1900年以降1世代(約30年)位に、今では10〜15年で対応できるまで変化に対する対応力を上げてきた。