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サントリー食品インターナショナルさんで9月にキックオフしたGlobal Project Managementを学ぶ研修、先日無事に終わりましたので今回はその報告です。
この研修、「グローバル人材育成」・「自立型人材育成」を手がけるグローバル・エデュケーションさんと一緒に企画し、行ったもので、以下のように設計しました(詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください)。
「仕事の英語はほぼ問題ないが、仕事に入る前のSmall Talk(雑談)がうまく出来ない」
先日、私の3ヶ月のGlobal Discussion Courseに以前参加されていた方から「ちょっと英語の相談があるので会って欲しい」といわれ、冒頭を切り出しました。
どうやら週1回、ヨーロッパにいる上司とビデオカンファレンスをやっていて、必ず仕事の話をする前に、その前の週に上司のプライベートを聞いてから実際の本題に入るらしい。
何か大きな問題が起きた時、社内外問わず、関係者及び各分野のエキスパートを一堂に揃え、意見を戦わせ、その場で解決案を作っていく。このプロセス、Group Decision Makingを通してより良いDecision Makingに導くには何が必要かに大変興味があります。
その視点でスティーブ・ジョブスの伝記、”スチィーブ・ジョブス(ウォルター・アイザックソン著)”を読むと、iPhone 4を販売した時に突然電話が切れてしまうアンテナ問題(The Antennagate)が発生した時について書いたあった箇所が、私の中では一番面白かった。
物理学者のリチャード・ファインマンさん。アメリカの理科系大学の最高峰(MITではないですよ、専門にもよりますけど・笑)と言われるカルフォルニア工科大学(Caltech)の教授で、ノーベル物理学賞を受賞。経歴を見ると、スーパー真面目な人だと思いがちですが、この人、超変人。とにかく好奇心を追求するレベル半端じゃない。
この人の自伝、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」。以前、"参考文献を辿っていく読書術"というブログ記事の中で、タイトルだけ紹介しましたが本ですが、もし「好奇心」という科目を学校教育に入れるとしたらその教科書にしたいくらい、面白い本です。
Everyone loves innovation until it affects them.
- Saul Kaplan (Founder, Business Innovation Factory)
最近ある大企業で行ったデザイン思考、クリエイティブな発想法を学ぶ研修。折角なので新しいビジネスアイディアを考えるというリアルなワークショップに設計。まずIdeationという手法(詳しくはこちらの記事を御覧ください)を使い、新規ビジネスアイディアを沢山出してもらい、その中で、面白そうなものを掘り下げ、具体化していく。
ある程度具体化されたら、そのアイディアの号外新聞を作り、社内告知(もちろんジョークとして)
できれば面白いのではないか。ということで、
oDesk (現Upwork), Elance, Freelancer.comを使用していると大体どの分野の仕事に対し、どこの国の人たちがスキルを付けているのか。また、その国の国民性みたいなものが見えてきて面白い。どの国がこれから成長していきそうか、なんとなく見えてくる(母集団、n=1ですが・笑)。
最近、「パキスタンという国がこれから大きく伸びるのではないか?」と感じる出来事がありましたので、ちょっとシェアしたいと思います。
このブログでよく「これから変化の早く、複雑化していく時代」に入っていくということを書いていますが、では実際にどう変わっていくのか。例えば以前「oDeskの衝撃」という記事で$50でポスターをパキスタン人デザイナーに発注した際のビデオチャットのやり取りを紹介する等、私個人から見たミクロ的な話は紹介できても、2006年に出版され世界に衝撃を与えた「フラット化する世界(トーマス・フリードマン著)」みたいにマクロ的に視点でいま世界で何が起きているのか分かりやすく解説する本にはなかなか出会えない。
ちょうど先月、No Ordinary Disruption: The Four Global Forces Breaking All the Trendsとういマッキンゼー・グローバル研究所が出した本を読み、久しぶりにビビっときましたので、何回かに分けて紹介します(大体こういいながら1回目で終わるケースが多い・笑)。
ピーターの法則というのをご存知でしょうか。
人は自分が能力が発揮できない地位まで出世させられ、やがて組織を去っていく
というちょっと皮肉めいた法則で、例えば営業で大きな実績を上げた人が、営業部長に出世する。すると今度は営業力ではなく部下の管理する力が求められる。しかし、このスキルを見込まれて出世したわけではない。自分では数字をあげられるが、自分のやり方を押し付けても、人が違う以上、うまくいかないケースが多い。しかし、一度得た地位を下げ、元の一営業員に戻るのは敗北宣言。どんなことをしてえも現在の地位にしがみつこうとする。そして辞めさせられる(日本の企業の場合、周りを不幸にする)。
日本企業に勤める日本人社員に現地にいる外国人社員とどのようにコミュニケーションを図っているかと聞くとその大部分が、「メール」といいます。その理由を聞いてみると、
確かに日本人からみるとごもっともな理由だと思いますし、こちらの方が効率的だと考えるのも良くわかります。しかし、現地にいる外国人社員の立場からみると、まるで変わってきます。彼ら、彼女らの立場からすると:
It would probably be best if managers went to the IT department and asked that e-mail not be distributed between eight and eleven every morning.
- Dan Ariely, Duke University, 行動経済学部教授
ここ数年、雑誌や本の中で「仕事ができる人=メールの返事が早い」というのが定着してきて、ずっとそれが出来ていない自分に負い目を感じていました。最近はメールよりさらにすぐにレスポンスが要求されるLINE、Facebook Messenger等、インスタントメッセージが主流になってきて、さらに強い負い目を感じています。